著者
西澤 由隆
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.253-293, 2011-06

2009年総選挙における民主党の勝因を、WasedaCASI&PAPI2009世論調査データを用いて有権者の投票行動の視点から分析した。その結果、民主党に対する支持態度・政権担当能力評価が、投票行動を規定する重要な要因として特定された。一方、民主党による動員の効果から判断をするとき、その支持基盤の脆弱性も明らかとなった。また、政策評価要因が投票に影響を及ぼした形跡はうかがえず、業績評価にもとづく政権交代であったとは言えないことが判明した。

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著者
同志社法學會 [編]
出版者
同志社法學會
巻号頁・発行日
1949
著者
松原 久利 Hisatoshi Matsubara
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 = The Doshisha law review (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.2945-2975, 2018-02

交通事故、医療事故においては、直接結果を発生させる行為時点で、行為能力、結果予見・回避可能性が欠如する場合であっても、それ以前の段階で注意義務を基礎づける危険が存在し、その時点においてその危険が予見・回避できた場合には、過失により行為能力、結果予見・回避可能性を排除する原因行為に過失犯の実行行為を認めることができる。ただし、この引受け過失と危険運転致死傷罪の関係については、なお検討すべき課題がある。Bei den Verkehrsunfall und medizinischem Unfall, soll die Ausführungshandlung von den Fahrlässigkeitsdelikte in der ursächlichen Hndlung, die die Handlungsfähigikeit, Vorhersehbarkeit und Vermeitbarkeit des Erfolges fahrlässig ausschliesst, anerkennen werden, wenn in der früher Phase die Gefahr, die die Sorgfaltspflicht begründet, liegt vor, und ,man im Zeitpunkt die Gefahr vorhersehen und vermeiden kann, obwohl im Zeitpunkt der Handlung, die direct den Erfolg führt herbei, es an den Handlungsfähigkeit, Vorhersehbarkeit und Vermeidbarkeit des Erfolges fehlt. Jedoch bedarf es noch die Frage des Zusammenhang mit der Übernahmefahrlässigkeit und dem gefährlichen Autofahren mit Todes-oder Verletzungsfolge zu untersuchen.瀬川晃教授古稀記念論集第二部(II)
著者
岩野 英夫
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.89-104, 1974-03-31

資料
著者
益田 高成 Takanari Masuda
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 = The Doshisha law review (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.225-303, 2020-07

公職選挙法は、候補者が選挙運動を行うことのできる期間を法定しているが、日本ではこれまで、その期間が繰り返し短縮されてきた。本稿では、選挙運動期間を短縮する公選法改正を全て取り上げ、いかにして選挙運動期間が短縮されてきたかを検討している。分析の結果、選挙運動期間短縮は議員主導で進められてきたこと、また、期間短縮に関しては多くの事例で与野党が協調的であったことが確認された。本稿の分析結果は、選挙運動規制が、党派的対立を促す性質よりも、各党を現職議員の集合体として結びつける性質を有していることを示唆している。研究ノート(Note)
著者
濱 真一郎 Shinichiro Hama
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.2037-2060, 2017-01

本稿の目的は、英国の思想史家アイザィア・バーリンが、自由と決定論についてどのような見解を提示しているのかを確認することである。具体的には、ヘーゲル、マルクス、ゲルツェン、およびトルストイにかんするバーリンの思想史研究が、彼のオーギュスト・コント記念講義「歴史の必然性」(この講義が行われたのは1953年)と密接な関連を有することを明らかにしたい。論説(Article)
著者
わが国における法史学の歩み研究会 岩野 英夫
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.1557-1637, 2011-01

資料(Material)西洋法史学者・三浦澄雄先生の研究の歩みの聞き書きである。先生の研究ベースには全てを疑う、という観点がある。そしてさらにその観点のベースにあるのは戦争に翻弄された人生体験であり、聞き書きでは、その人生体験が三浦先生の研究にどのような影響を与えているのかに特に注目している。例えば「本当はどうだったんだ」というのが先生の口癖であるが、自分が見た物触った物以外信用しないという実証的な研究態度は「天皇のために死ぬこと」は当然のこととして思い込ませた教育などへの不信感に由来している。代表:岩野英夫
著者
戒能 通弘
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.631-717, 2011-06

コモン・ローのコンテクストにおけるホームズ、パウンド、ルウェリンの法理学の検討