著者
伊藤 安雄 久保田 泰雄 上原 吉男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.9-18, 1976-01-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
41

放送用映像特殊効果も,ニーズの社会哲学的,芸術的追求とディジタル技術などの進歩により,新しい時代を迎えている.系統だてて考えられることの少なかったこの分野を,最近5年間に開発されたものを中心に整理し,制作技術者の立場から,その背景,現状と思想を述べ,画像処理技術の新分野への発展の指針とする.
著者
櫻岡 卓哉 宮田 一乘
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 37.17 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.139-142, 2013-03-08 (Released:2017-09-21)
参考文献数
9

複雑な動きのアニメーションは,アニメーターの手作業により制作されており手間や時間がかかる.これらの問題は,技術が必要とされる複雑な動作表現を自動生成することにより解決できると考える.本研究では,複雑な動きをするアクロバティックなミサイルアニメーションの制作を支援するシステムを開発する.システムの目的は,制作者の表現したい複雑なミサイルアニメーションの映像が簡単に制作できることである.そのため,始めに"板野サーカス"の複雑なミサイルアニメーションの観察を行い,カメラワークやミサイル軌道が自動生成できるシステムの作成を行った.次に本システムを使用することで複雑なミサイルアニメーションが簡単に制作できるか実験を行い評価した.また,制作したアニメーションが複雑なミサイルアニメーションを表現できているか評価した.
著者
加藤 喬 坂田 敏治 小野 真介 筒井 嘉範
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.25-28, 2013

従来のバーチャルシステムを中継現場で構築する際、機材の調達費、現場での準備時間、作業環境等、本社内での運用に比べ様々な課題がある。そこで今回これらの課題解決にあたって、テレビ朝日では中継先から本社に送られてくる映像に、バーチャルCG用の位置情報(=カメラデータ)等をHD-SDIのアンシラリー領域に重畳し、それらの情報を元に本社のバーチャル設備をリアルタイムで連動させる「VANCシステム(Vertical ANCillary inserter)」を開発及び生中継で実用化した。結果、先の課題はほぼ解決し大幅な制作費節減と、本番直前まで臨機応変に修正及び調整可能な中継バーチャル演出を実現した。
著者
堀井 隆 西田 亮三 岡本 忍
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, pp.530-534, 1959-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
4

赤外線に対して高い感度をもつ光導電体の硫化鉛を用いたビジコンの研究を行い, 赤外線用ビジコンを試作した.このビジコンは実験の結果, 赤外線で照射された暗黒中の物体やあるいは半田ゴテ, アイロンなど, 自身で熱線を出す高温物体を撮像して受像管にその映像を再現することができた.試作赤外線用ビジコンの感度, 光電変換特性, 分光特性, 残像などの諸特性およびその応用, 特に温度測定の実験について報告する.

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著者
高橋 克彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.1725-1728, 2007-12-01 (Released:2010-01-29)
参考文献数
1
被引用文献数
1
著者
秋田 純一 谷越 大峰 北川 章夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.1068-1071, 2006-07-01 (Released:2008-03-07)
参考文献数
5
被引用文献数
1 2

Conventional image display devices and image acquisition devices consist of regularly located pixels. The pixels are located in a matrix for ease of implementation. Matrix placement of pixels intrinsically has directional singularity in the representation of images. The clarity of represented images is significantly dependent on the directions that objects in the image, such as lines, are facing. For example, horizontal lines are perfectly represented by matrix pixels, while the slanted lines have the jagged edges.We developed a pseudorandom pixel placement architecture that has no directional singularity in the representation of images, and we evaluated its characteristics and layout implementation.
著者
諫山 大輔 田口 亮 梅崎 太造 保黒 政大
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.211-217, 2011-02-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
12

We describe an unbeatable rock-scissors-paper (janken) game system which defeats the opponent without fail and never has any delay in the presentation of the hand. This system recognizes the shape of the opponent's hand with pictures taken by a 60-fps camera and displays the hand form that can win a game on the screen before the opponent completes their hand form. When a 60-fps camera used, the whole process, which includes image acquisition, preprocessing the image, recognition of the hand shape and a display of the winning hand form, is done within about 16 msec. The optimal display time is decided on the basis of experience, recognition of the hand form and the time needed to present one of the three symbols without giving the opponent, who has average reactions a feeling of delay.
著者
橋本 直己 櫻井 淳一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.J60-J63, 2013 (Released:2013-01-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1

We propose an interactive projection mapping that provides ultra-realistic effects by mixing realistic and diverse visual effects with the users interactions. To achieve high quality and real-time generation of the visual effects, we create pre-rendered movies with layered architecture including the target itself, its background, and additional effects. Based on the user's interactions estimated with a depth camera, the movies are superimposed for various visual patterns in real time. These movies are projected on a real space by using common 3D projection mapping techniques, and it feels like the resultant projection is part of the real world. In this research, we implemented a wall breaking game by throwing a virtual and an actual ball at a real wall.
著者
金子 大介 三井 実
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 36.54 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.53-56, 2012-12-04 (Released:2017-09-21)
参考文献数
18

近年,音楽データの管理・再生をPCで行う人が増え,PCを再生機器として使用するPCオーディオが隆盛である.D/A変換をPC内部で行うとアナログ音声信号に影響を及ぼし音質劣化に繋がるため,外部DACが登場した.ディジタル信号しか扱わないPCでは理論上信号は変化しないはずだが,その再生音質はPCの構成によって変化すると言われている.その原因は,D/A変換を行う際のサンプリングClock jitterであると考えられる.jitterとは信号波形の時間軸方向の揺らぎであり,jitterが乗ると理論的には変化しないはずのアナログ出力信号が変化してしまう.本研究では,PCの動作環境とjitter量,更に音質との関係性を明らかにする.
著者
辻元 健士 村上 征勝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.35-38, 2010
参考文献数
3

本研究では,葛飾北斎作『富嶽三十六景』を対象とし,原型の絵画と構図的変化を加えた絵画の二種類を用いて,構図変化の影響を印象評価と視線移動の観点から数量的な比較分析を試みた.印象評価では,構図型,変化の方法,順序効果の3つの観点から比較分析を行った.視線移動では,絵画を観る時の視線移動総面積を分析し,構図を変化させることで印象評価に差が生まれること.また,印象評価の基準の一つとして視線移動総面積が有意な要因であるという結果を得た.
著者
磯野 春雄 小野口 和樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌
巻号頁・発行日
vol.70, no.10, pp.J221-J226, 2016

電子書籍の読書方法には読取りと聴き取りの二つの方法がある.しかし,これらの読書方法の違いが脳の活性化や内容理解度に及ぼす影響については明らかにされていない.本論文では,同一内容の電子書籍を読取りした場合と朗読音声やコンピュータ合成音声で聴き取りをした場合の大脳前頭前野における脳血流を測定した.その結果,電子書籍の読取りをした場合の方が聴き取りをした場合よりも大脳前頭前野の活性度が高いことがわかった.特に,朗読音声の聴き取りをした場合には,読取りをした場合に比べて大脳前頭前野の活性度が顕著に低下した.また,読書終了後に実験参加者を対象に内容理解度テストを実施した結果,読取りの方が聴き取りよりも理解度の平均値が高かった.しかしながら,両者の間に統計的有意差は認められなかった.
著者
高橋 道清 副島 延寿
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.207-209, 1979-03-01 (Released:2011-03-14)

南極昭和基地に, 可搬型地球局を臨時に設置し, 世界初のテレビ生中継を行った.困難な物理的条件のもとで, 地球局を設置するため特殊な方策が必要であった.地球局の内容, 回線構成, ならびに極地向けの仕様などについて解説し, あわせて極地における輸送, 建設, 番組作りの模様を紹介している.