著者
上原 伸一
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.89-99, 1996

The distributions of five species of freshwater goby, <I>Rhinogobius</I> spp.(<I>Rhinogobius</I> sp.CB, OR, LD, DA and CO, according to recent morphological definitions) and R. <I>fiumineus</I> were surveyed at 264 points in 114 streams and rivers on the coastal area of Ise Bay, Japan. <I>Rhinogobius</I> sp.CB (cross-band type) was found in most of the rivers investigated, with <I>R</I>. sp.OR (orange type) occurring in many rivers on the Atsumi and Chita Peninsulas. The possibility of separate origins for the latter populations was discussed. <I>Rhinogobius</I> sp.LD (large-dark type) was found longer rivers flowing across the plains. <I>Rhinogobius</I> sp.DA (dark type) inhabited only a few rivers on the Shima Peninsula. In those rivers habitat segregation was observed between the former and <I>R. flumineus</I>. <I>Rhinogobius</I> sp.CO (cobalt type) occurred in rivers on the Kii Peninsula.
著者
Jyoti S. D. Munshi George M. Hughes Peter Gehr Ewald R. Weibel
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.453-465, 1989-03-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
30

タウナギの空気呼吸器官の構造を, 光顕, 走査ならびに透過電顕によって観察し, 本種における口腔咽頭呼吸に関する形態的基礎を明らかにした.気嚢 (上咽頭室) は吸・出水口の役を果す開口部をもち, その2/3に形と大きさの異なる呼吸島をそなえている.呼吸島は水呼吸に役割を果すが, 水呼吸だけではタウナギは生活できない.血管分布のないところは, 微小堤をそなえた上皮細胞で覆われている.呼吸器官へは細動脈が深く侵入し, 呼吸島に特有の血管乳頭を形成する.血管乳頭も, 特殊化した上皮で覆われている.第2鯉弓は, 多角状微小堤をもつ上皮で覆われた少数の指状弁をそなえている.立体法並びにタウナギ相応の新しい範例をとり, 空気呼吸器官の形態計測を行なった.そして, 体重200gの呼吸膜における呼吸面積, 毛細管負荷などを算出した。
著者
邉見 由美 乾 隆帝 後藤 龍太郎 伊谷 行
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.18-021, (Released:2018-09-10)
参考文献数
24

Eight specimens of a threatened goby, Gymnogobius macrognathos (30.04– 38.87 mm in standard length), were collected on a mudflat characterized by abundant burrows of Upogebia major, at Akkeshi, Hokkaido, northern Japan in August 2017. Because G. macrognathos specimens were collected directly from U. major burrows by suction pump, and were also collected with U. major by digging sediment exposed at low tide, it was concluded that G. macrognathos utilized U. major burrows on the tidal flat. Gymnogobius mororanus and an unidentified species of Gymnogobius also utilized U. major burrows. The presence of G. macrognathos at Akkeshi represents the northernmost record of the species in Japanese waters, the isolated population being ca. 500 km north of the main distributional range of the species along the Pacific coast of Japan.
著者
Winterbottom Richard Burridge-Smith Mary
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.410-413, 1987

スミツキカミナリベラは日本固有種で, 伊豆諸島から琉球列島にかけて分布している。フィジーのスヴァで魚類を調査中, 本種を19個体採集した。これらの標本と日本産の標本を比べたところ, 日本産の標本の方が体が大きかったが, 他の多くの形質で両者に差はなかった, 本種はフィジーの他の海域では発見できなかったので, 船舶のバラストタンクに入って日本から運ばれた可能性もある。
著者
細谷 和海
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.127-138, 1982-08-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
18
被引用文献数
1

種々の変異型が知られている日本産ヒガイ属魚類にっいて, 形態形質の比較研究を行った.有効な分類形質を主成分分析した結果, 河川に生息する個体群, 琵琶湖産正常色型, アブラヒガイの3っのグループに整理できた.河川産の個体は正常色・短頭型でS.variegatus variegatus (カワヒガイ, 新称) に, 琵琶湖産正常色型はやや長頭でS.variegatus microoculus (ビワヒガイ, 新称) に分類した.ツラナガ・トウマル・ヒガイはどの形質においても連続し, 独立した個体群として区別できなかった.アブラヒガイは体色が濃黄褐色を呈し, 長頭で, 背鰭黒色横帯が退化的パターンを示すなど最も特殊化している.これらの特徴に基づきアブラヒガイを新種S.biwaensisとして記載した.
著者
佐藤 光雄 片桐 康雄
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4-6, pp.169-175, 1966-07-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
11

1. 全長20mm及び35mmのナマズの稚魚の下あごひげの再生経過と3種の琶琵湖産ナマズ類の下あごひげの組織構造を調べた。2. 20mm稚魚においては永存ひげも一時ひげもその再生経過には差異がなく, ひげ切断後約6時間で傷口は表皮によって完全におおわれ, 12時間後には軟骨支柱の再生芽が形成され, 切断後5日目で対照のひげと同じ長さ及び組織構造をもつにいたる。3. 35mm稚魚の永存ひげの再生は, 再生に幾分多くの日時を要する点を除くと, 20mm稚魚のそれとほとんど変りがない。4. 35mm稚魚の一時ひげは退化の兆しをみせていたが, このひげを切断した場合, 傷口が切断後1日目にしてようやく1層の表皮でおおわれるだけで, 軟骨膜細胞の切断端への移動はみとめられない。5. ビワコオオナマズの下あごひげはナマズ及びイワトコナマズのそれに比して短少で発達が悪いが, その組織構造においてはこれら3種間にほとんど差異がない。
著者
佐藤 光雄
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.220-224, 1977-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
17

カジカ科に属するイソバテングウは頭部に11本のひげをもっている.各ひげは表皮, 真皮および支軸の3部からなる.表皮層には終末球のほかに, 顆粒細胞および先端のとがった長円筒形細胞がみられる.ひげ内部の支軸は弾性軟骨からなるように考えられたが, 今回の観察からは決定できなかった.上記のひげのほかに, あまり目立たない短かいひげや, 極めて短かいひげ様突起が頭部に認められる.これらの組織構造は, 上述のひげのそれとほぼ同じである.この魚のひげは, その構造からBaecker (1926) のfiexible typeに属する.この魚のひげは随意的に動かされなく, 索餌などの活動において, ナマズやヒメジのひげ程には, 顕著な働きをしないのであるまいかと推測される.
著者
松浦 啓一
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.171-174, 1976

琉球諸島の石垣島から採集した71個体のクマドリの成魚とラバウルから得た1徊体の幼魚の外部形態および生殖巣を調査した.これらの個体は, (1) 体側および吻部にオレンジ色の波状の色帯を持ち, 吻部の背部外郭線が, やや凹状のもの, (2) 体側のみに色帯を持ち吻部は茶褐色で背部外郭線が, 直線的かやや凸状のものに分けられた. (1) には, すべての雌, 小形の雄および幼魚が含まれ, (2) には大形の雄が含まれた.また (1) の小形の雄の体長に対する眼径の割合は, 大形の雄と雌のそれの中間の値を示した.これらのことからクマドリの斑紋と体形は, 性と成長に関連して変化する事が明らかになった.即ち, 雄では成長にともなって吻部の色帯が消失して茶褐色を呈し背部外郭線は, 直線的かやや凸状となり, 雌では幼魚の吻部の特徴は, 成魚まで保持される.
著者
平松 亘 町田 吉彦
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.191-193, 1990-09-13 (Released:2010-06-28)
参考文献数
8

愛媛県南宇和郡御荘町の室手湾で, イソギンポ科のマダラギンポ (新称) Laiphognathus multimaculatusを採集した.標本 (雄1個体, 標準体長35.5mm) は, 水深約8mの転石上のカンザシゴカイ類の空の棲管から得られた.Laiphognathus (マダラギンポ属: 新称) は本種のみを含み, 近縁の属とは前・後鼻孔にそれぞれ皮弁が発達すること, 頭部の感覚孔数が多いことで容易に区別される.本標本の第7および第8背鰭棘は明らかに伸長しているが, これは本種に関しては未報告の雄の二次性徴と考えられる.新称は本種の体側の特徴的な斑紋に由来する.本種はこれまでインド洋と太平洋の熱帯域からのみ報告されているにすぎず, 本報告でより北方に分布することが確認された.
著者
尼岡 邦夫 岡村 収 吉野 哲夫
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.259-264, 1992

2種のダルマガレイ科魚類, ミツメダルマガレイ<I>Grammatobothuspolyophthalmus</I>とニテンナガダルマガレイ (新称) <I>Arnoglossustopeinosoma</I>が日本から採集された.<BR>前種は沖縄本島近海で刺網によって捕獲され, 知念魚市場から7個体得られた.本種は体側に3個の明瞭な眼状斑があること, 両眼間隔域は狭くくぼむが, その幅は雌雄で差が無いこと, 背鰭の前10軟条は伸長し, それらの軟条の鰭膜が深く切れ込み翼状を呈することなどによって特徴づけられる.本種には胸鰭の長さ (雄では雌よりも長い) 以外にも, 二次性徴が存在することが判明した.雄では背鰭伸長軟条は雌よりも長く, それらの後縁の鰭膜 (翼) は雌よりも広い.また, 雄には上眼の上方に2個の染色体状の暗色斑紋がある.インド洋からマレイ半島を経てオーストラリアや南シナ海までの分布が知られていた.<BR>後種の5個体は高知人学調査船「豊旗丸」のビームトロールによって土佐湾の水深45-75mから採集された.本種は背鰭と臀鰭の後部の基底にそれぞれ1個の大きな黒色斑があること, 背鰭の前4軟条がよく伸長することなどによって特徴づけられる.本種にも二次性徴が存在し, 雄の背鰭伸長軟条は雌や未成魚よりも長い.本種の分布はペルシャ湾から南シナ海までであった.<BR>今回の両種の記録は分布の北限であり, 日本から初めてである.
著者
Robert L.Humphreys Robert B. Moffitt Michael P. Seki
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.357-362, 1989-12-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
9

ミズワニ科シロワニ属のOdontaspis noronhai はこれまで大西洋からのみ報告されていた (holotypeのものとほとんど同じ歯列をもつインド洋あるいは南シナ海でとれたと思われる一組の顎の報告はある).今回ハワイ島の南西550kmの地点でマグロ延縄にかかつた個体が採集されたので, その測定値と粛列について他海域のものと比較し報告する.標本は北海道大学水産学部に保管されている.
著者
梶島 孝雄
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1-2, pp.20-28, 1960-10-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
13

The normal developmental stages of the goldfish (Carassius auratus) has been described, a summary of which is as following table.Stage 1.-Unfertilized egg. (Fig. 1)Stage 2.-Fertilized egg. (30 minutes; Fig. 2)Stage 3.-2-cell stage. (1 hour; Fig. 3)Stage 4.-4-cell stage. (1 1/2 hours ; Fig. 4)Stage 5.-8-cell stage. (2 hours ; Fig. 5)Stage 6.-16-cell stage. (2 1/2 hours ; Fig. 6)Stage 7.-32-cell stage. (3 hours ; Fig. 7)Stage 8.-Morula stage. (3 1/2 hours ; Fig. 8)Stage 9.-High blastula. (4 hours ; Fig. 9)Stage 10.-Flat blastula. (5 1/2 hours ; Fig. 10)Stage 11.-Expanding blastula. (7 hours ; Fig. 11).Stage 12.-Early gasturula. (9 1/2 hours ; Fig, 12)Stage 13.-Middle gasturula. (11 hours ; Fig. 13)Stage 14.-Late gasturula. (13 hours ; Fig. 14)Stage 15.-Early embryonic shield. (15 hours ; Fig. 15)Stage 16.-Late embryonic shield. (18 hours ; Fig. 16)Stage 17.-Optocole develops. (21 hours ; Fig. 17)Stage 18.-Optic vesicle develops. (26 hours ; Fig. 18)Stage 19.-Optic cup and lens develops. (30 hours ; Fig. 19)Stage 20.-Tail bud stage. (33 hours ; Fig. 20)Stage 21.-Retinal pigmentation begins. (36 hours ; Fig. 21)Stage 22.-Melanophores first appear on embryo. (50 hours ; Fig. 22)Stage 23.-Heart pulsates, and circulation begins. (60 hours ; Fig. 23)Stage 24.-Pectoral fin bud appears. (80 hours ; Fig. 24)Stage 25.-Hatching. (100 hours ; Fig. 25)Stage 26.-Air bladder develops. (2 days after hatching ; Fig. 26)Stage 27.-Tail fin rays develop.(7 days ; Fig. 27)Stage 28.-Dorsal and anal fin rays develop.(3 weeks ; Fig. 28)
著者
John E. Randall John L. Earle
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.287-293, 1993-02-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
6

小笠原諸島から採集された5個体の標本に基づいてブダイ科の新種オビシメを記載した.本種は以下の形質によって識別される.背鰭前鱗数が6-7枚, 頬の第3列目の鱗は1枚, 胸鰭条数は15本, ターミナルフェイズの雄の吻と前頭部は膨出し, イニシアルフェイズの個体の体色は黄褐色で体側後部に白色線が縦に走り, ターミナルフェイズの雄の体色は青く, 鮮黄色の横帯がある.
著者
Pietsch Theodorew. Randall Johne.
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.419-421, 1987

フタツザオチョウチンアンコウは, これまで大西洋のみから知られていた.本種の雌 (1尾, 体長275mm) がハワイのコナの沖合表面で採集された.この標本はこれまで採集されたフタツザオチョウチンアンコウ科のなかで最大である.本標本の胃内容物中にホカケダラ属の1種 (全長392mm) が含まれていた.
著者
William F. Smith-Vaniz 吉野 哲夫
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.18-27, 1985-05-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
27

日本産アゴアマダイ属魚類Opistognathusを再検討した結果, 既知の4種の他にイレズミアマダイO.decorusおよびセトアマダイO.liturusの2新種を確認した.前種は沖縄島, 後種は和歌山県白浜で採集されたものであり, いずれも頭部に顕著な斑点をもつことや背鰭軟条数が11~12と少ないことで, 他種とは明瞭に区別される.イレズミアマダイは鯉耙数が多いこと, 頭部感覚孔数が少ないこと, 両眼間隔が広いこと, 眼径が小さいこと, 眼下骨の形が異なることなどでセトアマダイと区別できる.従来用いられたGnathypopsやMerogymnusはOpistognathusのシノニムであり, 上記の2新種を含めた日本産本属魚類の検索表を作製した.
著者
向井 貴彦
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.1-18, 2001-05-25 (Released:2011-07-04)
参考文献数
130
被引用文献数
1

Hybridization and introgression have been considered important aspects in the speciation process and evolution of reproductive barriers. Although most hybrid zones of animals have been consideredas ‘tension zones, ’ maintained by dispersal/selection balance of hybrids, many of the hybrid zones of freshwater fishes may lead to hybrid swarm. On the other hand, some of the hybrid zones of diadromous, brackishwater and maritime fishes may, infact, be ‘tensionzones’ and widespread introgression of genes. These differences may be dependent upondispersal abilities, because migration from ‘pure’ populations to a hybrid zone (and vise versa) can be expected in widely dispersible species, but not in drainage-restricted freshwater fishes. Although many of the examples of fish hybrid zones may have originated fbllowing secondary contact of geographically-isolated populations, reinfbrcement of reproductive barriers have not appeared. In particular, hybrid swarms of freshwater fishes have often emerged as hybrid-origin species. In some cases in brackishwater species, mtDNA trees have suggested long term hybridization, there being no evidence for reinfbrcement. One of the reasons fbr the continuing existence of hybrid zones (and genetic differences among populations) may be environmental selective pressures in ecotones, because ‘tensionzones’ of fishes originally fbrmed in a transitional zone between different environments.
著者
西田 高志 中園 明信 鬼倉 徳雄 及川 信 松井 誠一
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.65-78, 2007-05-25 (Released:2011-06-08)
参考文献数
63
被引用文献数
2

Between July 2002 and June 2005, the fish fauna on the reef in the Tsushima Current, northern Kyushu, was surveyed on a monthly basis by SCUBA diving. A total of 138 species and 42, 769 individuals occurred in the investigated area (1, 200 m2). Five fish species (Halichoeres tenuispinnis, Chromis notata notata, Sebastes inermis, Siganus fuscescens and Girella punctata) comprised approximately 53% of the observed individuals. The number of species and individuals strongly affected the fishes. Based on cluster analysis of the appearance patterns, the observed fishes were grouped into five types: (1) perennial type (Type P) comprising 36 species and 18, 346 individuals, (2) spring type (Type S) comprising 17 species and 2, 655 individuals, (3) summer-autumn type (Type SA) comprising 33 species and 17, 613 individuals, (4) autumn type (Type A) comprising 47 species and 4, 144 individuals, and (5) the others. In addition, differences in the species composition were observed during each season. Thus, fish fauna drastically changed according to the season, which is similar to reefs in temperate waters of Pacific coast of southern Japan.
著者
Huzita Souldti Nishino Koichiro
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.161-161, 1969

A specimen of <I>Anarrhichas orientalis</I> Pallas was caught by he long line on July 16, 1969 frorn Miyako Bay, Japan.In Japan, this species has hitherto been recorded from only the coast of Hokkaido, accordingly, the present record is thought to be the southermmost distribution in Japan.The specimen was 84cm in total length.
著者
塩垣 優
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.102-104, 1982

A total of 70 larvae and juveniles of <I>Cryptacanthodes bergi</I> (Cryptacanthodidae, Blennioidei) were collected by a fish larva net towed off the east coast of Aomori Pref.in the northwestern Pacific Ocean.The larvae and juveniles, measuring from about 15 to 31.5 mm TL, were collected at the sea surface from March to June, mainly by night hauls.In a 18.0mm TL postlarva, the body is elongated and compressed.The anus opens a little ahead of the midpoint of the body.The eyes and pectoral fins are large.The body is densely pigmented along each myotome except for the abdomen and caudal peduncle.Along the middorsal line, there is a longitudinal white area which is wider anteriorly.The myotome count is 74 (24+50).In a 30.0mm TL juvenile, the body is much elongated and compressed, and the eyes and pectoral fins are relatively small.The lower jaw protrudes beyond the upper jaw and forms a wry mouth.The pelvic fins are absent.Head sensory canals are not well developed and have some outer openings.<BR>A gravid female, collected on Oct.6, 1977, from muddy bottom at a depth of 50-60m in Mutsu Bay off Aomori City, has 249 maturing orange yellow eggs measuring 1.7 to 2.2mm in diameter.Its ovary is a single type.<BR>A similarity in the distribution of melanophores between larvae of <I>C.bergi and Zaprora silenus</I> (Zaproridae) was detected.