著者
小林 昭 鈴木 貴美 原 和弘 下元 泰治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.35, pp.1-6, 1993-06-25 (Released:2017-10-06)

放射線環境下で使用される撮像デバイスにも高解像力が要求されるようになってきた。筆者らは、このニーズに応えるべく、2/3インチの耐放射線用MF(Mixe d Fie1d、MSと同義)高解像度カルニコン(製品No.N4182)を開発した。 N4182は、照射線量率で10^5R/hまで、総照射線量で10^8R以上まで信頼性の高いイメージングが可能である。また、この管は、高感度(0.15A/1x)、高解像度(走査面を6.6×8.8mm^2とした場合1150TV本)であるうえ、動作温度範囲が85℃まで、という優れた性能を持つものである。
著者
土佐 尚子 尾原 秀登 美濃 導彦 松岡 正剛
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.247-255, 2008-02-01 (Released:2010-05-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1

The authors maintain that there are unique and common forms of cultures that humans set aside such as the behavior and grammar within each culture. We suggest a computer model of this and a method of interactive expression and experiencing cultural understanding using IT called "cultural computing". This paper describes Hitch Haiku, a system based on cultural computing that interactively aids users in generating haiku, the world's shortest poems with imagery-maximizing mechanisms. First, "kire-ji" and particles are added to the word (s) input by a user to make a five or seven-character phrase, then phrases including terminology related to the user's input are located in a phrase database holding examples of haiku from the literary calendar, ensuring the cultural validity of the haiku. These phrases are then "hitched" together to generate a haiku. Although the haiku generated by this system have periodically resulted in flawed haiku, the ability to generate haiku that support the expansion of users' minds has been confirmed through assessment experimentation.
著者
有本 昂平 渡邉 英徳
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.J88-J93, 2016 (Released:2016-03-25)
参考文献数
8

本研究の目的は,国内企業の取引ネットワークの可視化である.そこで,取引ネットワークにおける階層ごとにアイコンの高度を段階的に変化させ,デジタルアース上にプロットする.さらに,地域内・地域間における取引をそれぞれ別の色で表現する.このビジュアライゼーションから,日本国内における企業間取引のあらましを読み取り,産業集積の度合を観察することができた.したがって,著者らの手法により,取引ネットワークの可視化ができることがわかった.
著者
大橋 力 仁科 エミ 不破本 義孝 河合 徳枝 田中 基寛 前川 督雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.1921-1934, 1996-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
14
被引用文献数
2 3

Audio-visual information supplied by electronic media is rapidly beginning to occupy a greater part of our information environment than natural audio-visual information While positive effects on the user's brain are possible through contact with visual media, it is impossible to deny that negative effects are also possible To develop a basic and effective method to physiologically assess how visual media affects the human brain, we classified and investigated considerable data in this field, referring to outcomes of studies on sound amenities An α-EEG (Electroencephalogram) indicated assessment method is developed Its effectiveness is examined in a comparison between a High-Definition format and an NTSC format Results suggest the effectiveness of the method with statistical significance
著者
小野 文孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.616-621, 2001-05-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
8
被引用文献数
1

ISOとITU-Tに共通の新たな2値画像符号化標準JBIG2が誕生した.新標準は, パターンマッチング技術の利用により, テキスト画像のビジュアリロスレス圧縮で従来標準の数倍の圧縮性能を有し, ロスレス圧縮やハーフトーン画像圧縮でも従来標準を大きく凌駕する.本稿では2値画像符号化の歴史にもふれつつ, JBIG, JBIG2の最新動向を紹介する.
著者
中野 顕
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.2, no.18, pp.29-32, 1978 (Released:2017-10-02)

暗室のいらない写真法を使って手軽で簡単に透明フィルムに映像を写し込み.映像によるコミニュケーシヨンの手段として、最も手軽で安価なスライドを自由在に使って情報伝達を効率良く行うことは、業界のひとつの願望であったように思う。九州松下電器は48年末に電子写真法とパナコピー感光体(松下電器産業開発の有機光半導体)を使って原稿から40秒で、ポジのマウント(枠)付モノクロ・スライドを作り上げる世界で初めて暗室のいらない自動スライド作成機「パナコピー」の開発に成功.販売を開始した・それから4年.除々に普及し、昨年は前年比約2倍と云う伸びを示した。とくに大学、研究所、病院などに於ける知名度も急激にアップして来た。このスライド作成機の「パナコピー」のカラー化については、モノクロ(KV-1000)の発売当初から市場の強い要望であり.九州松下電器は.松下電器産業の材料研究所・無線研究所との共同研究を続け、完成したもので、この自動カラースライド作成機「カラー・パナコピー」KV-5000は、スライド化したい原稿あるいは資料を台の上に置き.フィルムをセットしてボタンを押せば2分後には、ボジのマウント付カラー・スライドガ完成するという。業界にとっては夢物語のような商品である。電子写真法と特殊現像機構を採用しているため.明るい室ですべての操作が出来ると共に従来の写真法では.非常に繁雑であった特殊撮影がだれにでも簡単にでき、しかも画面が明るく.変退色が極めて少ないなど、数々の特長を持った商品である。
著者
和田 雄志
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.10, pp.1412-1415, 2007-10-01 (Released:2010-01-08)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1
著者
高木 基宏 藤井 寛 清水 淳
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会冬季大会講演予稿集 2012 (ISSN:13434357)
巻号頁・発行日
pp.4-5-1, 2012-12-18 (Released:2017-06-05)

We proposed a new subjective video quality estimation method. Our method does not need to encode video except that a few videos encoding to estimate a relationship between bitrate and quantization parameter.
著者
井藤 雄一 カール ストーン 山田 雅之 宮崎 慎也
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.J413-J416, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1

Art making use of digital noise and errors has been exhibited in recent years. Many of these works have been classified as “glitch” and are forming a new trend in multimedia art. “Datamoshing”, using noise or errors in video imagery, is a technique in the field of glitch art. While one can produce a video that is a unique representation of datamoshing, real-time datamoshing using input from web cameras has not been achieved. Software is proposed for using a web camera to extemporarily datamosh video.
著者
大串 健吾
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1079-1087, 1980-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

ここでは音色とは比較的単純な複合音や楽器音などを聞いたときの印象をいい, 音質とは音響伝送系を通した種々の音楽や音声を聞いて判断した伝送特性の心理的対応を指す.複合音の音色や伝送系の音質の心理構造がどのようになっているのか, また, これらを規定する物理的あるいは心理的要因は何であるのか等についての最近の研究を紹介する
著者
長内 厚 土屋 裕太郎 大野 貴弘
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.401-408, 2023 (Released:2023-05-01)
参考文献数
34

従来のユーザ・イノベーションは,ユーザの情報発信力は限定され,個別のユーザの情報は企業が集約して拾い集めることを前提として,ユーザを巻き込みながらも,製品や製品に関する情報は企業が統制し,市場に提供するという形態であった.しかし,ソーシャルメディアが個人の発信力を強化し,ユーチューバーが職業として成立するように個人の発信が収益化を伴うビジネスになると,製品情報の統制は企業の専有物ではなくなり,企業のコントロールの効かないところで個人が発信し,個人が発信した情報が収益化に結びつく状況になっている.ソーシャルメディアの普及に伴い,ユーザ・イノベーションは必ずしも企業の収益に結びつくとは限らず,ユーザ・イノベーションが企業の利害と対立する状況があるのではないかということが,本研究の大きな問いである.この問いを検討するため,ロバート・インの個別事例研究法を用い,資生堂とアルビオンの化粧品開発事例の定性分析から探索的な問いを求めた.