著者
長谷川 典子
出版者
多文化関係学会
雑誌
多文化関係学 (ISSN:13495178)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.15-30, 2005-10-05 (Released:2017-03-28)

当研究は2003年12月から約10ヶ月間に亘って行われた質問紙調査の結果を基に韓国ドラマ「冬のソナタ」の視聴行動と視聴者の韓国人に対する態度変容の関係について質的・量的に分析を試みたものである。分析結果から、参加者たちの韓国人に対するイメージは概ねドラマ視聴により好転し、彼らの韓国人に対する関心も高まっていることが明らかになった。偏相関分析の結果、主演俳優に好感を抱いたり、感情移入しドラマ視聴をすることと韓国(人)に関心を持つことの間に何らかの関連性があることが示唆された。また、重回帰分析の結果から、「韓国(人)に対する関心」「『冬のソナタ』への好感」「主人公への感情移入」などは韓国人のイメージの変化に比較的強い関連があるということが明らかになった。自由記述回答に対する内容分析の結果から、回答者たちは韓国の人々の倫理観、人間関係のあり方、ものの考え方などの様々な価値観、すなわち隣国の深層文化の一端を見、文化に対する理解をも深めた者が多く存在したことが判明し、日本での韓国ドラマの放映は、両国間の異文化コミュニケーションの観点からは望ましい結果を生んでいることが窺えた。
著者
[長谷川利行画]
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1972
著者
長谷川利行画
出版者
八重洲美術店
巻号頁・発行日
1973
著者
[長谷川利行画]
出版者
便利堂
巻号頁・発行日
1962
著者
長谷川 俊勝 平野 徹
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.923-925, 1969-04-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
6
被引用文献数
1

NaHSO3水溶液中にDASを懸濁させると,両者の付加反応は進行するが,付加化合物の組成はDAS1molに対してNaHSO3は1molであった。このような付加物のうち,イオウ含有率6.25%の試料で240mμにおける紫外吸収極大は消失した。この吸収極大がDASのアルデヒド基に関係しているかどうかについて,n-ブチルアルデヒド,フルフラール,ベンズアルデヒド各水溶液にNaHSO3水溶液を添加し,その吸収極大の変化を追求した。その結果,それはアルデヒド基による吸収と考えられるが,RおよびK吸収帯への帰属については今後検討しなければならない。
著者
長谷川 典子
出版者
多文化関係学会
雑誌
多文化関係学 (ISSN:13495178)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.15-29, 2004

本論においては、NHK衛星放送で2003年4月から9月まで放映され、話題になった韓国製ドラマ「冬のソナタ」の掲示板を取り上げ、その投稿メッセージをエスノグラフィーと内容分析の手法を用いて分析した。その結果、当掲示板には、参加者によって意識され遵守されるいくつかのコミュニケーションルールが存在することが判明した。また、些細なことに対しても頻繁に謝罪し、少しの親切にも義理堅く感謝するというような、ネット上の他者を、礼儀を気にする必要のない他人ではなく、心理的距離の近い親しい相手のようにみなすコミュニケーション・スタイルが踏襲されていることも判明した。投稿内容の詳細な分析からは、ドラマへの心理的没頭、孤立感、優越感などの様々な感情の共有、共感、掲示板情報の重要視など、参加者が集団として結束する様々な要因の存在が判明した。またこの集団においては、韓国通の人々は異文化に属する他者ではなく集団の一員として扱われ、さらには重要な情報提供者として重用される傾向も見受けられた。当掲示板の参加者達は、ドラマの背景である韓国文化を概ね肯定的に捉えており、日本における韓国製ドラマの放映が文化交流の視点から望ましい結果を生んでいることが窺われた。
著者
中島 崇行 大塚 健治 富澤 早苗 増渕 珠子 上條 恭子 八巻 ゆみこ 吉川 聡一 長谷川 恵美 小鍛治 好恵 渡邊 趣衣 橋本 常生
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.234-238, 2018-10-25 (Released:2018-11-14)
参考文献数
9
被引用文献数
5

殺虫剤であるクロラントラニリプロールの実態調査を行った.試験溶液は,QuEChERS法を応用した抽出とC18/GC/PSAによる精製により調製し,LC-MS/MSにより測定・定量を行った.8食品で分析法の性能評価(n=5)を行ったところ,回収率は50.2~93.4%, RSDは9.7%以下であった.本分析法を用い,野菜207検体および果実163検体を分析したところ,検出限界(4 ng/g)を超える検体数(検出率)は野菜で17検体(8.2%),果実で2検体(1.2%)であった.なかでもオクラ(10検体中4検体),パプリカ(23検体中4検体)およびトマト(6検体中2検体)の検出率が高く,さらに葉菜類では高濃度に残留している検体があり,最も高濃度の残留が認められたのは国産のみず菜(571 ng/g)であった.また,国産を含めてアジア圏の検体からの検出が大半を占めた.しかし,いずれの検体においても,MRLを超える残留は認められなかったことから,クロラントラニリプロールの適切な使用が伺えた.
著者
本庄 勝 田上 敦士 橋本 真幸 黒川 雅幸 三島 浩路 吉田 俊和 長谷川 亨
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013-GN-87, no.15, pp.1-8, 2013-03-11

中高生の間で,プロフやマイリンク,ブログ,ゲスブと呼ばれるサービスを提供するソーシャルメディア (中高生向けソーシャルメディアと呼ぶ) の利用が広まっている.これらのサービスは,コミュニケーションツールとして円滑な人間関係構築に利用される一方で,特定の相手に対する無視や仲間外れといったネットいじめにも利用されることもあり,安心して利用できる中高生向けソーシャルメディアが求められている.我々はこれまでに,中高生の間で発生するネットいじめを自動で検出するためのフレームワークについて検討を進めてきた.本論文では,人間関係の推定に焦点を当て,教育現場の協力によって得られたソシオメトリのデータを用いて,中高生の二者が親密さを確認するために行う,特徴的な相互行為について分析調査を行った.また機械学習を用いた二者間の親密さの推定精度についても評価したので報告する.