- 著者
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安田 圭志
喜多村 圭祐
山本 誠一
柳田 益造
- 出版者
- 一般社団法人 言語処理学会
- 雑誌
- 自然言語処理 (ISSN:13407619)
- 巻号頁・発行日
- vol.16, no.4, pp.4_47-4_63, 2009 (Released:2011-07-28)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
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本論文では,まず, e ラーニングシステムの研究開発のために構築された英語学習者コーパスについて解説し,次に,このコーパスの分析と,これを用いた英語能力自動測定実験について述べている.本コーパスは,496 名の被験者が各々 300 文の日本語文を英語に翻訳したテキストから構成されており,各被験者の英語の習熟度が TOEIC により測定されている.また,これらに加え,日英バイリンガルによる正解訳も整備されていることから,訳質自動評価の研究に利用することが可能である.このコーパスを用いた応用実験として,BLEU,NIST,WER,PER,METEOR,GTM の 6 つの翻訳自動評価スコアを用いた実験を行なっている.実験において,各自動評価スコアと TOEIC スコアとの相関係数を求めたところ,GTM の相関係数が最も高く,0.74 となった.次に,GTM や,英訳結果の文長や単語長などからなる 5 つのパラメータを説明変数とし,TOEIC を目的変数とした重回帰分析を行なった結果,重相関係数は 0.76 となり,0.02 の相関係数の改善が得られた.