- 著者
-
石橋 透
- 出版者
- 尚美学園大学
- 雑誌
- 尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, pp.1-21, 2014-03-31
プロオーディオの世界で使用されているワイヤレスマイクの歴史は50年以上にも前にさかのぼる。 今やワイヤレスマイクなくして映画作品、 テレビ番組制作はできないと言っても過言ではない。 また、 ライブ・コンサートをはじめとする各種イベント、 選挙の街頭演説、カラオケ、 教育機関の授業と枚挙にいとまないほどに、 ワイヤレスマイクは我々日常生活に深く入り込んでいる。 また、 携帯電話などの電波需要の増加に対応するため、 2011年6月1日の電波法改正で、 A型ワイヤレスマイクで使用していた周波数帯域が携帯電話専用となった。 そして、 2019年4月1日以降は、 全てのA型ワイヤレスマイクが一切使用できなくなる。 これに伴い、 全国の放送局はじめ劇場・ホール等で使用されている約27,000本(2014年2月推定)にも上るワイヤレスマイクは全てこれに則した製品への更新が発生する。 本学、 情報表現学科においても、 「映像ドラマ演習」 はじめ、 様々な演習系授業で、 映像実践においてのワイヤレスマイクの使用は避けられない。 しかし、 使用する場所によって電波がデッドポイント入り受信感度が極端に落ち、 音声がミュートすることがある。 この問題の解消を含め、 筆者の実践を踏まえ、 考察する。