著者
Burkhardt Johannes 鈴木 直志
出版者
桐蔭法学会
雑誌
桐蔭法学 (ISSN:13413791)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.1-22, 2009-02
著者
田口 正樹 佐々木 健 林 信夫 加納 修 大月 康弘 小川 浩三 松本 英実 鈴木 直志 新田 一郎 櫻井 英治 粟辻 悠 西川 洋一 佐藤 公美 小林 繁子 神寳 秀夫 佐藤 雄基 佐藤 彰一 石部 雅亮
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

前近代の西洋と日本について、法律家を中心に、公証人、弁護人、軍人、商人など多様な専門家を取り上げて、専門家と専門知を存立・機能させる環境、専門家と専門知が権力構造において占める位置、専門家間の組織形成とネットワークの広がりといった側面を検討して、専門家と専門知の発展を国制史に組み込んだ。ドイツの研究グループとの学術交流により、専門家に関する文化史的視点を補強して、その意味でも従来の国制史の枠を広げた。
著者
鈴木 直志
出版者
史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.71-97, 2010-01

フランス革命・ナポレオン戦争は、それまでの限定的な王朝戦争から苛烈な国民戦争へと戦争の性格を激変させたことから、ヨーロッパ戦争史の一大転換期として広く知られている。現代ドイツの歴史家クーニッシュはこの変容のことを「戦争の女神ベローナの解放」と表現したが、彼も指摘するようにこの過程は、思想史の次元では革命前の啓蒙期からすでに始まっていた。本稿は、この啓蒙の時代に交わされた戦争と平和の論議、中でも、わが国ではまったく知られていない戦争肯定論を中心にして、思想史におけるベローナの解放過程を明らかにするものである。その際とりわけ強調されるのは、永久平和論と戦争肯定論が、市民的公共圏の成立とバトリオティズムの議論を背景にして、表裏一体の関係にあったことである。両者はいわゆる啓蒙の弁証法の関係に立ちながら、戦争が本来もつ破壊的性格をそれぞれの論理で再び露呈させ、ベローナを解き放ったのであった。
著者
谷口 眞子 中島 浩貴 竹本 知行 小松 香織 丸畠 宏太 斉藤 恵太 柳澤 明 長谷部 圭彦 原田 敬一 佐々木 真 吉澤 誠一郎 鈴木 直志 小暮 実徳
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、国民国家が形成される19世紀を中心とし、軍人のグローバルな移動による人的ネットワークと、軍事関連書の翻訳・流通・受容という分析視角から、軍事的学知の交錯を研究するものである。日本・フランス・ドイツを主とし、オランダ・オスマン帝国・清朝を参照系と位置づけ、軍人と軍事関連書(人とモノ)の移動から、軍事的学知(学知)に光を当てることにより、軍事史的観点からみた新たな世界史像を提起したい。