著者
岡崎文次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.15, no.8, pp.624-632, 1974
被引用文献数
3
著者
栗田 太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.506-513, 2008-05-15
被引用文献数
3

筆者らは,携帯電話組込み用モバイルFeliCa IC チップファームウェアの開発に,形式仕様記述手法を適用し,手法導入の目的である,(1)厳密な仕様の記述,(2) 仕様の段階的な記述と検証を中心とした,開発スキーム,プロセス,フレームワークの検討と導入,(3)記述精度の向上とテストによる,開発の上流工程における品質の確保,(4) 仕様を活用した徹底的なテスト,(5)コミュニケーションの活性化,を達成し,開発の成果を上げると同時に,手法適用の効果を確認した.
著者
永田 昌明 渡辺 太郎 塚田 元
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.89-95, 2008-01-15
参考文献数
10

統計的機械翻訳」(statistical machine translation)は,互いに翻訳になっている2つの言語の文の対から翻訳規則や対訳辞書を自動的に学習し,言語翻訳を実現する技術である.この技術は過去10年間に大きく進歩し,アラビア語と英語のような語順が比較的近い言語対では,従来の翻訳手法より精度が高いと言われている.本解説では,上下2編に分けて,近年の自然言語処理で最もホットな話題である統計的機械翻訳の技術概要,および,評価型ワークショップを中心とした最先端の研究動向を報告する.
著者
小杉 信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.269-281, 1972
被引用文献数
1
著者
小野 厚夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.347-351, 2005-04-15

今日のキーワードとなっている情報という言葉は,日本で造られた言葉で,1976年出版の訳書「仏国歩兵陣中要務実地演習軌典」に最初の用例がある.原語はフランス語のrenseignementで,敵の「情状の報知」の意味で使われた.初期には情報と状報が併用されたが,情報に統一された.兵語として用いられていたが,次第に一般化し,日露戦争後には国語事典に収録されるようになった.戦後情報理論の導入に伴い,英語のinformationの日本語訳として用いられるようになった.これら130年に及ぶ情報という言葉の歴史について調べた内容を,用例を示しながた辿ってみた.
著者
前田 英作 南 泰浩 堂坂浩二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.624-640, 2006-06-15
被引用文献数
17

私たちの身近にいつも寄り添い,見守り,そっと支えてくれる存在,かつて私たちはそれを「妖精・妖怪」と呼んでいた.物質的な利便性より精神的な安定と豊かさを追うべきこれからの時代に,情報科学技術が取り組むべき課題はこの妖精・妖怪の復権である.本論文では,それを新しい「環境知能」と呼ぶ.復権すべき妖精・妖怪の世界とは何か,情報科学技術との接点は何か,それにより実現される生活様式は何かについて論じるとともに,環境知能の実現に向けて今後取り組むべき具体的課題を提起する.
著者
鈴木 裕介 小林 渉 林 伸善 橋本 和孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.288-295, 2002-03-15
参考文献数
4

本稿では,H-II Aロケット用の搭載計算機である誘導制御計算機について,その役割,技術的特徴,開発経過等を,ロケットの誘導制御システムの概要とともに紹介する.また,これまでのH-I,H-IIロケット用の搭載計算機からの変遷についても併せて記述する.
著者
黄瀬浩一 岩村 雅一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.1082-1089, 2008-09-15
参考文献数
22
被引用文献数
8
著者
美添一樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.686-693, 2008-06-15
参考文献数
6
被引用文献数
11

囲碁は,主なボードゲームの中でコンピュータの挑戦を拒み続けてきた唯一のゲームである.囲碁の難しさは良い評価関数を作ることが困難であるということに起因していた.しかし2006年にコンピュータ囲碁の世界にまったく新しいアルゴリズムがもたらされた.評価関数が不要という画期的な探索アルゴリズム,通称,モンテカルロ木探索と呼ばれるものである.登場から2年あまりで9路盤ではプロ棋士を破るほどの強さを獲得した.そのアルゴリズムの性質や理論的背景について述べ,今後の展望を探る.
著者
瀧澤 武信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.875-881, 2006-08-15
参考文献数
5
被引用文献数
7

第16回世界コンピュータ将棋選手権で初出場初優勝した「Bonanza」の特徴を概観する. Bonanzaは作者が将棋をあまり知らない上に,コンピュータ将棋の論文を読まずコンピュータチェスの論文のみを参考に開発した.作者によると.Bonanzaの局面の探索の手法は,「全幅探索」とほぼ同様な結果を得られるものを用いており,評価関数は10 000個のパラメータを自動チューニングして最適化したものを用いている.項目数が多いが,構造が簡単なために軽い評価関数に仕上げ,スピードを獲得したと思われる.さらに,基本データ構造にBitboardを採用することで,プログラムの実行速度を上げているとのことであり,これらが相まって成功を収めたと思われる.Bonanzaの登場により,コンピュータ将棋の進歩が一層早まり,10年以内にトッププロに迫るものが現れても不思議でない状況となった.
著者
定兼 邦彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.899-902, 2007-08-15
被引用文献数
1

データ列に対して検索効率などを効率化するため,索引を付加することがある.演算を効率化するために,データに対して特定の情報を付加したものを,ここではデータ構造と呼ぶこととする.本稿ではこのようなデータ構造のうち,もとのデータの長さnに対してo(n)程度の付加情報のみを与える,簡潔データ構造と呼ばれる分野について解説する.特に,最も基本的かつ応用範囲の広いビットベクトルに関する簡潔データ構造に焦点を当てる.ビットベクトルBに対して,先頭からi番目までのビット中の1の数を与えるrank1(B i)と,i番目の1の位置を与える select1(B i)という演算は,基本的かつ重要な演算である.これらの演算が定数時間で可能な簡潔データ構造について,具体的なデータ構造とアルゴリズムを紹介し,次に付加するデータサイズの下界についての結果を示し,最後に今後の展望について述べる.
著者
井口 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.1419-1420, 2008-12-15
被引用文献数
1

ソーシャルブックマークサービスにおいては,今までユーザごとにローカル管理されていたブックマークが公のものとして公開され,共有される.共有化されたブックマークは,集合知としてさまざまな用途に活用されることが期待されており,実際この観点における新たなサービスがいくつか提供され始めている.このようなサービスの1つが,類似した嗜好を有するユーザ間でブックマークを推薦しあうブックマーク相互推薦サービスである.ブックマーク相互推薦サービスの一例としては,たとえばDigg1)におけるレコメンデーションエンジンや,Firefox拡張プラグインとして公開されているSwimmie 2)などが挙げられる.
著者
渡邉 英徳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1211-1216, 2013-11-15

筆者らは,戦史や災害をテーマとしたディジタルアーカイブズ・シリーズを作成してきた.これらのアーカイブズは,多元的な資料を一元化し,俯瞰する視点をユーザに対して提供する.ユーザは,複数の資料を互いに関連付けながら捉え,できごとの実相について,より深く知ることができる.さらに筆者らはこの手法を応用し,震災ビッグデータを利用した災害状況の可視化を行った.これは現代の災害記録を未来に残すアーカイブズ構築の試みでもある.本稿では,筆者らが作成したコンテンツのうち「沖縄平和学習アーカイブ」と「放射性ヨウ素シミュレーションのマッシュアップ」を取り上げ,それらのビジュアライゼーション手法について述べる.
著者
筧 捷彦 中山 泰一 Katsuhiko KAKEHI Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.632-635, 2018-06-15