著者
深谷拓吾 小野進 水口実 中島青哉 林真彩子 安藤広志
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.7-8, 2011-03-02

電子機器等のマニュアル作成業務において,文章やイラエストの校正作業は必須のフローである.従来,紙上での校正が一般的だったが,電子メディア上での校正もマニュアル作成現場で浸透しつつある.しかし,依然,現場では紙ベースでの校正への支持は根強く,そのために費やされる紙は膨大な量にのぼる.省資源化の立場から,本研究では紙上での校正作業と液晶ディスプレイ上での校正作業について,効率と精度の面から検証を行った.紙と液晶ディスプレイ上でそれぞれ,英語文章と多言語文章を照応する比較校正実験をマニュアル作成業務従事者を対象に行った結果,紙上でのパフォーマンスが効率,精度とも液晶ディスプレイ上での作業を上回っていた.校正作業ログの分析することで,液晶ディスプレイ上での校正で発生しやすい認知的ミスを同定し,ディスプレイ上での校正率向上へ向けての指針を提案する.
著者
深谷拓吾 小野進 水口実 中島青哉 林真彩子 安藤広志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.7-9, 2011-03-02

電子機器等のマニュアル作成業務において,文章やイラエストの校正作業は必須のフローである.従来,紙上での校正が一般的だったが,電子メディア上での校正もマニュアル作成現場で浸透しつつある.しかし,依然,現場では紙ベースでの校正への支持は根強く,そのために費やされる紙は膨大な量にのぼる.省資源化の立場から,本研究では紙上での校正作業と液晶ディスプレイ上での校正作業について,効率と精度の面から検証を行った.紙と液晶ディスプレイ上でそれぞれ,英語文章と多言語文章を照応する比較校正実験をマニュアル作成業務従事者を対象に行った結果,紙上でのパフォーマンスが効率,精度とも液晶ディスプレイ上での作業を上回っていた.校正作業ログの分析することで,液晶ディスプレイ上での校正で発生しやすい認知的ミスを同定し,ディスプレイ上での校正率向上へ向けての指針を提案する.
著者
深谷 拓吾 小野 進 水口 実 中島 青哉 林 真彩子 安藤 広志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.1-8, 2011-01-14

電化製品等のマニュアル作成業務において,文章やイラストの校正は必須の作業フローである.従来,校正は紙上で行われていたが,省資源化の観点から,電子メディア上へと移行しつつある.本研究はマニュアル作成業務における電子校正のパファーマンスについて実証的に検証する.マニュアル作成業務従事者 15 名を対象に,紙上と液晶ディスプレイ上で英語文章を他言語文章と照応する校正実験を行った.校正作業ログから,拡大操作など電子校正に特有の機能が校正ミスを誘うことが明らかになった.結果をもとに電子校正での校正率向上へ向け提案を行う.This study examined the performance of proofreading manual presented on a LCD, relative to performance with print on paper, in order to improve electronic proofreading. fifteen professional proofreaders proofread four manuals printed in Spanish, French, Portuguese and Italian, and their performances and errors were investigated in both paper condition and LCD condition. It was found that the zooming action sometimes cause a proofreader's error when the text was presented on the LCD. The implications of this for improving electronic proofreading is discussed.
著者
吉田 俊介 矢野 澄男 安藤 広志
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.42, pp.33-36, 2009-10-21
被引用文献数
1

着座した状態でテーブルの周囲から立体映像を観察可能な裸眼立体ディスプレイを新たに提案する.本ディスプレイは,柱体あるいは錐体の光学素子と複数のプロジェクタによって構成される.テーブルトップ作業を阻害しないよう,これらの装置はテーブル面より下方に設置される.プロジェクタ群から発せられる無数の光線は,テーブル中央にあるとする再現しようとする立体物の表面から放たれる光を再構成するように働く.光学素子には指向性のある光学性能が付与され,入射光を水平面では直進させ,鉛直面では拡散させ射出する.これにより,光線群の飛行方向を着座した位置で最適に観察されるよう制御する.すなわち本方式は,観察に適した視域がテーブルの周囲を取り囲む円環状に配置されることを特徴とする.
著者
吉田 俊介 矢野 澄男 安藤 広志
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.121-124, 2010
参考文献数
6
被引用文献数
3

We propose a novel glasses-free 3D display of 360° optimized for tabletop tasks. The display employs circularly arranged projectors and a cylindrical- or a conical-shaped optical device that has a directional optical characteristic. Those devices are installed underneath the table not to obstruct the working space. One of the novelties of the proposed method is forming a ring-shaped viewing area above the table. When users look in this area, they can observe individual 3D images from each direction with correct perspective on the table such as a centerpiece.
著者
森田 寿哉 對馬 淑亮 安藤 広志
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
巻号頁・発行日
pp.33C-1, 2016 (Released:2020-01-23)
参考文献数
3

To evaluate effects disparity and resolution on the high resolution stereoscopic images, the preference of images with different disparities and resolutions were evaluated by paired comparison method. As a result, effects disparity and resolution were same degree on some images in the short viewing distance which viewers were able to tell the difference of resolution, on the other hand, the effect of disparity was observed only in the long viewing distance which angular resolution of image was over 30 cycle par degree.
著者
大島 千佳 中山 功一 安藤 広志
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.265-276, 2010-02-15

本研究は,市販の香料で遠隔地の景色の画像の臨場感を高めることを目的とする.本論文では,以下に示す4つの香りの特性を利用し,それぞれの特性から,ある特定のContentsを含む画像の臨場感を高める度合いが推定できるかどうか議論した.(1) 色特性:香りと色との関連,(2) 名詞特性:香りから想起される物の名前,(3) 形容詞特性:香りの印象を表現する形容詞,(4) 化学成分特性:香料に含まれる化学成分.実験では,Contentsが木である16種類の画像を用いて,被験者に20種類の各香料の臨場感を高める度合いを評価してもらった.次に各香料から想起される物の名前を記述してもらい,さらに香料の印象を形容詞対により表現してもらった.これらの結果から,臨場感を高める香料の推定は,(1) 色特性からは困難であり,(2) 名詞特性と(4) 化学成分特性からは限定された一部の香料にのみ可能であったが,(3) 形容詞特性からは臨場感を高めるすべての香料を推定できる可能性が示された.
著者
深谷拓吾 小野進 水口実 中島青哉 林真彩子 安藤広志
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.23-24, 2012-03-06

本研究では電子デバイス上で展開されつつある操作マニュアルのデザイン追求の一環として,スマートフォンのような小型タッチ画面搭載機器におけるテキストの「読み」と「操作」の関係について分析を行った.具体的にはスクロール,ページめくりの操作が,テキスト内容の理解と,テキストを読みながらの仮想インタフェース操作へ与える影響を実験的に調べた.辞書的な説明文を読んだ後,内容を問われる:a)再認課題,と操作手順を記した文を読みながら仮想インタフェースの操作を行う:b)操作課題,を被験者はスクロール,ページめくり各条件で行った.その結果,理解度はページめくり条件がスクロール条件よりも高い傾向があったが,仮想インタフェースの操作時間と操作ミスの頻度は両条件で変わらなかった.
著者
鈴木 敏 安藤 広志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.1291-1300, 1996-07-25
被引用文献数
11

本論文では2次元射影像のみから複数の3次元物体の認識・類別を行う神経回路モデルを提案する. 本モデルは複数のモジュールからなり, モジュール間で競合を行いながらそれぞれのモジュールで入力射影像の圧縮・復元を学習する. その結果, 各モジュールはそれぞれ一つの物体の射影像のみを復元できるようになり, その復元精度から物体の類別を行うことが可能となる. この過程では物体のラベル等の教師信号は不要である. 更に, 本モデルでは入力特徴を限定していない. すなわち, 入力情報を画像濃淡値としても, 各特徴点の座標としても同様のネットワーク構造で扱うことができる. 本論文では本モデルの詳細を説明すると共に, 計算機実験の結果も併せて提示する. この実験結果は, 視点方向によらない3次元物体の認識が教師信号なしに可能であり, 各モジュールの内部表現 (圧縮表現) は視点方向に等価であることを示している. これは2次元情報のみからの3次元情報の推定を意味している. また, 脳内の神経結合と比較して, 情報の圧縮・復元過程は二つの視覚領野間の双方向結合に, モジュール間の競合は視覚領野内の水平方向の結合に対応づけて考えることができる.