著者
中辻 真 立石 修平 小瀬木 悠佳
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.174, 2021

<p>NTTレゾナントは「教えて!goo」における恋愛相談AIオシエルや、日本テレビ社に提供したキャラクタチャット「AI菜奈ちゃん」など、多くの対話サービスを提供してきました。対話AIは広く普及し、現在では、様々なサービスをユーザが享受する際のインタフェースとして不可欠となっています。本講演では、レゾナントが進める、「音声、映像、言語の3モダリティを統合し、対話、ユーザ代行など、幅広いサービスを支える基盤となるAIアルゴリズムAPIサービスを紹介します。AI suiteにより、クライアント企業様の希望するサービスを迅速に構築できます。今回、本基盤を支えるPersonalized AI技術やマルチモーダル技術も紹介し、映像、音声、言語を統合した対話例とし、「ユーザアバタとAIキャラクタのエンタテイメント会話デモ」と「雑談を交えユーザ代行を行うAI」を紹介します。</p>
著者
村上 祐子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.176-181, 2019-03-01 (Released:2020-09-29)
著者
藤本 凌太朗 梅田 芳直 作花 健也 星野 崇宏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.2F4GS10h02, 2021

<p>限られた広告枠の中で広告効果を最大化することはマーケティング分野で重要である。これまでも個人の広告接触に対して生じる「飽き」や「単純接触効果」を考慮した有効フリークエンシーという概念が広告研究では重視されてきたが、従来型広告では無作為割り当てによる広告は難しく、実験室研究以外で有効フリークエンシーについて実証研究はほとんど行われて来なかった。そこで本研究ではランダムに割り当てられた広告接触データを用いた摩耗効果や有効フリークエンシーについて最適な広告接触回数の決定要因を分析すると同時に、機械学習的手法を用いて広告接触による因果効果の異質性を明らかにする。 具体的には株式会社AbemaTV提供の動画配信サービスAbemaから取得できるユーザーの広告接触、番組視聴データ及び放送時間のような番組に関する情報、年齢性別のようなユーザー属性に関する情報を解析に用いる。</p>
著者
Kazuya Morimatsu Hiroshi Takahashi
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.BI-019, pp.01, 2021-10-30 (Released:2021-11-09)

無形資産のみで売上を構成するものとした場合、企業は人材の獲得ならびに能力開発により能力を蓄え、各市場への配分の仕方において、その成果の違いが表れるだろう。その際、意思決定者は、ビジョンを元に行動の指針となる制度を設計する必要があるが、制度は通例に基づいて設計されることが多く、また、この制度設計の手法やその効果について定量的な観点からみた研究は少ないため、研究が望まれている。そこで、本研究は、産業と企業行動をエージェントベースモデルを通じてモデル化し、人材の流動性を鑑みた制度設計を通じて、優秀な業績を上げるために重要な意思決定の解明を目指す。
著者
白井 宏美
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.137-142, 2021

<p>第4回対話システムライブコンペティション予選1位通過において,本システムは「気遣いができるところが人間らしい」というコメントを多く得ることができた.人間らしい会話に求められる「気遣い」とは何か,語用論の知見をどのように活かして気遣いができる対話システムを作ったのかについて述べる.</p>
著者
山下 紗苗 上 泰 奥村 紀之
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回 (2019)
巻号頁・発行日
pp.4M3J903, 2019 (Released:2019-06-01)

既存の感情推定システムは文章から何かしらの感情を推定できることが前提となっているが,実際には人間にとって推定困難な文章もある.対話システムなどがより人間らしい感情推定をするためには,人間同様「感情推定が困難である」といった結果も出すべきと考える.そのため我々は,日本語文章における筆者の感情推定を行う際の推定難易度を求めるシステムの構築を目指す.否定表現の有無,感情表現の有無,分類器による分類を組み合わせて感情推定難易度を判定した.否定表現の有無と分類器を組み合わせたモデルで,F1 値は 8 割を超えた.
著者
岩渕 聡 熊野 雅仁 亀井 貴行 小野 景子 木村 昌弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.AM-02, pp.09, 2012-11-15 (Released:2021-08-28)

近年,ソーシャルメディアの繁栄により,インターネット・ユーザによる大量の意見を集約し,応用する研究が注目され,観光へ応用する試みも始まっている.見知らぬ土地への観光計画支援を想定した場合,検索システムや推薦システムでは,いくつかの想定される問題が考えられる.本研究では,インターネットに潜在するメタバースの一面を3D情報空間として可視化し,空間に没入することで,この問題に取り組む観光支援システムを提案する.
著者
中原 和洋 内田 咲 小林 実央 山田 茂雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.2I5OS08b4, 2014

<p>知識ベースのConceptNetや推論手法のAnalogySpaceが開発され、コモンセンスAIの研究基盤が整いつつある。著者らは日本におけるコモンセンス知識収集と知識ベース構築を行ってきた。本論では、上述の知識ベースと推論を用いて市販幼児教材の仲間外れ概念探し問題に取り組んだ結果を報告する。Wikipediaを利用したLSA手法、WordNetの概念間類似度計算手法と比較し良好な結果が得られた。</p>
著者
植田 康孝
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.4C11, 2017

<p>人工知能の進化により私たちの価値観や生き方が変わる。日本人は勤勉を尊ぶ価値観を根付かせて来たが、アニメ「おそ松さん」は6人兄弟が遊んで暮らす脱労働化生活を送る。「おそ松さん」的ライフスタイルとは、政府がベーシック・インカムを支給して物質的欲望を満たした場合、文化、芸術、旅行など「コト」についての関心を増やすことである。賃金が支払われるだけの労働を行う生き方に代わり、個性を大切にする生き方となる。</p>
著者
田柳 恵美子 中島 秀之 松原 仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第27回 (2013)
巻号頁・発行日
pp.2J4OS13a1, 2013 (Released:2018-07-30)

今後の都市の在り方を見直したときに、交通網の再編成は重要課題である.現在,日本を含む世界各地でデマンド交通の試みが始まっている.しかし,これらはすべて低人口密度地域を想定した試みである.我々はコンピュータ集中制御による高人口密度都市部を想定した大規模公共交通システム(スマートアクセスビークルシステム)をデザイン中である.この仕組みと実装計画について述べる.
著者
小川 潤 大向 一輝
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.SWO-053, pp.06, 2021-03-15 (Released:2021-09-17)

ナレッジグラフの歴史学研究への応用は近年、プロソポグラフィ研究やバイオグラフィ研究を中心に進展している。しかしこれらの研究の多くは、すでに伝統的な手法によって為された二次的な研究成果を対象としたものであり、一次史料の内容そのものを記述するものでは必ずしもない。今後、歴史学研究におけるナレッジグラフ活用をさらに深いレベルで促進するためには、一次史料そのものの知識構造化を進める必要がある。こうした構造化に適用可能なオントロジーとしてはすでにFactoidモデルが提案されているが、このモデルは時間的コンテキストや曖昧性の表現に十分に対応しているとは言えず、曖昧性の大きい史料記述については課題が残る。そこで本研究はFactoidモデルを拡張し、出来事の前後関係に基づいて時間的コンテキストや曖昧性を表現可能なモデルを提案したうえで、曖昧性の大きい古代史史料を事例として実際に提案モデルを適用し、データ構築および検索性の検証を行った。
著者
榊 剛史 鳥海 不二夫
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.1L4GS503, 2020 (Released:2020-06-19)

近年,ウェブ・SNSの普及による情報発信・拡散の変化に伴い,デマやフェイクニュースの拡散,エコーチェンバーの発生等,情報拡散にまつわる様々な問題のある現象が顕在化している.このような状況において,情報拡散の質を評価する技術の必要性が高まっている.本研究では,「ソーシャルポルノ(脊髄反射的に拡散・共有してしまいたくなる情報)」の存在を仮定し,それに基づいて,情報発信元(以下,メディア)の質を評価する定量的な指標を提案することを目指す.各メディアの情報を拡散するユーザの反応時間に着目し,メディアごとのユーザの反応時間を集計した指標を扇動性を表す一つの指標として提案した.結果として,提案指標は,記事や記事の拡散度合いによらず,メディアによって固有の値を持つ傾向が示唆された.今後は,大規模にユーザ評価実験を行い,提案指標の妥当性についてさらに検証していく.
著者
上原 良太 當間 愛晃
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料
巻号頁・発行日
vol.2021, no.54, 2021

<p>Linked Open Dataは,コンピュータ処理に適したデータを公開することで,データの利活用を推進するサービスの1つである.中でもWikipediaを知識リソースとするDBpediaは,多くのユーザが利用している.しかし,データの中身としては,類似情報や利用者にとって必要ない情報が多数存在しており,データの抽出方法を深く考えながら利用しなければならないといった問題点が存在する.そこで本稿では,DBpedia Japaneseを対象に,類似情報に関する複数の異表記意味リンクへのマルチラベル分類による統合手法を提案する.本稿ではまず特定のカテゴリを対象として調査した異表記意味リンクについて報告する.その後,複数の意味リンクを出力とするマルチラベル分類を利用して異表記意味リンクの統合結果を示し,考察する.</p>
著者
沖本 天太 西村 一輝 平山 勝敏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.3J4J104, 2019

<p>スポーツ・スケジューリングは人工知能やオペレーションズ・リサーチ分野における応用問題として広く研究されている.この問題は,チーム,対戦日,開催場所等の集合に対して,与えられた制約条件を満たすように対戦表を作成する組合せ最適化問題である.日本バスケットボール協会 (JBA)は都道府県内でのリーグ戦の実施を2018年度より開始した.本論文では,移動距離最小化問題のフレームワークを用いて,ミニバスケットボールにおけるリーグ戦作成問題を定義する.実験では,2018年度に兵庫県下で実施されたミニバスケットボールU12の後期Aリーグ(女子)の実データを用いて,与えられた制約条件を満たし,かつ,各チームの移動距離の総和が最小となるようなリーグ戦及び,移動距離の最大値を最小化するようなリーグ戦をそれぞれ作成し,実際に用いられたリーグ戦と比較評価する.</p>
著者
吉井 佑輝 甲野 佑 高橋 達二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.2I5GS202, 2020

<p>人間にはある目的基準を超える収益が得られる手順を発見するとそれに満足し,探索を打ち切るといった満足化と呼ばれる意思決定傾向が存在する.この傾向を強化学習に応用したのが Risk-sensitive Satisficing (RS) である.深層強化学習は人間が行うようなレトロゲームのプレイや運動制御などへ強化学習の適用範囲を広げた.しかし,情報を自ら探索しなければならない点は変わらない一方で,ニューラルネットによる関数近似を用いることで効率的な探索に関する議論を困難にしている.そこで RS を強化学習に反映することで素早く合目的的な探索を実現することが可能になると考えられ,実際に RS はバンディット問題のようなトイタスクの強化学習課題において優れた成績を有している.本研究では RS を関数近似に拡張した Linear RS(LinRS) における目的基準の設定について検証を行うために,文脈付きバンディット問題での実験を行う.それにより,既存アルゴリズムに比べて確率的な環境で優れた成績を有することが分かった.また,基準値と近似誤差の関係から,目的水準に補正が必要であることが分かった.</p>