著者
青木 広臣 鈴木 俊一 川上 博人
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.500, 2007

放射性廃棄物処分施設の安全性能評価において,地下水移行シナリオ,隆起・浸食シナリオ等の被ばく線量に支配的な影響を及ぼすパラメータである廃棄体の溶出率と,処分施設の核種閉じ込め性能を示す指標である人工バリア部の移行率の関係について整理し,最大放出率に及ぼすそれらパラメータの相対的な位置づけを理論式に基づき分析した.
著者
井口 幸弘 増田 遊介 川? 智
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.891, 2010

原子力施設の廃止措置の実施時の安全評価結果に基づき、施設や作業の重要度の核種別の影響を評価し、適切な解体開始時期の判断や設備維持に反映する手法を検討した。
著者
坂場 成昭 佐藤 博之 大橋 弘史 西原 哲夫 國富 一彦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.262, 2007

原子力機構では、HTTRに接続させる熱化学水素製造法ISプロセスの設計研究を進めている。商用段階における経済性向上のためには、HTTRに接続するISプロセスを一般化学プラントの規格基準を用いて非原子力級にて設計、製作、管理することが重要である。本報では、非原子力級化に必要となるR&D項目について述べる。
著者
松本 一寿 早川 裕子 山中 章広 永野 護 金子 浩久 成田 健味
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.278, 2010

濃縮度を増加させた9×9燃料により,ウラン燃料炉心での長期サイクル運転が可能になった。ここでは,現行MOX燃料と濃縮度増加9×9燃料の混在炉心においても長期サイクル運転が可能であることの確認を行った。
著者
田中 隆一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

福島原発事故に対応して、文部科学省は小中高向けの放射線副読本を昨年10月に作成し、今年度はそれを使用した放射線授業の全国的な実施を指導している。本報告では副読本の記述内容の傾向に関する調査をもとに、放射線教育の問題点と方向性を考察する。
著者
高橋 信 平山 宙 狩川 大輔 若林 利男 北村 正晴
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.56, 2009

原子力の社会的受容の促進のためには、全国各地で行われている原子力に関するシンポジウム等の場における議論を有意義なものにする必要がある。そのためには、これまで行われてきている議論の内容を分析し、議論の質に関する評価を行うことが重要である。本研究では、これまでに行われた賛成・反対の対立軸を持つ三つの議論の事例をマクロ分析手法を用いて解析した。その結果として議論を制御するファシリテーションの重要性が示された。
著者
鈴木 謙一 稲垣 政勝
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.361, 2012

福島第一原子力発電所事故を踏まえ、新たに整備・導入が求められている非常用電源設備(空冷式)について、水平及び鉛直方向の地震力に対する強度・機能の限界(耐力)を把握し、耐震Sクラスとしての耐震安全性評価の判断材料を整備することを目的として実施中の耐力試験の基本計画について報告する。
著者
富岡 修 今井 智紀 目黒 義弘 中島 幹雄 津島 悟 山本 一良 和田 隆太郎 山本 誠一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.511, 2005

次世代の革新的核燃料サイクルにおける廃棄物処理処分のコスト低減や安全性の向上のため,ウランやプルトニウム汚染物を除染する方法の開発が重要である.著者らは二次廃棄物発生量の少ない超臨界二酸化炭素リーチング(SFL)法を技術的な基盤とし,それらの汚染物を除染する方法を開発している.本研究では,プルトニウム除染へのSFL法の適用性を調べることを目的とし,硝酸プルトニウムPu(NO<SUB>3</SUB>)<SUB>4</SUB>を付着させた海砂試料から硝酸-TBP錯体を反応剤として含むSF-CO<SUB>2</SUB>を用いてプルトニウムを除去し,それに及ぼすSFL操作条件の影響を明らかにした.TRU汚染物として硝酸プルトニウム付着海砂試料を用い,SFL法により除染を行った結果,約81%のプルトニウムを分離することができ,4価プルトニウムイオンと硝酸,TBPからなる錯体がSF-CO<SUB>2</SUB>中に溶解し,固体試料からプルトニウムを除去できることを明らかにした.プルトニウムの分離反応は30分以内にほぼ平衡に達しており,それ以上反応時間を長くしても除染率は向上しなかった.検討した圧力,反応剤使用量の範囲では,これらの除染率への影響は小さかった.若干ではあるが,温度上昇とともに除染率は向上した.
著者
杉山 一慶 田辺 哲朗 C.H. Skinner C.A. Gentile
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.631, 2005

Tokamak Fusion Test Reactor (TFTR)の重水素-三重水素(D-T)放電実験においてバンパーリミタに使用された黒鉛タイルの表面を、イメージングプレート(IP)法により測定した。測定の主な対象は三重水素(トリチウム)であるが、遮蔽材を利用した測定法によりトリチウム以外の微量核種の蓄積が確認された。
著者
松江 寿記 大野 俊介 木村 浩 班目 春樹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.11, 2005

日本の技術倫理教育では、倫理を知識として獲得する事に重点を置く傾向がある。しかし、倫理問題を解決するには、型にはまった技術倫理の知識だけでは不十分といえる。そこで、我々のグループが開発しているe-ラーニングソフトウェア『技術倫理討論会』は、「ケーススタディ」と「ディスカッション」を中心に据えて設計・構築されている。具体的には、倫理的判断が難しい事例を「ケーススタディ」としてFLASHムービーを用いて表示した。加えて、ケーススタディ別に電子掲示板を用意し、ユーザーがケーススタディの解決方法に関する「ディスカッション」を行う場を提供した。ここで討論することにより、ユーザーは自分自身では思いつかなかったような対処法や他人の価値観を知り、独り善がりな考え方に陥る事を予防する。本ソフトウェアをWWW上で公開し、その結果を検討・考察し、より効果的な教育プログラムの開発を進めていく。
著者
早川 岳人 大東 出 神門 正城 静間 敏行 エンジェル クリストファー 大垣 英明 オメール モハマッド
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

レーザーコンプトン散乱ガンマの核共鳴蛍光散乱を用いて、隠ぺいされた核物質の検知の研究を行っている。産業化のため、原子力機構が保有する小型のマイクロトロンを用いたガンマ線発生及び、ガンマ線の散乱実験結果について報告する。
著者
伊藤 隆基 全 立新 包 振龍 藤原 悠輝
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

広域な多軸負荷状態での変形・破壊特性を評価し、高温多軸疲労損傷評価手法を構築するため、各種多軸負荷モードにおける疲労試験を実施した。本稿では、多軸繰返し負荷における疲労強度特性を示すとともに、同強度特性評価をする上での解決済みおよび未解決の課題について概説する。
著者
竹山 大基 岩城 智香子 渡邉 勝信 飛松 敏美 鈴木 崚 中丸 幹英
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

既設の沸騰水型原子炉の安全性向上を目的として、残留熱除去系の多様化を狙ったシステムの開発を行っている。このシステムでは低い位置にある貯水域から高い位置にある循環ポンプまで水を汲み上げるために、ブースターとしてジェットポンプを利用する。本研究では、この循環システムの成立に必要なブースタージェットポンプのキャビテーション数を調べるために試験を行った。試験体系は貯水域に設置したブースタージェットポンプと循環ポンプの高低差が約9mの循環試験ループとした。配管系の圧力損失を制御しM比(=吸込み流量/駆動流量)を0.0から1.4まで変化させることで、ブースタージェットポンプのMN特性を把握した。また、貯水槽内の圧力を制御しキャビテーション数を1.06から5.05までの範囲で変化させることで、キャビテーション数は1.57以上必要であることがわかった。
著者
安部 諭 佐藤 聡 竹田 武司 中村 秀夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

LSTFを用いたPWRコールドレグ中口径破断冷却材損失事故(LOCA)模擬実験に関して、熱水力最適評価コードRELAP5を用いて解析を行った。炉心を1PIPEでノーディングして解析を行った結果、被覆管表面温度の上昇は、上部プレナムから炉心への下降流の流量に大きく依存することが明らかになった。本発表では、その下降流と炉心の温度上昇の関連についてさらに詳しく調べるために、炉心を高出力、中出力、低出力部分の3つに分割したモデルを用いた解析結果について述べる。
著者
古野 朗子 米澤 理加 徳永 博昭 堀越 秀彦 杉山 顕寿 高下 浩文
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

日本原子力研究開発機構(JAEA)は、福島県の委託を受け、2011年7月から福島県民の内部被ばく検査を行っている。検査当日に家族単位での結果説明および質疑応答を行っているのがJAEAの対応の特長である。本報告では、受検者に対して実施した意識調査の結果について述べる。検査前の調査では切実な不安や不満が多く聞かれるのに対し、検査後の調査では不安が軽減した割合が高くなっており、双方向コミュニケーションの重要性が実証されたと言える。
著者
古野 朗子 杉山 顕寿 米澤 理加 郡司 郁子 徳永 博昭 堀越 秀彦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

原子力機構は、福島県の委託を受け、平成23年7月から福島県民の内部被ばく検査測定を実施している。検査の前後に、放射線被ばくに関する不安や対応に関する意見などの意識調査を実施した。前回の報告に続き、平成24年末までの意識調査の結果を分析して報告する。
著者
高下 浩文 杉山 顕寿 古野 朗子 郡司 郁子 徳永 博昭 堀越 秀彦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

原子力機構では、福島県や茨城県において、住民に対して放射線勉強会を開催している。また、福島第一原発周辺の住民を中心に内部被ばく検査を実施している。両者において住民のアンケート調査を実施し、不安・心配に思うこと、福島原発事故前の放射線に対する情報の接触状況、情報源、情報提供のあり方等を把握することができた。ここでは、アンケート結果を基に、勉強会に参加した茨城県民、福島県民、及び、内部被ばく検査の受検者の意識を比較検討する。
著者
山本 隆一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

機構では、昨年5月以降、茨城県、福島県において双方向性確保に留意した放射線に関する勉強会を展開している他、ホールボディカウンタを用いた福島県民の内部被ばく検査に併せた双方向コミュニケーション活動を行ってきており、それらの参加者にアンケートをお願いして来ている。今般、その一部について解析したので、以下3件のシリーズ報告を行う。本報告では、これら3つの活動の特色とアンケート解析から見えた特徴について比較評価し、以降の議論の導入とする。
著者
田中 創大 田儀 和浩 藤原 健 高橋 浩之 上坂 充 草野 譲一 中村 直樹 山本 昌志 菅原 浩一郎 田辺 英二
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

腫瘍追尾型X線がん治療に用いることを想定して、ビームの線量、位置と形状をリアルタイムに計測できるガス検出器とデータ処理システムを開発した。GlassGEMで電離した電子を増幅し、二次電子の電流を測定することで線量を、電子雪崩の際のシンチレーション光をCCDカメラでとらえることで位置と形状の情報をリアルタイムで統合的に取得可能なシステムを開発した。
著者
牛尾 考文
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

改良被覆管等を採用した高燃焼度化ステップ2燃料(A型)の実機本格利用が順次進められており,照射が完了した伊方1号機,2サイクル照射後の美浜3号機におけるステップ2燃料のオンサイト検査結果について纏めた。