著者
田中 昭二 JefferyChiYinNg 中尾 恵子 岩舘 祐一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.41-45, 2000
参考文献数
6

本稿では, 著者等が開発した写真を名画の構図を利用して自動撮影するロボット, Cyber Photographerに関して述べる.Cyber Photographerは, 装備したビデオカメラを360°回転させ, 回転中のビデオ映像から周囲画像を作成し, 作成した周囲画像から人間が注目しそうな領域を抽出する.そして, 抽出された領域をバランス良く画かくに納めるための最適な構図をDBから取得し, 抽出領域を周囲画像から切り取ることにより写真を作成する.Cyber Photographerには, 名画約200点以上の構図情報を格納したDBが備えられており, 上記抽出領域の形と名画の被写体の形とのマッチングを行い, 最も類似したものを上記最適な構図情報を持つ名画とする.本ロボットの有効性を評価するために行った実験では, ロボットは一般の素人よりもバランスの良い写真を撮影することができた.
著者
桑山 哲郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.29 映像表現&コンピュータグラフィックス/立体映像技術 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2016 (Released:2019-08-02)
参考文献数
13

今日,3D映像技術は高速度で変化し,多方面に発展している.その中でも,ハーフミラー合成,半透明スクリーンへの映写などの,視差を含まない映像を用いる3D像表示手法が目立っている.本報告では,視差を持たない映像を用いて3D像表示を行う技術の全体像を見直し,作り手ではなく鑑賞者の視点が重要なことを指摘する.また,3D映像技術を巡って発生している混乱を指摘し,今後の発展に向けた提言を行う.
著者
深見 正 福田 伸一 丸山 孝平 井野 浩幸 小高 健太郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.43, pp.49-54, 1991-07-19 (Released:2017-10-06)

The "Non-tracking" signal processing for R-DAT is a new play-back method without using the ATF tracking control. We have developed the "Non-tracking" signal processing method to realize a simple R-DAT system for portable usage and integrated most signal processing circuits to two LSIs. This paper presents the technique of "Non-tracking" signal processing and technical specification of LSIs to realize the "Non-tracking" R-DAT system.
著者
田淵 久晃 田山 忠行
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.79-84, 2002
参考文献数
7

本研究では,顔の人物と表情の認識にどのような空間周波数成分が関わるかを調べた。我々は. root-mean-sauare (RMS)コントラスト感度とSN比(signal-to-noise ratio; S/N)を測定した。さらに理想的受信者の信号エネルギーをコンピュータ・シミュレーションで算出し,理想的受信者の信号エネルギーと,実験から得られた被験者の信号エネルギーとの割合から効率(Efficiency)を算出した。これらのデータは,顔画像は約20c/fwで最大感度を持つ単一のガウシャン・チャンネルによって処理されることを示唆する。
著者
櫻井 芳亘 岩井 義夫 山口 久典 関目 智明 大谷 俊哉 小川 鉄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 23.2 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.115-120, 1998-01-22 (Released:2017-06-23)

反射型カラー液晶ディスプレイ(以下反射型カラーLCD)は、携帯モバイル用途のディスプレイとして、低電力、薄型、軽量そして屋外視認性に優れている。しかし、現在の反射型カラーLCDは、透過型に比べると画質、性能面で不十分なレベルである。今回我々は、1枚偏光板TNセルのノーマリーホワイトモードでの光学構成の最適設計と低温p-SiTFTを用いた高開口率設計により、15:1の高コントラスト、無彩色化、3.3Vの低電圧駆動の1枚偏光板低温p-SiTFT反射型カラーLCDを実現したので報告する。
著者
中林 克己
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.984-991, 1983-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
11
被引用文献数
5 1

テレビ映像とステレオ音像の相互作用は, 映像が音像の方向を支配するという形で存在すること, また方向支配に寄与する要因として映像の見込角, 映像への注目度が考えられることを示した.さらに, タイムコードを必要しないテープロックシステムの概要を紹介した.
著者
児玉 明 富永 英義
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.73-78, 1997
参考文献数
27

我々はマルチメディアサービスの統合化を目指した構造化データとして, マルチメディアブロシーディングパッケージを提案している.本稿では, 情報冷蔵庫システム及びMPにおける各種メディア情報を統括する利用者側の機能性を考慮した構造化方式として, スケーラビリティの概念を適用し, さらなる拡張概念として"マルチメディアスケーラビリティ"を提案した.また, マルチメディアプロシーディングパッケージの構造化の要求条件を受け, 提供できる機能及び情報構成方式としてスケーラビリティプロファイルを提案した.プロファイルによるMPの実現機能について述べ, プロファイルを利用した情報の編集, 加工の例として, 画像情報におけるスケーラビリティを利用した情報変換手法を取り上げ, プロファイルを利用することの有効性を示した.
著者
加藤 大樹 柴田 智行 疋田 裕二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.423-427, 2021

<p>「AI顔認識」技術(映像に映っている人間の顔が誰であるか自動認識する技術)を用いて,被写体確認作業を高精度化かつ高速化することによりテレビ番組の制作支援を行い,2019年の「参議院選挙特番」では,①誤報防止(99%超の認識精度),②迅速な報道(被写体確認時間の短縮によりVTRのOA率が前回の約2倍に向上),③作業省力化(確認役スタッフを一部削減)の成果を実現した.</p>
著者
伊東 英彦 増田 一 大堀 隆文 渡辺 一央
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.37-42, 1992

This paper clarifies that a Multi-Tandem Perceptron (MTP) outputs the dominant K-L transform components of each sample of arbitrary input samples set. A R-stages MTP consists of R Unit-Perceptrons (UPs). Each UP is a 3-layerred linear perceptron with a hidden unit for identity mapping and transmits the mapping error vector to the following one. The hidden unit of the r-th UP outputs the r-th dominant component. This paper also discribes a rapidly learning method. The simulation results indicate that the method performs more than 100 times as rapidly as the conventional back propagation.