著者
松野 栄雄 王 秀霞 宛 文涵 松井 健一郎 大川 尚子 杉山 徹 甲野 裕之 清水 昌寿 頼 精二 山口 昌夫 山口 宣夫
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.135-140, 1999 (Released:2010-08-06)
参考文献数
9
被引用文献数
2

We have simultaneously proved that cell populations taking charge of immunity in human peripheral blood can be regulated quantitatively by hot spring bathing. Now, we investigated the effect of hot spring bathing qualitatively on cytokine production by lymphocyte cell in human peripheral blood estimating by cytokine containing cell by FACScan. We found a significant increase in IFN-γ containing cells after hot spring bathing and an increase in IL-4 with no statistical significance after hot spring bathing. In addition, we found significant negative relationship between the level of IFN-γ, IL-4 and IL-1β before hot spring bathing and the ratio of cytokine that increased in variation after hot spring bathing. Namely, after hot spring bathing, there was a decrease of cytokine producing cells in subjects who had higher level before hot spring bathing. But an increase in subjects who had lower level before hot spring bathing, the trend was concentrated toward average levels in the cytokine production by lymphocyte in peripheral blood. So we suggest that hot spring bathing can promote acquired immunity to make it possible more suitable as immune reaction.
著者
松井 健一
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.238-261, 2009-09-30

北米の先住民族と入植者は、過去400年以上の間にヨーロッパの国々やアメリカ、カナダと500以上の条約結び、条約にまつわる独特な歴史と文化を形成してきた。本稿は、このプロセスをハイブリッド文化としてとらえ、先住民族の条約を理解する上で重要な視点になると主張する。特に、ワンパムベルトや条約メダルにまつわる表象物や外交儀礼を詳しく考察しながら、これらが異文化交流の結果成立したことを明らかにする。先住民族の条約に関する先行研究は、条約文書に約束された事項を法律学や政治学の範疇で分析することが多いが、本稿は先住民族の視点をできるだけ取り入れながら、異文化交流のプロセスを歴史と文化の文脈からアプローチするエスノヒストリー的論文である。また、条約交渉・締結・更新のプロセスにおいてもたらされた銀製品や貝殻ビーズ、そのほかの交易品が果たした役割を検証し、それらが地域性豊かな先住民族の伝統文化とあいまってハイブリッド文化を形成した例を具体的に紹介する。こうした考察を加えながら、本稿が最終的に解釈する先住民族の条約とは、先住民族の権利を奪い伝統文化を打ち消すための法律文書ではなく、北米独自の歴史や文化の多様性・地域性に寄与してきた文化構築物である。
著者
松井 健一 増田 美砂 杉藤 重信 伊藤 太一 渡邉 和男 西川 芳昭
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

環境ガバナンスに資するデータベースの概要を研究代表者が管理するウェブサイトに構築するとともに、伝統知とその法的問題点について査読入り学術図書1冊と当該課題に関する査読入り学術論文を4本出版した。学会発表は7回行った。また、毎年著名な研究者を筑波大学と国連大学高等研究所へ招へいし、シンポジュウムと研究者交流を行い、オーストラリア、カナダ、アメリカ、ドイツ、インド、ブラジルの研究者との共同研究へとつなげることができた。当該課題に関する修士論文を3本主査として指導した。
著者
松井 健一
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ学会誌 (ISSN:13460633)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.161-164, 2001-10-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
16
著者
松井 健一 金田 昌樹 石井 啓之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.187, pp.41-46, 2001-07-09
被引用文献数
4

本稿では, GMN-CL(Connection less Technologies for Global Mega-media Network)においてトラヒックエンジニアリングにもとづいた経路制御を行うサーバ, TRES(Traffic and Reliability Engineering Server)の実装について報告する.TRESはGMN-CLのトラフィック情報と経路制御を一元管理し, 制約ベースルーティングおよびMIN-MAXアルゴリズムを用いて経路を計算し, 転送装置の経路ケーブルを設定することで経路制御を行う.TRESを導入することによって, オペレータのルーティングポリシを適切に反映し, かつトラヒックを効率よくネットワークリソースへマッピングする経路制御を行うことができる.
著者
松井 健一
出版者
筑波大学出版会
巻号頁・発行日
pp.1-328, 2013-02
著者
渡邉 和男 河瀬 真琴 マシウス ピーター 西川 芳昭 松井 健一 阿部 健一 香坂 玲 阿部 健一 香坂 玲 院多本 華夫 渡邊 高志 磯崎 博司 藤村 達人 箕輪 真理 木村 武史 王 碧昭 伊藤 太一 帳 振亜
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

農業食糧及び薬用遺伝資源の多様性について、国境を超越して生存する少数民族に関わり農家保全の実地・実験調査を実施した。ミャンマー北部、ミャンマー、タイとラオスの国境地帯について山間部を主体に研究を実施した。過剰開発や貨幣経済の浸透、さらに不均衡な情報の供給と啓蒙の欠如で、在来の植物遺伝資源が絶滅危惧になっていることやその伝統的文化に支援された知見が急速に失われてきていることがわかった。モノグラフや公的機関の報告書として情報発信した。