著者
箕輪 真理 川嶋 実苗 三橋 信孝 堀尾 徹
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.910-917, 2015-03-01 (Released:2015-03-01)
参考文献数
18

科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)が,倫理的配慮や安全な取り扱いを必要とするヒトに関するデータを取り扱う「NBDCヒトデータベース」の正式な運用を2013年10月に開始して1年が経過した。本稿では,このデータベースについてあらためて概説し,現況も報告する。併せて1年間の運用に際して生じた実際上の問題から主要なものについて対応方針を紹介し,今後の運用に向けた課題とその対策などについて考察したい。
著者
箕輪 真理
出版者
日本家族性腫瘍学会
雑誌
家族性腫瘍 (ISSN:13461052)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.45-49, 2019 (Released:2019-09-18)
参考文献数
9

近年の解析技術の発達に伴い,研究現場から産出されるヒト試料由来のオミクスデータが爆発的に増えている.しかし,日本においては機微性の高い個人毎のデータを共有するための公的リポジトリがなかったことから,バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)では,「NBDCヒトデータベース」(https://humandbs.biosciencedbc.jp/)を構築し,2013年10月に運用を開始した.これまでNBDCヒトデータベースに登録されたゲノムデータ約18万人分から得られたヒトゲノムのリファレンス配列との違い(バリアント)の情報や,国内外の研究プロジェクトから公開されているバリアント情報,国内外の様々なデータベースから公開されているバリアントの解釈に関する情報などを集約してワンストップ検索を可能にした,日本人ゲノム多様性統合データベース「TogoVar」(https://togovar.org)を,ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)と共同で構築し,2018年6月に公開した. 本稿ではこれらのサービスの概要を紹介する.
著者
渡邉 和男 河瀬 真琴 マシウス ピーター 西川 芳昭 松井 健一 阿部 健一 香坂 玲 阿部 健一 香坂 玲 院多本 華夫 渡邊 高志 磯崎 博司 藤村 達人 箕輪 真理 木村 武史 王 碧昭 伊藤 太一 帳 振亜
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

農業食糧及び薬用遺伝資源の多様性について、国境を超越して生存する少数民族に関わり農家保全の実地・実験調査を実施した。ミャンマー北部、ミャンマー、タイとラオスの国境地帯について山間部を主体に研究を実施した。過剰開発や貨幣経済の浸透、さらに不均衡な情報の供給と啓蒙の欠如で、在来の植物遺伝資源が絶滅危惧になっていることやその伝統的文化に支援された知見が急速に失われてきていることがわかった。モノグラフや公的機関の報告書として情報発信した。
著者
村上 勇介 狐崎 知己 細谷 広美 安原 毅 柳原 透 重冨 恵子 遅野井 茂雄 新木 秀和 幡谷 則子 二村 久則 山崎 圭一 新木 秀和 小森 宏美 後藤 雄介 佐野 誠 幡谷 則子 二村 久則 箕輪 真理 山本 博之 山崎 圭一 山脇 千賀子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

発展途上地域で最も早い時期から「民主化」と市場経済化を経験したラテンアメリカにおいて、近年、政治が最も不安定化しているアンデス諸国(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの5ヶ国)に関し、現地調査を踏まえつつ、ポスト新自由主義の時代に突入したアンデス諸国の現代的位相を歴史経路や構造的条件を重視しながら解明したうえで、近年の動向や情勢を分析した。そして、5ヶ国を比較する研究を行い、対象国間の共通点と相違点を洗い出し、事例の相対化を図り比較分析の枠組を検討した。