著者
小山 泰弘 横山 節雄 赤堀 侃司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.71, pp.109-116, 2000-05-12
被引用文献数
1

現在、小学校でもインターネットを使った調べ学習が盛んに行われている。学習者がWebページの情報を整理・統合するときには、その一覧性に問題点があり、利用したい情報を見つけにくい。そこで本研究では、Webページをイメージ画像として取り込みそれをさらにサムネイル化することで一覧性を向上させ、整理・統合する活動を支援するツールを開発した。サムネイル化されたWebページは、順序変更、コメントの追加等が可能であり、Web元イメージの再現及び、オリジナルのWebページへのアクセスが容易になっている。それにより、Webページを用いたプレゼンテーションを支援する。本ツールの評価において、内容を思い出しやすい、子供の利用に有効であるなどの結果を得た。
著者
浅野 太 鈴木 陽一 曽根 敏夫 林 哲也 佐竹 充章 大山 健二 小林 俊光 高坂 知節
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.373-379, 1991-06-01
被引用文献数
28

単一のディジタルフィルタを用いて、入力のスペクトルの変化に追従し、出力信号を装用者の聴野内に収めるよう増幅特性が変化する補聴方式を提案する。更に、ディジタルシグナルプロセッサを用いて本方式を実時間で実現するシステムの構築法を述べる。また、システムの評価を行うため、模擬難聴耳3例、感音系難聴耳2例に対し、単音節明瞭度試験を行った結果についても報告する。この評価実験から、特に、健聴耳に比べて聴野の狭い感音系の難聴者に対し、本システムによる聴野の拡大の効果が示された。

1 0 0 0 OA 飯綱,黒姫山

著者
山田 節三
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝国大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.96-149, 1934-03-15

The present paper embodies the results of the geological and petrological investigations of the volcanoes liduna and Kurohime. These volcanoes are situated at 138°10'E. long, and 30°40'N. lat. in central Japan; and are members of the My6k6 volcanic group, the representative volcano of which'Myoko-san, is considered by some geologists as the northern extremity of the so-called "Huzi volcanic zone".
著者
角 康之 堀 浩一 大須賀 節雄
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.139-147, 1994-01-01
被引用文献数
46

In this paper, we present a system for computer-aided thinking. We propose the idea of reflecting the mental world indirectly in a metric space, and thereby supporting human thinking activity such as construction and creation of new ideas. We use a method of mapping text-objects into metric spaces in order to deal with texts. Results of experiments using our implemented system, named CAT1 (Computer-Aided Thinking, version 1), are given. We show that a user of our system can get effective stimuli to his/her further thinking. The paper also gives a discussion about potential of the CAT1 to be used for group works.
著者
古賀 節子
出版者
日本赤十字九州国際看護大学
雑誌
日本赤十字九州国際看護大学intramural research report (ISSN:13478877)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.84-104, 2005-12-25

この研究は、問題解決場面における、熟達者と初心者の思考の相違を明らかにすることを目的とし、看護師と看護学生を対象に、「生命の危機状態を想定したビデオ」を用いて、情報処理的アプローチによるビデオ映像の再生実験を行った。実験結果は、1.記憶再生では、初心者と熟達者が再生した内容に差はなかった。ただし、細部の記憶では初心者のほうが熟達者より誤想起した者が多かった。2.「生命の危機状態」の問題解決場面のif-thenルール導出は、初心者より熟達者の方が多かった。ただし、初心者もif条件部分の導出は出来ている人は多く、then行為部分の導出に差があった。3.問題解決において用いられた知識の表象は、情報としての知識は、初心者と熟達者でほぼ同じであったが、知識間の関係性に違いがみられた。熟達者では、初心者よりネットワーク化されており、高次の中心概念があった。初心者と熟達者の問題解決において、短時間の情報処理での思考の違いは、持っているはずのif-thenルールを導出できるかできないかにあった。ACT理論はコンピュータシミュレーションモデルとして実装され、記憶、認知技能の獲得、問題解決などの現象を説明できる。ACTモデルでは、熟達者は、宣言的知識と手続き的知識が刺激の繰り返しで強化され、記憶が呼び出されやすくなっているといえる。以上のことから、初心者が熟達化に向かう手がかりとして、ネットワーク構造形成を促進させることや、高次の中心概念の教授の工夫がある。さらにif-thenルールと高次の概念との関連付けを強化することが重要となることが考えられた。情報処理モデル以外の、人間の認知の全体像から熟達化の手がかりを探ることは、今後の課題である。

1 0 0 0 OA 新女子道

著者
内田節三 (節堂) 著
出版者
伸文社[ほか]
巻号頁・発行日
1911
著者
森本 康彦 植野 真臣 柴田 晋吾 横山 節雄 宮寺 庸造
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.581, pp.25-30, 2006-01-21
被引用文献数
1

現在e-Learningシステムの主流となっているWBTの学習コンテンツについて記述する標準規格としてSCORMがある. しかしSCORMは, 教師が通常の授業で行っているような, 学習者の状況に応じて学習者同士で議論させたり, 個別の質問に応じたりという, 本来授業に必須となる学習者のインタラクションによる学習状態遷移を記述することができない. そこで, 本論文では, e-Learning上で, 学習者のインタラクションを中心とした授業を実現させることを目的とし, 現在のSCORMに学習者のインタラクションによる学習状態遷移と各状態でのコントロールを記述する枠組みを追加した(SCORM-LST). さらに, SCORM-LSTに基づくLMSについて提案した. このLMSは, 学習者のインタラクションと教師のコントロールを容易に実現でき, クラスルーム的な授業の展開を可能にする. さらにLMSの標準化とそれを使った教育支援システムの発展が期待できる.
著者
高橋 正行 森本 康彦 植野 真臣 横山 節雄 宮寺 庸造
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.47, pp.19-24, 2005-05-07
被引用文献数
1

本研究では, e-Learningを用いて複数の学習者が一斉に同期的に授業を受けながらも個に応じることのできる授業を実現させることを目的とする.本研究が目指す授業の実現には, 授業中の学習者のさまざまな状態に応じて教師が適切な行動をとる必要がある.しかし学習者の行動と状況に対応した適切な教師の行動のバリエーションは多く存在しており, このことがe-Learningシステムの開発を困難にしている.そこで, 本論文では, 学習者の行動と状態を基にした学習状態遷移図と, それを形式的に記述する手法を提案する.本手法で記述した遷移図は, 学習者の行動, 状態, 教師(システム)の動作が明示的に記述できるため, e-Learningシステムの設計・開発の遂行を容易にすると考えられる.