著者
佐々木 真爾
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.618-625, 2000-11-30 (Released:2011-08-11)

わが国は欧米諸国に比べて蜂刺されによる死亡例が多く, 年平均30件を越えている。林野庁では, 国有林野の管理経営に携わる職員が業務中に蜂刺されによって死亡する災害が発生していることから, この対策について研究・検討してきた結果, 米国製自動注射器Epipen (以下「エピペン」と略す) を導入し, 職員に携行させて蜂刺されによる急激なアナフィラキシーショックが現れた場合, 自己注射することで対応した。その結果, 5年間に自動注射器エピペンの使用事例が10例, そのうち効果が認められ救命できたのが9例となっている。この対策のための検討会委員として携わったことから, 平成7年以降平成11年までの使用症例とその成果について報告する。
著者
福島 徹 濱崎 暁洋 浅井 加奈枝 佐々木 真弓 渋江 公尊 菅野 美和子 幣 憲一郎 長嶋 一昭 稲垣 暢也
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.653-659, 2013-09-30 (Released:2013-10-30)
参考文献数
19
被引用文献数
1

症例は19歳女性.8歳時に1型糖尿病と診断されインスリン治療開始となった.2012年3月(19歳)にはインスリンリスプロ各食直前14~18単位,インスリングラルギン眠前20単位使用下においても,食事量増加のためにHbA1c(NGSP)が15 %と増悪していた.低炭水化物食による食事療法目的にて同年3月から前院に入院し,リスプロ中止,グラルギン眠前4~8単位/日の施行となった.しかし第2病日深夜から嘔吐が出現し,翌朝の血糖値が532 mg/dlにて糖尿病ケトアシドーシスが疑われ,輸液とインスリン持続静注を開始されるも全身状態が改善しないため,前院から当院への転院依頼があり,緊急搬送入院となった.入院後は輸液とインスリン持続静注を強化して改善し,最終的に強化インスリン療法と食事療法の再調整にて退院となった.本症例から,1型糖尿病患者の低炭水化物食開始時にインスリン量を調整する際は,必要インスリン量の注意深い評価が不可欠であると考えられた.
著者
佐々木 真一
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.63-67, 2005 (Released:2006-12-27)
参考文献数
7
著者
亀井 淳 佐々木 真理 赤坂 真奈美 千田 勝一
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.348-352, 2002-07-01 (Released:2011-08-10)
参考文献数
20

Epstein-Barr (EB) ウイルス脳症に起因する不思議の国のアリス症候群において, これまで頭部画像検査による特異的な異常は記載されていない.今回, EBウイルス脳症に罹患して本症候群に特徴的な身体像の奇妙な変形, 幻視, 離人症状を呈し, 頭部CTで異常がなく, MRIの T2強調像で大脳灰白質に広範かつ散在性の高信号と腫脹を認めた10歳の女児を経験した.このM RI所見は1週間後に改善した.EBウイルス脳炎・脳症で視覚性錯覚や精神症状を示した症例の中には, 本症候群が診断名としては用いられていないが, MRIの異常を一過性に認めたとする報告がある。したがって, 本症候群を形成する症状がみられた場合は, タイミングを逃さずにMRI検査を行う必要があると考えられた.
著者
佐々木 真一
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.431-440, 1997-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。講義
著者
茂木 健司 笹岡 邦典 佐々木 真一 鈴木 克年 根岸 明秀
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.511-516, 2000-11-01 (Released:2009-10-15)
参考文献数
10

著者らは, 口腔機能検査の一つとして口腔内容積を測定する方法, 含水法を考案し, その再現性, 客観性を検討した.方法 : 水を満たした60mlのシリンジ先端を被験者の口角より口腔内に挿入後, 水を注入し, その最大値を記録し, 6回の平均値を口腔内容積とした.結果 : 1.健常被験者10名の口腔内容積の測定から, 被験者の顎位を中心咬合位で測定する方が, 自由な顎位での測定より測定値に変動が少なく, 再現性が高いと考えられた.2.口腔内容積は身長, および全頭高との問に相関が認められた.そのため口腔内容積を個人間で比較するときは身長を付記すべきものと思われた.3.各種顎口腔外科的手術患者7例の手術前後の口腔内容積の変化は手術内容とよく一致しており, 本法は客観性があると考えられた.
著者
佐々木 真理
出版者
実践女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した女性作家イーディス・ウォートンの作品を中心にその思想と手法の変遷を検証することで、女性の知識人の社会的地位がどのように構築され、そして表象されてきたかについて明らかとした。具体的には、ウォートンに与えた同時代の女性知識人の影響について考察することで知性の表象にはジェンダーの問題が深く関わっていたことがわかった。次に、当時の反知性主義と教育について分析し、世紀転換期における社会の変容が女性の知性のあり方と自己表象に大きく変化をもたらし、その変容に対するウォートンの視点が、当時の女性作家にあって独自の視点であるという結論が得られた。
著者
鈴木 栄幸 加藤 浩 佐々木 真理
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.93(1996-CE-041), pp.33-40, 1996-09-20

本報告では、プログラミング協同学習ソフトウェア「あるごありーな」を利用した実験授業のインタラクション分析結果について述べる。「あるごありーな」は、プログラミングを含むソフトウェア作成技術育成を目的とした対戦型相撲シミュレータである。学習者は、力士の動きをプログラム言語を使ってプログラムし、他人の力士と対戦させる。対戦を活動の中心におくことは、強い力士を作ることを共通に志向する実践共同体の形成を支援する。この共同体の中で生徒らは自分の位置、すなわちアイデンティティを確立するともに、ソフトウェア作成技術を身につけていくのである。ビデオ分析結果により、「あるごありーな」が生徒らによるプログラミングの実践共同体の形成・維持を支援すること、学習はその共同体内でのアイデンティティの変容過程として捉えられることが示された。
著者
鈴木 栄幸 加藤 浩 佐々木 真理
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.93, pp.33-40, 1996-09-20
被引用文献数
1

本報告では、プログラミング協同学習ソフトウェア「あるごありーな」を利用した実験授業のインタラクション分析結果について述べる。「あるごありーな」は、プログラミングを含むソフトウェア作成技術育成を目的とした対戦型相撲シミュレータである。学習者は、力士の動きをプログラム言語を使ってプログラムし、他人の力士と対戦させる。対戦を活動の中心におくことは、強い力士を作ることを共通に志向する実践共同体の形成を支援する。この共同体の中で生徒らは自分の位置、すなわちアイデンティティを確立するともに、ソフトウェア作成技術を身につけていくのである。ビデオ分析結果により、「あるごありーな」が生徒らによるプログラミングの実践共同体の形成・維持を支援すること、学習はその共同体内でのアイデンティティの変容過程として捉えられることが示された。In this paper, AlgoArena system and results of an ethnographic study in an AlgoArena classroom are described. AlgoArena is a Sumo simulator software with which learners can program their own Sumo wrestlers with LOGO-based programming language and can have bouts with the others' wrestlers. The goal of this software is to foster programming ability. AlgoArena supports forming community of learners upon which the collaborative programming learning can be occurred by providing shared place for bouts, shared terms and artifacts to talk about their activities, and shared goal. An ethnographic investigation in the AlgoArena classroom revealed that: AlgoArena supports students to form their community as programmers; students learn programming skills through participating in the community; the process of identity formation in the community is inseparable from the learning process.
著者
佐々木 真里
出版者
早稲田大学人間科学学術院
雑誌
人間科学研究 (ISSN:18800270)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.51-51, 2012-03-26 (Released:2016-11-27)
著者
佐々木 真
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.82-100, 2002-07
著者
浅岡 陽一 佐々木 真人
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、全天監視高解像度望遠鏡Ashraの性能を最大限に活用し近傍宇宙における重力崩壊型超新星発生頻度を測定することによって、天文学の分野における基礎物理量である星生成率を直接決定することを目的としている。2007年度から、観測地への検出器の設置・データ収集系・モニター系の開発を行い、広視野長期安定観測を開始した。2009年度末までで、実観測時間が計2774時間に到達している。実績として、93%の好天率と99%以上の稼働率を達成しており、超新星探索に必須の長期安定観測が行えている。超新星探索解析に関しては、Ashra光学観測の基本性能といえる限界等級の算出を行った。現在はそれを基に超新星探索システムと感度評価システムの構築を目指して解析を進めている。