著者
内田 貴司 矢崎 天一 安岡 義純 鈴木 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.275, pp.41-46, 2000-08-22

94GHzミリ波用の薄膜スロットアンテナを結合させたYBCOホットエレクトロンボロメータ(HEB)を製作し、ミリ波検出特性について検討した。まず、ビデオ検波特性から製作した素子のミリ波検出機構について検討した。遷移領域から常抵抗状態の温度領域ではボロメトリックな検出機構が支配的であった。しかし、超電導遷移温度(T_C)近傍では磁束クリープ運動に起因すると思われる非ボロメトリックな検出機構が支配的であり、印加電流を増加するに従いこの機構が顕著に現れた。次に、ボロメータとしての動作が支配的な素子を用いてミクシング特性を検討した。94GHzでのヘテロダインミクシングにおいて約0.65×10^<-9>[s]のフォノン緩和時間をもつボロメータミクサが実現でき、3.0GHzまでのIF信号を観測した。
著者
内田 貴司 矢崎 天一 安岡 義純 鈴木 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.274, pp.41-46, 2000-08-22

94GHzミリ波用の薄膜スロットアンテナを結合させたYBCOホットエレクトロンボロメータ(HEB)を製作し、ミリ波検出特性について検討した。まず、ビデオ検波特性から製作した素子のミリ波検出機構について検討した。遷移領域から常抵抗状態の温度領域ではボロメトリックな検出機構が支配的であった。しかし、超電導遷移温度(T_c)近傍では磁束クリープ運動に起因すると思われる非ボロメトリックな検出機構が支配的であり、印加電流を増加するに従いこの機構が顕著に現れた。次に、ボロメータとしての動作が支配的な素子を用いてミクシング特性を検討した。94GHzでのヘテロダインミクシングにおいて約0.65×10~<-9>[s]のフォノン緩和時間をもつボロメータミクサが実現でき、3.0GHzまでのIF信号を観測した。

1 0 0 0 IR 学部消息

著者
矢崎
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.15-19, 1985-03

教授会メモ/海外渡航者/理学部長と理職の交渉/人事異動報告/編集後記
著者
矢崎 俊志 阿部 公輝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.476, pp.253-258, 2003-11-21

円周率計算や暗号などの分野において,数千桁におよぶ多倍長乗算が必要になる場面がある.多倍長乗算を高速に行うためには,FFTを応用した乗算アルゴリズムが用いられる.本論文ではFFT乗算のハードウェア実装について述べる.まず,演算器の構成法に存在する選択肢のいくつかに関して,コストと性能をもとに検討する.さらに,ソフトウェア実装との性能比較を行い,ハードウェア実装の有用性を示す.0.18μmテクノロジを用いて,浮動小数点データ表現形式を16bitにした小型のFFT乗算器を2.8mm角のチップに実装した.2^<16>桁の計算が可能な64bitデータ表現FFT乗算器は,10mm角程度の現実的なチップサイズで実装可能であるが分かった.
著者
矢崎 俊志 阿部 公輝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.478, pp.253-258, 2003-11-21

円周率計算や暗号などの分野において,数千桁におよぶ多倍長乗算が必要になる場面がある.多倍長乗算を高速に行うためには,FFTを応用した乗算アルゴリズムが用いられる.本論文ではFFT乗算のハードウェア実装について述べる.まず,演算器の構成法に存在する選択肢のいくつかに関して,コストと性能をもとに検討する.さらに,ソフトウェア実装との性能比較を行い,ハードウェア実装の有用性を示す.0.18μmテクノロジを用いて,浮動小数点データ表現形式を16bitにした小型のFFT乗算器を2.8mm角のチップに実装した.2^<16>桁の計算が可能な64bitデータ表現FFT乗算器は,10mm角程度の現実的なチップサイズで実装可能であるが分かった.
著者
大浜 和憲 土田 敬 矢崎 潮 田中 松平 長尾 信 亀水 忠 川口 雅彦 俵矢 香苗 清水 博志
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.776-783, 1996
被引用文献数
4

胆道穿孔を合併した先天性胆道拡張症4例を報告した.性別は男児1例,女児3例で,年齢は13日から4歳であった.形態は嚢腫状拡張3例,紡錘状拡張1例であった.主脈は腹痛,発熱と嘔吐が3例に,腹部膨満,黄疸と意識障害が1例に認められた.全例とも炎症所見はそれほど強くなかった.直接ビリルビンの上昇が1例に,高アミラーゼ血症が2例に認められた.発症から手術までの期間は2日から13日であった.初期治療として腹腔単ドレナージ術が2例に,嚢腫十二指腸吻合術と外胆瘻造設術が各1例に行われた.全例,1ヵ月から5年後に根治術を受けて生存している.自験例4例を含む本邦報告例93例の検討から,症状は嘔吐が最も多く,腹部膨満,腹痛,発熱がそれに次ぐ.小児の急性腹症で黄疸や肝胆道系酵素・膵酵素の上昇などがあれば,腹部超音波検査を必ず行い,胆管の拡張と大量の腹水貯留があれば胆道拡張症に胆道穿孔を合併したものとほぼ診断できる. 初期治療は外胆道瘻造設術が妥当である.先天性胆道拡張症で胆道穿孔をおこす原因は胆道内圧の上昇と膵液の逆流による胆管壁の荒廃の2つが考えられるが,嚢腫状拡張よりも紡錘状拡張の方が穿孔を起こしやすいことから,後者の方がより大きな因子といえる.また穿孔をおこす年齢は4歳までがほとんどで,胆道壁の未熟性も穿孔に関与していると考えられる.
著者
矢崎 忍
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.83-84, 1992-02-24

近年、地球環境問題に関心が高まりつつあるが、地球環境の変化の予測、影響評価のためには大気、海洋、陸地面等における諸過程を総合する計算モデルの確立が必要である。しかるに、これらの現象はきわめて複雑で、したがって計算機のパワーが最も要求される対象であり、今後専用の高並列計算機の開発が期待される分野の1である。本稿は、そのために予備的な試みとして球対称領域上で定義される時間発展型の偏数分方程式に対し、その差分解の高並列計算に適合する1つの格子点系計算アルゴリズムについて検討したものである。
著者
矢崎 敦生
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
日本造船学会誌 (ISSN:03861597)
巻号頁・発行日
no.724, pp.692-694, 1989-10-25