著者
丸茂 喜高 清水 勇介 竹内 亮佑 綱島 均 小島 崇
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.80, no.817, pp.TL0280-TL0280, 2014 (Released:2014-09-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1

This study proposes a driving assistance system to inform the notch operation timing for train drivers. The assistance system indicates visually the notch-off position where the driver releases the accelerator. The notch-off position is calculated by the present vehicle acceleration, velocity and position by assuming the constant acceleration. The assistance system also indicates the brake onset and the predicted stopping positions. Two experiments are conducted by using the train-driving simulator. One experiment examines the effects of the notch-off and brake onset timing on the vehicle velocity and the running time. The assistance system makes it possible to adjust the vehicle velocity and the running time. The other experiment examines the three running patterns by combination of the notch-off and the brake onset positions. With the time recovering pattern, which is combination of the higher notch-off velocity and the later brake onset timing, the assistance system realizes the shorter running time in comparison with the standard running pattern. With the energy saving pattern, which is combination of the lower notch-off velocity and the later brake onset timing, the assistance system prevents the time delay by the later brake timing even if the velocity is lower than the standard running pattern.
著者
竹内 亮介
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.43-55, 2020-06-30 (Released:2020-06-30)
参考文献数
22

パーソナライズ広告は,個人情報の収集と活用を伴うがゆえに,消費者のニーズに関連した情報を提供する可能性だけでなく,彼らのプライバシーを侵害してしまう可能性もある。パーソナライズ広告を視聴する消費者は,(1)関連性をプライバシー侵害の懸念より高く知覚したり,(2)前者より後者を高く知覚したり,(3)両者を同程度に知覚したりするであろう。これら3種類のパターンの内の特定の1種類で消費者がパーソナライズ広告を知覚するのはいかなる状況においてであるかを識別することが,本研究の目的である。研究1においては,促進焦点傾向の消費者が,利得が生じる点(/損失が生じない点)を訴求するパーソナライズ広告を視聴する場合に第一(/第三)のパターンが生じること,および,私的事実に関して予防焦点傾向の消費者が,パーソナライズ広告を視聴する場合に第二のパターンが生じることを示す。また,広告主やウェブサイトの信頼が高い状況に着目する研究2~研究3においては,製品の消費に関して予防焦点傾向の消費者が,利得が生じる点(/損失が生じない点)を訴求するパーソナライズ広告を視聴する場合に第三(/第一)のパターンが生じることを示す。
著者
小島 啓史 竹内 亮太 石川 知一 三上 浩司 渡辺 大地 柿本 正憲 近藤 邦雄
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.1886-1898, 2014-08-15

オーロラのCGアニメーションのために,オーロラ特有の複雑な運動を擬似的に再現する手法を提案する.これまで,オーロラを対象にしたビジュアルシミュレーションの研究が多く行われてきた.しかしながら,実際のオーロラのように分断したり,接続して再統合したりするような複雑な様子を再現できる研究は行われていない.本研究では,分布特性を考慮してオーロラの擬似的な分布を無数の点群で近似する.水平方向に広がる2次元平面上に,ひとつながりになるように複数の点を配置する.この点列に対して,オーロラの分断と再統合の現象を考慮した接続関係の変更処理を行う.点列を切断し一部を分離する処理を行うことで,ひとつながりのオーロラが分断して複数のオーロラになるような様子を再現する.分離した複数の点列が再び接続する処理を行うことで,分断したオーロラのひだが再統合することでひとつながりのオーロラを形成する様子を再現する.また,電磁場計算と流体計算を用いた運動モデルを構築し,ひだの運動を表現する.オーロラの2次元分布を変化させることでオーロラ特有の複雑な運動を再現する.さらに,オーロラの2次元分布をもとに発光過程の計算を行いオーロラの3次元分布を計算する.1/fノイズを用いることで揺らぎのある自然な分布を再現した.この3次元分布をスクリーンに射影し描画することでオーロラのCGアニメーションを生成する.
著者
竹内 亮介
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.39-51, 2018-09-30 (Released:2018-12-14)
参考文献数
23
被引用文献数
1

消費者は,広告を回避する傾向にあるため,広告回避は,広告主や広告会社にとって最も深刻な懸念事項の1つである。広告回避に関する既存研究は,広告に露出した消費者が,完全広告視聴・不完全広告回避・完全広告回避の中からいずれかを選択する可能性を暗示してきたものの,なぜ彼らはそのような選択を行うかという問いに解答を与えることができていない。そこで本研究は,制御焦点理論に依拠したうえで,上記の問いに解答を与えようと試みる。より具体的にいえば,上述した3つの行為を巡る消費者の選択は,制御焦点や広告情報の訴求点から影響を受けるという仮説を導出する。本研究の知見は,(1)促進焦点の消費者は,広告情報がポジティブ(/ネガティブ)な結果に関する情報であるならば,完全広告視聴(/不完全広告回避)を選択する点,(2)予防焦点の消費者は,ネガティブな結果に関する広告情報の有無を制御参照と見なす場合,広告情報がポジティブ(/ネガティブ)な結果に関する情報であるならば,不完全広告回避(/完全広告視聴)を選択する点,および(3)予防焦点の消費者は,努力の有無を制御参照と見なす場合,完全広告回避を選択する点である。
著者
竹内 亮
出版者
奈良大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、長門国に置かれた古代日本の官営銭貨鋳造組織である鋳銭司を主たる研究対象とし、その実態や他の生産組織との比較を文献史学と考古学の双方の視点から研究することにより、古代日本における官営工房の運営システムの解明を目指した。その結果、長門鋳銭司では他の古代官営工房(飛鳥池工房、長登銅山)と同様の工人管理システムが採用されており、このシステムが古代日本の官営工房で一般的であったことが明らかになった。
著者
竹内 亮
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.860, pp.112-114, 2020-01
著者
竹内 亮介
出版者
日本消費者行動研究学会
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.2_99-2_122, 2017 (Released:2021-05-01)
参考文献数
44

消費者の記憶を説明するための最も主要な理論の1つとして知られているのが、ネットワーク理論である。この理論に依拠した多数の先行研究は、焦点広告に関する消費者の記憶に対して競合広告は負の効果を有するということを見いだしてきたのに対して、近年に発表された先行研究は、焦点広告に関する消費者の記憶に対して競合広告は正の効果を有するということを見いだした。そこで本研究は、ネットワーク理論によって負の効果のみならず正の効果をも説明できるように、理論の拡張を試みる。より具体的にいえば、まず、記憶課題の容易性に着目することによって、ネットワーク理論に改良を施す。そのうえで、負の効果あるいは正の効果が発生する条件をそれぞれ識別した仮説を導出し、その仮説を経験的にテストする。
著者
西村 岳史 竹内 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.688, pp.52-63, 2013-12-23

Atom Z3000シリーズよりも性能が高いCore i5-4000Yシリーズを搭載した11.6型液晶パネル搭載のタブレットだ。重さは780g。Atom搭載タブレットよりは重いものの、ノートパソコン並みのCPUを搭載した製品としては携帯性に優れている。 解像度は1920×1080ドット。
著者
平野 実花 竹内 亮太 渡辺 大地
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.16, pp.119-120, 2012-03-09

映画「アバター」等を始めとする立体視コンテンツの活性化により着目をあびるようになった立体視技術であるが、現状で様々な問題が指摘されている。両眼視差を利用した方法が主流であるが一部の体験者では視機能に異常が存在しないのに立体視を行うことが出来ないことが確認されている。その原因はコンテンツ自体にあるものか、個人の立体視に関する能力によって発生するものなのか解明はされていない。今回は個人の立体視に関する能力や体験者別に異なる要素に着目する。個人差を吸収するにあたって、立体感を強めることや弱めること、視差や再生方法の変更等の解決方法が必要になるのではないのかと仮定した。本研究では立体視の画像にぼかし加工を加え、両眼の視力との関係性を調査した。その上で補正の必要性とその指針について提案する。
著者
竹内 亮 山崎 昌廣
出版者
日本アダプテッド体育・スポーツ学会
雑誌
障害者スポーツ科学
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.3-11, 2014-06-30

Purpose. To clarify relations between physical activity levels and activity of daily living (ADL) and quality of life (QOL) scales in elderly nursing home residents. Methods. Participants were ambulatory geriatric nursing home residents without dementia symptoms. Physical function (gait velocity and step length), ADL (Barthel Index), and QOL (Life Satisfaction Index A [LSIA] and Philadelphia Geriatric Center Morale Scale [PGC]) levels were measured. Physical activity level was assessed as activity energy expenditure and duration of physical activities (low and moderate intensities) calculated by accelerometer over 7 days. Intra-class correlation analysis was conducted to examine the consistency of each measurement results by the accelerometer. Variables on QOL scales were assessed by partial correlation coefficient analyses. Results. Seven subjects were recruited. Although a consistent significant relation was noted between activity energy expenditure and duration of low-intensity physical activity (under SMETs), no significant relation was seen between energy expenditure and duration of moderate-intensity physical activity (above 3 METs). LSIA was significantly correlated with gait velocity and step length. PGC was significantly correlated with energy expenditure and duration of low-intensity physical activity. Conclusions. Physical activity levels in geriatric nursing home residents could be quantitatively analyzed by accelerometer. Longer duration of low-intensity physical activity is important for the maintenance and improvement of QOL.
著者
丸茂 喜高 清水 勇介 竹内 亮佑 綱島 均 小島 崇
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.80, no.817, pp.TL0280-TL0280, 2014
被引用文献数
1

This study proposes a driving assistance system to inform the notch operation timing for train drivers. The assistance system indicates visually the notch-off position where the driver releases the accelerator. The notch-off position is calculated by the present vehicle acceleration, velocity and position by assuming the constant acceleration. The assistance system also indicates the brake onset and the predicted stopping positions. Two experiments are conducted by using the train-driving simulator. One experiment examines the effects of the notch-off and brake onset timing on the vehicle velocity and the running time. The assistance system makes it possible to adjust the vehicle velocity and the running time. The other experiment examines the three running patterns by combination of the notch-off and the brake onset positions. With the time recovering pattern, which is combination of the higher notch-off velocity and the later brake onset timing, the assistance system realizes the shorter running time in comparison with the standard running pattern. With the energy saving pattern, which is combination of the lower notch-off velocity and the later brake onset timing, the assistance system prevents the time delay by the later brake timing even if the velocity is lower than the standard running pattern.
著者
竹内 亮 MacKay David J.C. 中沢 進 松本 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.2502-2511, 1997-09-25
被引用文献数
6 2

正則化とは, 適当に重み付けされた拘束条件(regularizer)を付加することにより, 逆問題の不良設定性を解消する手法である. 正則化をベイズ推定の枠組みでとらえる際生じる周辺ゆう度の微分公式とregularizer比較(モデル比較)の陽な公式を与え, 数値実験でその有効性を示す.