- 著者
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井庭 崇
古川園 智樹
- 出版者
- 国立研究開発法人 科学技術振興機構
- 雑誌
- 情報管理 (ISSN:00217298)
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.12, pp.865-873, 2013-03-01 (Released:2013-03-01)
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
-
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8
これまでの消費社会からコミュニケーション社会(狭義の情報社会),そしてこれから到来すると考えられる「創造社会」への移行とともに,創造活動を支援する「クリエイティブ・メディア」の重要性が増してくる。本稿では,クリエイティブ・メディアの1つとして,デザインにおける経験則を記述する「パターン・ランゲージ」を取り上げ,その可能性を考察する。もともと建築デザインのために考案され,後にソフトウェア・デザインに応用された方法を,人間活動のデザインに応用した事例として,ラーニング・パターン,プレゼンテーション・パターン,コラボレーション・パターンを紹介する。また,それらの人間活動のパターン・ランゲージを,パターン・ランゲージの進化における第3の波ととらえて「パターン・ランゲージ 3.0」と名づけ,その特徴をデザインの対象,デザインの特徴,ランゲージの使い方の観点から比較・検討する。