著者
柴田 久 齋藤 勝弘 池田 隆太郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D1(景観・デザイン) (ISSN:21856524)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.30-43, 2020 (Released:2020-06-20)
参考文献数
56
被引用文献数
2

本研究では2008年から17年までの10年間に発表された景観研究論文を対象に,研究目的別の系譜図を作成した.さらに先行研究の成果を踏まえ,作成した系譜図に対する考察から,景観研究の動向と今後の課題について検討した.その結果,景観研究論文として484編が選出され,35の研究視点による目的別研究系譜図が導出された.さらにそれら系譜ごとの考察を行ったうえで,景観研究の動向と今後の課題として1)自然的・文化的風景を巡る保全論の再提起や,2)防災と景観を両立させる思想論・方法論の検討,3)質の向上を図る制度推進に有効なデザイン手法の提示について考察がなされた.
著者
浜根 大輔 齋藤 勝幸
雑誌
一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会
巻号頁・発行日
2019-08-13

北海道留萌管内は新第三紀の堆積岩を主体とする地質であり、超苦鉄質岩の分布は認められないが、多くの場所で砂金・砂白金を採集することができる。これは堆積岩の原岩に超苦鉄質岩体が含まれていたためと推測される。我々は原岩の超苦鉄質岩体の特徴を把握するために、砂金・砂白金鉱床を構成する鉱物について調査を行っている。今回報告する調査地は初山別村初山別川、羽幌町愛奴沢川、苫前町海岸、小平町上記念別沢川、小平町海岸であり、砂金・砂白金鉱床を構成する鉱物はカムチャツカの超苦鉄質岩から産出する鉱物との類似性が認められる。本発表では天然の炭化タングステンに該当するQusongite、およびPtCu3の化学組成をもつ未命名鉱物の産状について、特に報告する。
著者
浜根 大輔 齋藤 勝幸
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2017年年会
巻号頁・発行日
pp.60, 2017 (Released:2020-01-16)

日本各地の砂金・砂白金について記載鉱物学的な調査を進めている中で,北海道から複数の本邦初産および希産鉱物を見出したので,ここまでに得られた内容を報告する。特に,元江鉱(yuanjiangite),自然鉛(native lead),金-銀-錫鉱物,トロフカ鉱(tolovkite),ラウラ鉱(laurite),トラミーン鉱(tulameenite),イソフェロ白金鉱(isoferroplatinum)について報告する。
著者
齋藤勝
雑誌
東洋学報 / The Toyo Gakuho
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.65-90, 2003-06
著者
國光 洋二 徳永 澄憲 江口 允崇 花崎 直太 櫻井 玄 齋藤 勝宏 横沢 正幸
出版者
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

①水文モデルの推定と渇水・灌漑率の予測:水文に関する実績の気候及び流況データと流域地形データをもとに、全球のグリッド(1度単位)ごとの流量を予測する水文モデルの作成に着手した。特に、流出係数等のパラメータの修正(チューニング)を行って、モデルの予測精度の向上を試みた。②作物モデルの推定と作物別の単収予測:気候及び主要作物の収量に関する実績データをもとに、全球のグリッドごとに、作物別の単収を予測する作物モデルを作成した。モデルのパラメータの推定は、ベイジアン推定法を適用し、概ね現況を再現する値を得た。③世界各国を対象とする一般均衡モデルの作成:世界経済データ(GTAPデータ)、FAOの世界農業データ及びIPCCの社会経済シナリオ(SSP)を用いて、世界各国の作物収量に関する変動状況を解明し、この影響が世界の穀物市場の需給動向、食料価格の動向に及ぼす影響を分析するための世界CGEモデルの作成に着手した。④日本を対象とする一般均衡モデルの作成:日本の経済データをもとに、動学的確率的一般均衡(DSGE)モデルのパラメータをカリブレートし、モデルのプロトタイプを作成した。このモデルを用いて、2005年以降の日本経済の成長経路の再現性を検証し、モデルのパフォーマンスが高いことを確認した。特に、東日本大震災とその後の復興過程をモデルがよく再現することを明らかにした。また、日本の地域間産業連関表のデータをもとに多地域動学応用一般均衡モデルのプロトタイプを作成し、気候変動による日本の農産物に関する収量、価格への影響を試算した。
著者
安 玉発 慶野 征〓 齋藤 勝宏
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.233-241, 1996-03-29
被引用文献数
3

中国農村経済体制改革の推進に伴い,従来の国営商業野菜流通システムが再編され,大消費地から離れた遠隔地野菜産地出荷量及び産地卸売市場数の増加が注目されてきている.本稿では,調査地として山東省魯中地区を選定し野菜流通システムの再編が産地形成に果たす役割について考察した.この地区は,中心卸売市場としての寿光卸売市場及び中小の郷・村級卸売市場を設立することにより,一大産地を形成するに至った産地でもある.分析の結果得られた主な知見は以下の通りである.先ず第一に,集団出荷組織を持たない中国においては,寿光市場だけではなく中小の周辺卸売市場が野菜生産発展と農家の所得を増大させる上で重要な役割を果たしたこと,寿光卸売市場は産地野菜を流通させる上で非常に重要な核となっていること。第二に,取引代理人制度中心卸売市場においては効率的な取引を行う上で非常に重要な役割を果たしていること.そして第三に,野菜流通システムの確立は,流通コストの逓減効果,当該産地で生産された野菜の広域流通推進効果,さらには取引代理人制度が産地の拡大産地競争力の形成を促進する効果を持つことである。
著者
渡辺 満久 齋藤 勝
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.115, no.6, pp.727-736, 2006-12-25

The eastern margin of Echigo Plain, central Japan, is characterized by NNE-SSW trending active faults. The Anchi fault is made up of two segments : the Anchi-nishi fault and the Anchi-higashi fault. Each fault trace is approximately 2-km long. They may be short subsidiary faults on the hanging wall of the master fault in this region (the Tsukioka fault). Trench investigations across the Anchi fault reveal its rupture history as follows : 1) the Anchi-nishi fault and the Anchi-higashi fault are west-dipping reverse faults; 2) the Anchi-nishi fault shows a vertical offset of 1.3-1.9 m after ca. 30 ka; and, 3) the vertical displacement of 3.5 m is associated with two faulting events along the Anchi-higashi fault, one between ca. 30 and 60 ka and the other younger than ca. 30 ka. Geomorphic features indicate that a reverse fault branches into these two faults at a certain depth. Thus, the total vertical offset for the last ca. 30 ky is between 3.1 to 3.7 m. This value is one third of that along the master active fault. If the source fault consists of these active faults, we should evaluate the activity of the master fault taking account of the activity of the Anchi fault. It is very important to know the nature of subsidiary faults, even if they display very short traces.
著者
榛澤 文恵 渕上 達夫 吉野 弥生 羽生 政子 今井 由生 齋藤 勝也 阿部 修 橋本 光司 稲毛 康司 葛谷 光隆
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.304-308, 2008-10-01 (Released:2011-11-28)
参考文献数
16

ロタウイルス感染症に伴い第 3 病日に意識障害を認めた 5 歳の男児例を経験した.便中ロタウイルス抗原が陽性で,髄液細胞数は正常だが,頭部 CT で脳浮腫を,脳波では全般性高振幅徐波を認め,ロタウイルス感染に関連する急性脳症と考えた.ロタウイルス関連脳症の頻度は少なく,その病態生理は明らかではない.ロタウイルス関連脳炎・脳症の発症には本例のようにけいれんを伴わないことがあり,診断には注意を要すると考えた.