著者
徳田 安春 矢吹 拓 青木 洋介 綿貫 聡
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.576-583, 2019-04-10

日常診療においてすべての患者の診断が適切になされることが期待されますが,実際の医療現場では常にそうとは限りません.診断のプロセスにおいてさまざまなエラーが生じ,診断の遅れや誤りが治療や患者アウトカムに影響することもあります.今回は診断エラーの全体像やエラーに関係する認知バイアスについて議論を深めつつ,最終的にどのように診断エラーを克服していくか,エキスパートの先生方と熱くディスカッションしていきたいと思います.(矢吹)
著者
岡村 典子 青木 洋子 渡辺 礼子
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.221-228, 2017-08-01 (Released:2017-10-16)
参考文献数
21
被引用文献数
2

目 的:本研究の目的は, 副看護師長が新規着任時に抱いた思いと, 自身の役割認識を明らかにすること. 方 法:新任副看護師長37名を対象に, 「任に就いての思い」「今時点で認識している副看護師長の役割」「現在の課題」について自記式質問紙にて調査を行った. 結 果:着任時の思いとして,【担うことへの煩悶】【自身に必要とされる力への思案】【自身の評価に対する心配】【着任への抵抗】【昇格への意気込み】の5カテゴリーが, 着任した時点で認識している役割についても,【師長との連携】【スタッフへの働きかけ】【環境作り】【モデルとして存在】【業務調整】の5カテゴリーが抽出された. 結 語:副看護師長は,【担うことへの煩悶】といった立場の転換に戸惑いつつも, 職場内の改善といった【環境作り】に着目するなど, いちスタッフであったからこそ感じている役割を認識していることが推測された.
著者
青木 洋 平本 厚
出版者
社会経済史学会
雑誌
社會經濟史學 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.501-522, 2003-01-25
被引用文献数
2

This article explores the activities of the Research Neighborhood Groups (kenkyu tonarigumi) in the context of the mobilization of science and technology during World War II, and throws light upon their influence on research collaboration in postwar Japan. Although research collaboration has recently attracted academic attention as a factor in the competitive ability of Japanese industry, its history has not yet been fully researched. The Research Neighborhood Groups scheme played a unique and symbolic role in research collaboration activities of various kinds during the War because the aim was to organize research collaboration over the length and breadth of the country. It was planned by the Cabinet Technology Agency and carried out by its extra-governmental organization. The groups were in principle organized by young and promising researchers on the same special subject. The total number of researchers enrolled rose to about 3,000. Three typical examples, the vacuum tube, and vitamin and statistical quality control groups, clearly had decisive influence on the research collaboration activities which took their place after the war. The activities of the Research Neighborhood Groups scheme built connections between researchers belonging to various institutions which went on to provide a secure basis for successful research collaboration in postwar Japan.
著者
永田 正喜 青木 洋介
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.12, pp.3542-3550, 2011 (Released:2013-04-11)
参考文献数
14

肺炎診療における耐性菌の増加,医療・介護関連肺炎(NHCAP:Nursing-healthcare associated pneumonia)といった新しいカテゴリー分類,LVFX(levofloxacin)注射薬,AZM(azithromycin)SRの新規承認などが注目されている.耐性菌が起炎菌となりうる状況を把握し,抗菌薬を正しく使用することが肺炎による死亡率の低下につながる.
著者
山口 惠三 大野 章 石井 良和 舘田 一博 岩田 守弘 神田 誠 秋沢 宏次 清水 力 今 信一郎 中村 克司 松田 啓子 富永 眞琴 中川 卓夫 杉田 暁大 伊藤 辰美 加藤 純 諏訪部 章 山端 久美子 川村 千鶴子 田代 博美 堀内 弘子 方山 揚誠 保嶋 実 三木 誠 林 雅人 大久保 俊治 豊嶋 俊光 賀来 満夫 関根 今生 塩谷 譲司 堀内 啓 田澤 庸子 米山 彰子 熊坂 一成 小池 和彦 近藤 成美 三澤 成毅 村田 満 小林 芳夫 岡本 英行 山崎 堅一郎 岡田 基 春木 宏介 菅野 治重 相原 雅典 前崎 繁文 橋北 義一 宮島 栄治 住友 みどり 齋藤 武文 山根 伸夫 川島 千恵子 秋山 隆寿 家入 蒼生夫 山本 芳尚 岡本 友紀 谷口 信行 尾崎 由基男 内田 幹 村上 正巳 犬塚 和久 権田 秀雄 山口 育男 藤本 佳則 入山 純司 浅野 裕子 源馬 均 前川 真人 吉村 平 中谷 中 馬場 尚志 一山 智 藤田 信一 岡部 英俊 茂籠 邦彦 重田 雅代 吉田 治義 山下 政宣 飛田 征男 田窪 孝行 日下部 正 正木 浩哉 平城 均 中矢 秀雄 河原 邦光 佐野 麗子 松尾 収二 河野 久 湯月 洋介 池田 紀男 井戸向 昌哉 相馬 正幸 山本 剛 木下 承皓 河野 誠司 岡 三喜男 草野 展周 桑原 正雄 岡崎 俊朗 藤原 弘光 太田 博美 長井 篤 藤田 準 根ヶ山 清 杉浦 哲朗 上岡 樹生 村瀬 光春 山根 誠久 仲宗根 勇 岡山 昭彦 青木 洋介 草場 耕二 中島 由佳里 宮之原 弘晃 平松 和史 犀川 哲典 柳原 克紀 松田 淳一 河野 茂 康 東天 小野 順子 真柴 晃一
出版者
日本抗生物質学術協議会
雑誌
The Japanese journal of antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.346-370, 2009-08-25
被引用文献数
26
著者
黒川 由美 青木 洋子 薗田 雅子 永野 君子 志垣 瞳
出版者
帝塚山大学
雑誌
帝塚山大学現代生活学部紀要 (ISSN:13497073)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.23-31, 2005-02-01

1) 今回のトレーニングで見積もり誤差率の改善がみられた食品は, 対象となる食品すべてのトレーニングを実施したトレーニング有グループでうずら卵 (p<0.05), 草加煎餅 (p<0.01), ピンキー (p<0.01) の3食品, 一部食品のみトレーニングを行った一部トレーニング有グループではピーマン (p<0.01), 草加煎餅 (p<0.01) の2食品であった。2) 正解域群の解答割合がトレーニング後に増加する傾向を示したものは, 菓子類, さんま, ちくわ, うずら卵, ピーマンなど一定の形状を示す食品に多くみられたが, 形状・大きさが定型化していない食品については把握しにくい傾向がみられ, 今後の検討課題と考えられた。3) CV値50以上を示すばらつきの多い食品数はトレーニングにより減少する傾向にあり, その効果がみられた。4) 鶏卵Mの重量を50gと解答した割合はトレーニング無グループ74.2%, 一部有グループ72%で, 目安重量として学習した値を用いる傾向がみられた。5) 塩分・糖度の見積もりでは今回の情報提供による改善はみられず, 今後, 栄養成分表示などを活用した教育の必要性が示唆された。