著者
鈴木 美咲 平野 大輔 小賀野 操 谷口 敬道 杉原 素子
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.37-45, 2017

本研究の目的は,若年者と高齢者のペットボトルのキャップ開封方法を観察・分類し,握力・つまみ力との関係性を明らかにすることである.若年者として女子大学生51 名,高齢者として地域在住高齢女性62 名の右利き女性を対象に,未開封の500 mL のペットボトルのキャップ開封動作をビデオカメラで撮影した.撮影後,握力と指腹,側腹つまみ力を各々3 回測定した.若年者と高齢者の共通点として右手でキャップをつまみ,左手で本体を把持するパターンが多かった.高齢者では開封不能者を11 名認め,握力・つまみ力は開封可能者に比べ有意に小さかった.開封可能な高齢者においても本体底面を大腿部に押し付けて固定する者等,若年者には見られない方法で開封する者がいた.若年者と高齢者の開封方法は類似していたが,高齢者では母指の力を利用する,3 指のつまみや手掌面の押し付けで接触面を増やす,といったパターンが多く見られ,キャップに力を伝えやすい方法を選択していたものと考えられる.
著者
平間 さゆり 牛木 潤子 小畠 秀吾 秋葉 繭三
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.37-47, 2016-08-10

近年,男子の殺人事犯は減少傾向にあるが,女子の殺人事犯には変化がない.殺人事犯には男女差があり,女子殺人の被害者には親族や配偶者が多く,情動が主な動機となっている.女子の殺人事犯の数は少ないためあまり研究されていないが,家族や近親者を対象にしていることから,本研究において,女子の殺人事犯を家族機能の側面から検討することとした.家族機能以外にも,犯罪に影響を与えるとされる発達障害(ADHD)と人格傾向(境界性パーソナリティ障害:BPD)に着目し,女子受刑者(殺人以外の他罪種を含む)を対象に家族機能・BPD・ADHD 傾向について調査した.その結果,女子殺人事犯において,ADHD 傾向を持ち,家族の情緒的絆や適応が不良であると,自己否定し見捨てられ感を抱き,他者が信じられず対人関係が困難になることが示された.よって,これらが女子の殺人事犯の背景要因の1 つになると考えられた.また,女子殺人事犯のみに,年齢の高低により家族・ADHD・BPD 傾向全てに差異がみられた.
著者
高石 雅樹 渡邊 拓哉 浅野 哲
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.48-58, 2015-08-25

単身者用アパートでは,単一の部屋が食事,勉強および睡眠等,複数の用途で使われるケースが多い.本研究では,アンケート(206/302人;回収率68.2%)にて一人暮らしを行っている大学生(131人)から住居の情報等を集めるとともに,一人暮らしをしている大学生4名の住居(ワンルーム3名と一戸建て1名)にて室内環境測定を行った.室内環境測定にて,室内温度,気湿,CO2濃度および照度が基準値を逸脱しているケースがあった.これらは,住宅の気密性の高さに起因すると考えられる.換気によりCO2濃度は低下したが,浮遊粉じん濃度はむしろ上昇した.また,換気方法による換気効果を比較したところ,窓のみの換気ではほとんど効果が認められなかった.そして,アンケートでは換気不足の人が多く,適切な方法,時間,頻度等を明確に提示することが重要であると考えられる.一方で騒音は,室内環境測定では基準値を満たしていたものの,アンケートにおいて他人が発し自分の生活リズムに合致しない騒音への不満が多く挙げられていた.このため,騒音と感じやすい音の種類や騒音が気になる時間帯等の情報を共有し,改善方法を検討することが重要である.したがって,一人暮らし環境の改善は自ら良好な環境の維持に努めるとともに,他の居住者との調和を考えて住環境を整えることが重要である.
著者
重久 加代子
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.92-105, 2020-08-20

目的:がんサバイバーの闘病体験と必要なケアリングを明らかにすることである.方法:患者会で活動するがんサバイバー 5 名に闘病体験時の看護師の関わりについて半構造化面接を行い質的に分析した.結果:3 つの時期の 14 の状況より 71 の必要なケアリングと 14 の状況のケアリングが抽出された.〈がんの診断を受け入院するまでの時期〉では 2 の状況と【がんや検査に対する不安や苦痛を理解したケアリング】等である7 のケアリング,〈入院し治療を受ける時期〉では 7 の状況と【主体的な療養へのケアリング】,【全人的な理解と尊厳を守るケアリング】等である 36 のケアリング,〈外来での治療継続と経過観察の時期〉では 5 の状況と【在宅療養中の心身の苦痛とセルフケアへのケアリング】,【生き方や価値観を尊重したケアリング】等である 28のケアリングが抽出された.結論:これらは,本研究の定義である「対象者を大切な存在として認識し,その人の能力を最大限生かせるかかわり」を反映した,がん看護のケアリングになることが示された.
著者
赤居 正美
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.7-12, 2016-08-10
著者
若林 馨 小畠 秀吾
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.37-51, 2020-02-29

我々は,更生保護施設入所者の社会復帰への支援を考察する手がかりとして,当事者の孤独感を評価した . まず,孤独感を感じる原因ならびにその関係性について因子分析を行った.結果,孤独感を感じる原因として 3 因子が抽出され,うち「抱えられる関係の不在」因子のみ退所時に値が低下していた.そのプロセスと原因の考察のため,次にインタビュー調査を行った.対象者は施設入所当初は自身を深く否定するものの,施設という安全基地=疑似家族的な軸足と,雇用先など外の社会との行き来による相互作用体験の連続により,自分の再定義づけを行っていた.そして,自分の再定義づけができていくことが,孤独の原因を外的要因へ帰属させることを低減させ,自身の環境や感情を自身で抱えられることに影響を及ぼしていた . 今後の社会復帰への心理的支援として,本人の孤独の原因帰属・対処方法への着目や,自己の再定義づけの中で起こる多様で複雑な葛藤への心理的サポート等が有用であると考えられる .
著者
下井 俊典
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Introduction of concept and background theory, and trial of reclassification about scaffolding (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.50-60, 2019-08-20

専門職養成課程においては,教員のみならず臨床実習の指導者にとっても,学生にどう学ばせるか,学びをどう支援するかを考える上で,scaffolding は重要な学習支援方略の1 つである.しかし,特に国内のscaffolding に関する報告は言語教育領域が中心で,scaffolding の具体的実践はもとより概念も広く一般化されているとは言い難い.本稿では,scaffolding の概念とヴィゴツキーの「発達の最近接領域」を中心とした社会的構成主義を背景理論として概説するとともに,その再分類を試みた.再分類の結果として,scaffolding は目的別に①学習に向けた準備態勢を整備・調整するもの,②理解・思考・発想を支援・促進するもの,③リフレクションを促すものの3 つの大項目,および下位項目として11 の具体的実践に細分類することができた.
著者
高石 雅樹 青柳 達也 増田 崇 千葉 百子
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.7-17, 2014-09-22

我が国では全人口の約30%が花粉症患者(2008年)であり,その半数以上がスギ花粉症患者といわれている.そして,花粉症に関する医療費は,日本全体では1,172億円と推計されている. 我が国では第二次世界大戦後,スギやヒノキが大量に植林された.これらのスギが,樹齢30年を超えて多くの花粉を生産するようになり,花粉飛散量が増加したことで,花粉症患者が増加した. 2008年において,栃木県のスギ花粉症有病率は39.6%と全国第三位であり,全国平均の約1.5倍である.栃木県では花粉症対策として,雄花の多いスギ林の間伐を推進している.また,2008年5月に「花粉の少ないスギ山行苗生産計画」を策定し,花粉の少ないスギ林の造成に関する研究を行っている.しかしながら,全てのスギが少花粉スギに置き換わるにはかなりの年数が必要である.また,花粉症患者数の増加に,食生活などの生活様式の変化や大気汚染等の関与も疑われている.したがって,今後の継続的な調査・観察・研究が必要である.
著者
落合 直美 森田 知子 大槻 義昭 村田 純一
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.33-41, 2014-01-31

本研究の目的は,A病院の新生児の回復期治療室(Growing Care Unit:GCU)の現状を把握し,病床管理および病院経営の観点から改善策の要因抽出することである.このため以下の調査検討を行った.(1)新生児集中治療管理室(Neonatal Intensive Care Unit:NICU)・GCUに入院が予測される母体搬送入院患者の動態把握,(2)NICU・GCUの患者の現状および総合周産期特定集中治療室管理料・新生児治療回復室入院管理料の取得状況の現状把握,(3)GCUの稼働率・収入維持のための要因調査と対策の立案.A病院の新生児入退院データ,経営収支などからデータ収集し分析を行った.調査の結果,母体搬送の患者が急性期を超えた時点で転院し,産科の病床確保を行うことが必要である.NICUは加算算定できる患者が大半を占めている反面,GCUは加算期間を超えている患者が多くを占めていた.NICUからGCUへ転床時に加算算定期間を考慮した病床管理や入院早期から退院を視野に入れた支援が必要である.また新生児搬送や院内出生においてGCUで積極的に受け入れることが,GCUの収入や病床稼働率の維持につながることが明らかとなった.
著者
Baast Gangerel
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.86-94, 2018

モンゴルの医療制度は中国,旧ソ連の支配下で変化を繰り返した.独立後,モンゴル政府は医療サービスの改善と質的向上に取り組んでいる.保健省は「モンゴル健康行動に関する2013 年度,国際的な安心・安全な医療を提供する質的な向上」を作成し,医療改善を推進している.同時にモンゴルと日本は医療交流を深め,日本への期待感は高まっている.本研究ではこうしたモンゴルの医療制度と,モンゴルと日本との医療交流の動きを調査,分析した.モンゴルの医療制度は年々,近代化され,医療機関数と医師の数は増加しているが,増加した民間医療機関の多くは個人開業医による診療所で,規模も小規模の施設が大多数を占めている.今後,病院は経営の改善および医療サービスの充実を進め,政府は医療の国際化,日本をはじめ先進国との交流を深め,人材育成に取り込むことが課題となっている.
著者
白砂 寛基 谷口 敬道 杉原 素子
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.14-22, 2015

経験年数の少ない作業療法士に対して,介入のための視座を与える急性期作業療法の介入戦略の構築を目指し,事例文献の評価項目,介入方針,実施内容について整理,分析することで,現在の急性期作業療法の実態を調査した.調査対象とした日本作業療法士協会事例報告集には583 事例が掲載されており,そのうち身体障害領域の回復状態が急性期の事例は132 事例であったが,介入期間が1 ヵ月以内の事例は19 事例であり,長期的な介入が多かった.19 事例からは,機能改善,早期離床,ADL の改善を基本方針とし,座位訓練や,本人・家族指導,他職種と連携したADL 訓練を行い,その結果,上肢機能やバランス,起居・移乗動作の改善をしているという標準的な急性期作業療法の状態が示されたが,同時に,心身機能だけでなく,入院生活に関わる様々な活動の何ができ,何ができないかという事例に応じた評価・介入がなされていた.急性期作業療法の介入は身体機能に限らず,病院内でできる様々な活動の数を増やすという介入戦略の可能性についての示唆を得た.
著者
志村 圭太 久保 晃
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.21-27, 2016-03-31

目的:ボリビア人の血圧,酸素飽和度(以下SpO2),および体格の年齢による特徴を明らかにすること. 対象と方法:対象は,ボリビアのコチャバンバ県プナタ市(標高2,600 m)で,JICAボランティア医療分科会による健康啓発活動に参加した17歳から88歳,年齢37.7±18.0歳(平均±SD)の157名とした.年代と性を要因として,血圧,SpO2,身長,体重,Body Mass Index(以下,BMI)を二元配置分散分析で検討し,血圧,SpO2に関して性と年齢で調整したBMIとの偏相関係数を算出した. 結果:年齢では全ての項目で有意な主効果を,性では血圧,身長,体重に有意な主効果を認めた.年齢と性で調整したBMIとの偏相関係数は,収縮期血圧r=0.199(p<0.02),拡張期血圧r=0.345(p<0.001),SpO2 r=-0.207(p<0.01)といずれも有意であった. 結論:ボリビア人の血圧,SpO2,体格には,加齢や性の影響に加え,BMIの影響が存在し,疾病予防には運動,活動,食事などの生活習慣に目を向け,肥満対策に関わる必要性があると考えられた.
著者
中田 恵美 江幡 芳枝
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.7-18, 2013-01-31

子どもの交通事故死者数の低減に向けて,チャイルドシート(以下CRSと略す)の使用が義務づけされているが,CRSはシートベルトの使用率と比較すると著しく使用率が低い.本研究は2010年8月〜9月に9か月の乳児を持つ母親97名を対象に,CRS 使用の有無とCRSの知識および認識との相関を見た.その結果,知識と使用の有無に相関がみられた項目は,「CRSを着用している時と,着用していない時とでは,それほど死亡率は変わらない(CramerV:0.351)」であった.認識と使用の有無に相関がみられた項目は,「近所に買い物などで出かける程度であればCRSを装着しなくてもかまわない(CramerV:0.399)」,「周りがCRSを装着させていないと,自分もしなくてもよいと感じる(Cramer:0.357)」など3項目であった.これらの結果から母親は正しい知識や認識が十分でなく,都合の良い解釈の元にCRSを使用している状況があると考えられる.妊娠期から母親と深く関わる機会の多い助産師は,出産した子どもの命を守る立場からCRSについての正しい知識や情報を母親や家族に提供する必要がある.
著者
塚本 三枝子
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.34-45, 2013-01-31

定年退職後に米つくり活動に参加した5 人の元サラリーマン男性を対象に,定年後の暮らしの再構築のプロセスを明らかにし,再構築がなぜ可能となったのかを検討することを目的に半構造的インタビューを行い,逐語録を作成し分析した.対象者は定年退職により安堵した一方で,定年による喪失を体験した.思い通りにいかない現実に直面し,何とかしなければという思いはあるが行動へは躊躇いがあり,定年後の暮らしの前で足踏みをし,放っておいたら定年後うつや引き込もりになる可能性が高かった.しかし,活動へ気楽に参加し,拘束性の緩い,個性が大事にされることを堅持している活動を通して,定年により失った人との関係性・居場所・役割という暮らしの基盤を再び掌中に収め,暮らしの質が向上した.
著者
石鍋 浩
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.24-32, 2014

背景:医療系領域を専攻する留学生は専門語彙の学習面で問題を抱えている.本研究では看護師国家試験(看護国試)と理学療法士国家試験(PT国試)の漢字の出現傾向を親密度から分析し,医療専門漢字語彙学習用教材を作成し,留学生の学習効率化の一助とすることを目的とした. 方法:看護国試とPT国試の漢字の出現傾向の検討および親密度を指標としたレベルの検討を行った.分析結果を基に医療専門漢字語彙の教材を試作した. 結果:看護国試,PT国試とも出現頻度上位500字前後で全体の約90%を占めた.また,両者の親密度の間に有意差はなく類似した出現傾向が認められた.分析結果に基づき国家試験問題を素材とした医療専門語彙学習用教材を作成した.教材には出現頻度や国家試験の問題番号など学習を補助する情報を記載した. 結論:客観的指標に基づく学習目標の提示や教材提供などを通し,医療専門留学生の学習効率化の一助となると考えられる.また,このような指標を通し医療専門ではない日本語教員でも専門語彙教材の作成が可能になることが期待される.
著者
松谷 信也 谷口 敬道 平野 大輔 藤岡 崇 杉原 素子
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.50-57, 2013

本研究の目的は,「創造的作業」と「単純反復作業」実施時における前頭前野領域の脳賦活の違いについて検討することである.健常成人10名を対象に,レゴブロックを用いて作りたいものを自由に創造する課題aと,ブロックを繰り返し付け外す課題b実施時における前頭前野領域の脳賦活の様相について22チャンネルのfNIRS装置を用いて計測した.この結果,課題aは課題bに比べ,前頭前野領域の脳賦活が広範囲に認められた.このことから,作業活動の創造性は,前頭前野領域の脳賦活に影響し,作業活動選定時に考慮すべき一つの要素となり得ることが示唆された.