著者
田中 隆一
出版者
政策研究大学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008 (Released:2008-04-01)

人材配置とマクロ生産性の関係を記述する理論モデルを構築し、高等教育における人材選抜機能の度合いと、中等・初等教育における学力形成システムの関係を精査することで、最適な教育システムについての考察をおこなった。その結果、高等教育における人材選抜機能について、長期的なGDPを最大にする度合いは内点解となり、その解は生産物の相対価格のゆがみの度合いに依存して変化することが確かめられた。
著者
田中 隆一郎 下坂 国雄
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.577-582, 1982-11-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
14
被引用文献数
10 10

特別養護老人ホーム黒潮園に在住する“ほぼ寝たきり”の高齢者 (平均年齢77.9±8.1歳) 57例を対象に排便傾向の調査とビフィズス菌醗酵乳 (以下ビ菌醗酵乳) の飲用に伴う排便傾向の改善をしらべた. 対象者57例中40例 (70%) は2日に1回以下の排便回数であった. また, 便秘薬常用者は22例 (39%) にも認められ, その排便回数は1週間当り2回以下であった.ビ菌醗酵乳100mlを連日20日間飲用させることにより, 自然排便者9例の排便回数は, 飲用前の5.7±3.3回/10日間 (平均±SD) から, 前半10日間の飲用で7.0±2.5回 (P<0.05), 後半10日間では8.1±1.6回 (P<0.01) のように増加した.便秘薬常用者10例でも, 飲用前の2.1±0.3回/10日間から, 前半10日間飲用で3.8±1.9回, (P<0.05), 後半10日間では4.4±1.8回 (P<0.01) のように増加した. 一方, 対照とした未醗酵乳では, 自然排便者群で後半10日間の飲用期にのみ有意の増加を認めた.上記のビ菌醗酵乳の飲用効果は, 自然排便者の対象を26例に増やしても, 飲用前10.8±3.8回/20日間, 飲用中13.1±3.9回 (P<0.001), 飲用後10.8±3.5回のように確認された.以上の結果から,“ほぼ寝たきり”の高齢者では便秘傾向が顕著であること, ビ菌醗酵乳の飲用によりこれらの排便傾向が明らかに改善されることがわかった.
著者
端 和夫 児玉 南海雄 福内 靖男 田中 隆一 齋藤 勇 吉峰 俊樹 小林 祥泰 永廣 信治 佐渡島 省三 峰松 一夫 山口 武典 篠原 幸人
出版者
The Japan Stroke Society
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-11, 2010-01-25
被引用文献数
4 6

我が国における脳梗塞rt-PA静注療法の保険適用承認には,承認への要望の段階から日本脳卒中学会の医療向上委員会が緊密に関与してきた.適正使用講習会を実施することを前提として承認された後も,欧米諸国にも前例のない全国的な都道府県レベルでの適正使用講習会を実施し,rt-PA静注療法の実施担当者等を指導してきた.承認後3年間で講習会は189回,受講者は1万人を超え,結果として,約1万5千例の使用例のうち,非適応例への使用頻度は6% 程度に抑えられている.承認と講習会開催の過程と,3年を経過した時点での普及の現状を記載した.
著者
田中 隆一
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.602, pp.78-96, 1998-07
著者
田中 隆一
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.151-155, 1999-03-20

松果体部には多種多様な腫瘍が発生し, その治療方法も腫瘍の種類によって異なるため, まず組織の確認のために直達手術が必要である.摘出術の意義の大きい腫瘍は, 成熟型teratomaやmeningiomaのほか, 悪性teratomasを含むgerminoma以外の悪性germ cell tumors, pineocytomaあるいはlow grade gliomasなどである.occipital transtentorial approachは, 空気塞栓の危険のない側臥位や腹臥位でも手術でき, 松果体部腫瘍のほとんどすべてのバリエーションに対応できる利点がある.ここでは, アプローチ側を下にするlateral-semiproneを紹介し, この体位によるoccipital trastentorial approachの手術手技の要点を述べた.松果体部腫瘍は重要な深部静脈に囲まれており, 摘出に際してはこれらの静脈を温存することが特に重要であるので, 摘出は細切切除が原則である.また, 腫瘍によっては内大脳静脈を直視下に置くinfrasplenial approachの併用が安全かつ有用である.
著者
市川 昭道 田中 隆一 竹内 茂和 小池 哲雄 石井 鏡二
出版者
日本脳神経外科学会
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.106-112, 1989-02-15
被引用文献数
8 8

The hemodynamics of the anterior cerebral arteries (ACAs) were studied in 28 children with moyamoya disease. In 39% of 56 cerebral hemispheres, antegrade filling of the ACAs was not verified by preoperative angiography. On the other hand, adequate collateral pathways to the ACA territory were generally not achieved by encephalomyosynangiosis (EMS) or superficial temporal artery-middle cerebral artery (STA-MCA) anastomosis. The authors have devised new surgical methods for the revascularization of the ACA territory, which they term "encephaloarteriosynangiosis" (EAS) and "encephalogaleosynangiosis" (EGS). In these procedures, one or several burr holes are made in the frontal skull, the dura mater is incised, and either the frontal branch of the STA or the pedicled galea aponeurotica stump is placed on the surface of the frontal cortex. In addition to EMS or STA-MCA anastomosis, these methods were applied to 23 cerebral hemispheres in 14 pediatric patients. In 14 cerebral hemispheres (61%) of 10 patients, postoperative external carotid angiograms showed some cortical branches in the ACA territory, and clinical improvement was achieved in patients with transient ischemic attacks affecting the lower extremities. The results of this study demonstrate that EAS and EGS are simple and useful techniques for revascularization of the ACA territory. In addition, EGS can be applied to the territory of the posterior cerebral artery.