著者
津田 修一 中根 佳弘 山口 恭弘
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.34, 2003

数10MeVの中性子エネルギー領域における線量計算精度の検証を行うために、人体主要4元素から作られる種々のスラブファントム内吸収線量分布の測定結果と、MCNPX、HETC-3STEP及びPHITSによる計算結果を比較・検討する研究を計画している。
著者
酒井 真理 藤本 尚弘 石井 克典 浅野 智之 村田 勲 中村 浩之 李 千萬 金田 安史 粟津 邦男
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.676, 2009

ホウ素中性子捕獲療法(BNCT)とは腫瘍に取り込ませたホウ素に対して中性子を照射し、そこから放出されるα線やLi線によって腫瘍細胞のみを死滅させることのできる治療法である。現在BNCTは原子炉で行われており、これを加速器中性子源によって行えるようにする必要がある。本研究ではそのための細胞レベルでの基礎検討を行った。
著者
田中 浩基 矢島 暁 筒井 裕士 佐藤 岳実 小野 公二 高田 真志 浅野 智之 櫻井 良憲 丸橋 晃 鈴木 実 増永 慎一郎 菓子野 元郎 劉 勇 木梨 友子 密本 俊典
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.128, 2010

京都大学原子炉実験所では硼素中性子捕捉療法用のサイクロトロン加速器を用いた熱外中性子源の開発を行っている。実機のインストールを平成20年10月に完了し、平成21年3月に施設検査合格、中性子発生試験を開始した。陽子電流は1mAを達成し、熱外中性子強度1×10<SUP>9</SUP>(n/cm<SUP>2</SUP>/s)を実験的に確認した。これまで原子炉で行ってきた臨床試験の中性子強度よりも高い熱外中性子束を得ることができた。
著者
山村 修
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.593, 2006

東海再処理工場がホット試験を始めるにあたり、米国の原子力政策が大きく変更され、核不拡散対応が強く求められた。日米原子力協定8条C項に基づく厳しい交渉の末、1.IAEAの常時査察の適用、2.保障措置技術開発の実施、3.プルトニウム転換施設の建設の延期と混合抽出法の検討実施等の条件の下、日米共同声明で開始を認められた。その後国内保障措置制度も整備され、計量管理規定も改定され、核物質の転用が無いことがIAEA並びに国の査察により厳しく管理されてきた。さらに、TASTEXおよびJASPAS等により開発された、保障措置技術の一部が査察に適用され、その効率的運用に効果を発揮し、これらの成果がアクティブ試験を迎えた六ヶ所再処理工場のフルスコープ保障措置制度に生かされてきた。今回はこの東海再処理工場の核不拡散対応に果たした技術的措置を評価する。
著者
小林 卓也 川村 英之 印 貞治 島 茂樹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.965, 2010

海洋中における放射性物質等の移行過程を詳細にモデル化するため、海水中放射性核種移行予測コードに排水拡散過程を追加し、青森県六ヶ所村沖における流動場の再解析値と、再処理施設からの放出情報を用いて適用計算を実施した。
著者
落合 兼寛 片山 光夫 新野 毅
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.163, 2004

鋼製ライナーの代替として樹脂を使用し、コストの上昇を低減しながら原子炉格納容器を大型化して、運転員の安心感を高めるコンセプトについて、単純化BWRをモデルとして検討した。
著者
吉田 至孝
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.296, 2003

PWRプラントの格納容器防護の観点から整備されたAMについて、人的過誤および設備故障が格納容器破損リスクに与える影響を考察した。その結果、AMの人的過誤は、操作過誤に比べて意思決定過誤が支配的であり、そのうち緊急時組織内における客観的なチェック機能の有無が、格納容器破損リスクを20%程度変化させた。従属性の強さを変化させた場合のリスク変化は4%程度であった。AMの設備故障は、低圧注入設備の影響が最も大きく、全てのAM設備の復旧要する平均修理時間を3倍にすると、格納容器破損リスクを13%程度増加させた。
著者
佐田富 道雄 川原 顕磨呂 佐々木 祐一 工藤 博幸 加野 敬子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.250, 2005

稠密三角格子サブチャンネル内の空気_-_液系気液二相流の圧力損失に及ぼす表面張力の影響を実験的に調べた結果を報告している.なお、液には常温の水と表面張力がその約60%である界面活性剤水溶液を使用している.
著者
成宮 祥介 大橋 弘忠 宮田 浩一 渡辺 憲夫 楠木 貴世志
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.354, 2011

原子力発電所地震安全特別専門委員会の活動として作成した地震安全の論理について発表する。
著者
石 禎浩 森 義治 井上 信 上杉 智教 栗山 靖敏 長内 昭宏 プロンシュ トーマス ラグランジュ ジャンバティスタ 高島 将 山川 恵美 酒井 泉 岡部 晃大 今津 英樹 高鉾 良浩
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.128, 2009

2009年3月、京都大学原子炉実験所において陽子加速器を用いた世界初の加速器駆動未臨界炉実験が開始された。実験に用いたシステムは固定磁場強収束(FFAG)加速器と京都大学臨界集合体(KUCA)を結合させたものである。本発表ではFFAG加速器複合系の研究開発について報告する。
著者
佐藤 聡 中尾 誠 べりじろふ ゆーり 落合 謙太郎 西谷 健夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.734, 2004

原型炉ブランケットのトリチウム生成率(TPR)等の核特性へのWアーマの影響を、原研FNSの14MeV中性子源を用いて、実験的に評価した。F82H(厚さ16mm)、Li2TiO3(厚さ12mm)、Be(厚さ200mm)から成る原型炉ブランケット模擬試験体(高さ約660mm、幅約660mm)を組立、線源から約450mmの位置に試験体を設置し、FNSの80度ビームラインを用いて、DT核融合中性子照射実験を行った。Nb、Al、Auの金属箔、及び炭酸リチウムペレットを予め試験体中に設置し、照射後、高純度Ge検出器及び液体シンチレーションカウンターを用いて、崩壊ガンマ線及びベータ線を測定することにより、中性子束及びトリチウム生成率(TPR)を評価した。その結果、Wアーマを設置することにより、高速及び熱中性子束とも減少し、12.6及び25.2mmのWアーマを設置することにより、積算のTPRは各々、3及び8%減少した。
著者
高城 美穂
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.305, 2011

ヒューマンファクターが要因とされるトラブルの低減のため、現場の作業責任者を主な対象とするヒューマンファクター教育教材(冊子)を開発した。開発の目的は、(1)HFの知識を技術・技能と一体化させた教材を開発する、(2)現場の保有する「当たり前」「基本」を記述し、顕在化・共有化を図る、の2点である。本報告では、冊子の開発、および使用者に対して実施した開発目的の達成度評価結果について述べる。
著者
彦野 賢
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.405, 2010

原子力発電所の定期検査においてさまざまな機器の保守作業を行う作業者、特に作業責任者は、現場作業での品質保証上重要な判断場面や、作業員の安全のキーマンとして特に重要なポジションであるといえる。本報では、現場で作業責任者として従事している方の意識について質問紙調査を試みた結果を紹介する。
著者
佐伯 昭紀 古澤 孝弘 田川 精一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.147, 2006

ピコ秒・サブピコ秒パルスラジオリシスはビーム誘起超高速反応を直接観察する上で非常に強力なツールである。今回、可視光領域において高S/N比で広いスペクトルを高効率で測定できるシステムを開発したので報告する。
著者
森川 佳太 國丸 貴紀 湯口 貴史 上原 倫子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.598, 2012

原子力機構が岐阜県瑞浪市において実施している超深地層研究所計画では,深部地質環境の調査・解析・評価技術の基盤の整備と深地層における工学技術の基盤の整備を全体目標とし3段階に区分して調査研究を進めている。本稿では,第3段階(研究坑道を利用した研究段階)で実施する物質移動現象や物質移動パラメータに関する調査研究のうち,深度300mステージおよび深度500mステージにおいて計画している調査研究について報告する。
著者
加藤 剣一 野口 恒行 中村 和 原 正憲 赤丸 悟士
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.622, 2010

トリチウム使用実験設備及びグローブボックス用のトリチウム除去設備の開発を行った。分子状ならびに水の形態のトリチウムを含むガスを、常温型酸化触媒塔と水分吸着塔に循環させ酸化捕集させ、さらに水分吸着塔の低漏洩型内熱加熱再生と深冷回収、ならびに排気などの全体運転を、インターロック機能ならびにトリチウムモニタの監視状態で自動・半自動・マニュアルでトリチウム除去処理が可能な機能を有している。この設備の構成・仕様・性能などについて報告する。
著者
伊藤 邦博 木戸 俊哉 高阪 裕二 清野 俊 小無 健司
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

高速炉用制御材として期待されるハフニウム水素化物を被覆管に密封したキャプセルをロシアの高速実験炉BOR-60で照射し、照射後試験を実施した。その結果、目標とした照射条件(被覆管温度が500℃、600℃)が達成されたことが確認され、中性子照射量約14dpaにおいてもペッレト中に水素が保持され、キャプセルが健全であることが確かめられた。
著者
因幡 徳昭 岡野 陽一 渡邉 紀志 木倉 宏成 有冨 正憲 山内 豊明
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.195, 2003

受動的格納容器冷却システム(PCCS: Passive Containment Cooling System)の新しい形式である、垂直伝熱管型PCCSおいて非凝縮性ガスが凝縮量に与える影響について調べるために伝熱管表面の熱伝達率を求めた。
著者
荒 邦章 斉藤 淳一 永井 桂一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

ナトリウムは優れた伝熱・流動性などを有し、高速炉の冷却材として使用されている。一方、酸素や水との化学的反応が活性であるという欠点を有する。本研究ではナトリウム中にナノ粒子を分散させて、ナトリウム自身の化学的活性度を抑制させることを目的としている。本発表では、そのアイデアとこれまでの試験データからの抑制メカニズムについて述べる。
著者
遠藤 知弘 岩瀬 仁紀 山根 義宏 山本 章夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.159, 2007

空間・エネルギー効果を考慮した3次中性子相関法の理論式を、高次検出器インポータンスを用いて、見通しの良いコンパクト表現で導出した。これに基づく未臨界度の表式は、従来の実効増倍率や未臨界反応度と異なる。その特徴を数値計算例で示す。