著者
宮原 誠 名塚 悦郎 吉田 育弘 中川 匡弘
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.905-911, 1985-10-20
被引用文献数
1

人間の色彩感覚を適確に表現し, かつその尺度を均等に表現する表色系であるマンセル(HVC)表色系に注目し, カラー画像の伝送時に生ずるひずみを色知覚の許容限以下にするような色立体分割方法を考案した.また, 量子化された色情報の代表値を予測符号化する伝送方式を検討した.この結果, エントロピー約3.5(bit/pixel)で, ほぼ満足できる画質の画像を伝送できた.色感覚をあらわすH, V, Cは互いの独立性が良いので, Y, I, Qと比較した場合, 色情報を無駄なく符号化することができ, また輪郭部の情報損失も少なくできるなど, 多くの利点がある.
著者
佐藤 英次 浅岡 康 出口 和広 伊原 一郎 箕浦 潔 藤原 小百合 宮田 昭雄 伊藤 康尚 居山 裕一 柴崎 正和 菊池 克浩 久保 真澄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.30, pp.9-12, 2010-07-23

我々はポリマーネットワーク液晶(PNLC)を用いた60インチ型のシースルーディスプレイを開発した。このディスプレイは、TFTパネルと散乱-透過表示を組み合わせた世界初の大型シースルーディスプレイである。また、このシースルーディスプレイとプロジェクタの組み合わせによって実現したカラー表示システムは、他のディスプレイとは一味違うアイキャッチ効果を可能とする。これらのモノクロ表示およびカラー表示のディスプレイは、インフォーメーションディスプレイやデジタルサイネイジ、さらには窓の置き換えのような新しいディスプレイ応用商品への展開が見込まれる。
著者
大坪 直人 戸村 義男 市川 隆男 雪野 一正 伊達 吉克 大久保 英彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.19, pp.31-35, 2000-02-25

On January 2000, NHK began broadcasting of a Hi-Definition Drama "Aoi - Tokugawa San-dai". In this drama, video compositing was applied for several scenes in order to realize grand-scale and realistic images, which are the main features of Hi-Definition. In the scene of "The Battle of Sekigahara", the great army with thousands of warriors was realized by compositing video images with 3-D Computer Graphics in multi-layers. In the crane-shot of Osaka Castle, digital painting was used to recreate the castle. By utilizing the merits of non-liner video compositing and 3-D CG, effective and efficient production of the drama was possible. In this report, an outline of the video compositing techniques within this drama will be explained.
著者
佐野 雅規 住吉 英樹 柴田 正啓 井上 誠喜
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.21, pp.7-12, 2001-03-01
被引用文献数
3

放送分野における映像管理の一手法として、スポーツなどの中継映像を扱う枠組みを提案する.我々は放送局の視点に立ち、番組の制作段階から、番組構成表を中心とした映像や各種情報を管理する手法を既に提案している.本稿ではこれを拡張し、構成表の存在しないスポーツの生中継映像に対して、その制作段階からインデックスを付与する手法とそのデータベース化を提案する.インデックスの生成については、個々のメディア(映像、音声、他の情報など)の利用の可能性を探るとともに、複数メディアの融合についても検討する.また、スポーツとしてサッカーを対象にして実験を進めており、番組制作者の要求を明らかにするとともに、本システム上での機能実現方法について紹介する.
著者
笹田 正明 藤井 正美 斉藤 威 コトフ Yu.D ゼレンチコフ N.I.
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.13-18, 1999-01-22
被引用文献数
3

White defects(W.D.)on CCD determine the lifetime of TV camera on a manned space station. CCD is sensitive to cosmic ray compared with other semiconductor devices. Two TV cameras are terminated after 4 years operation in "MIR", even though other equipment are using after 9 years operation. The results of flight experiment and ground irradiation experiment are compared with each other to generate dark-current increasing. When pass an ion or neutron in a Pixel, it generate the "Flash" event as single event. Multi Pixel Flash phenomena is discussed.
著者
小佐井 潤 加藤 邦人 山本 和彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.867-872, 1999-06-20
被引用文献数
7 2

Character recognition from Video camera images is necessary, because digital video cameras have gained in popularity. In this paper, we propose a new method of extracting four directional features. The characteristic of our method is to use dynamic scenes. This is achieved by using images shifted by half a pixel in the low resolution. We experimented with character recognition using the common database ETL2. We calculated the center of gravity or the camera image in order to apply our method in practice. We also experimented with character recognition using images takeen by a video camera. The recognition results show that our method is effective at low resolution.
著者
長谷波 一史 坂本 敏幸 三野 三夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.39, pp.1-5, 1992-06-26

This paper describes the method of the production of Computer Graphics with reality using the Images observed by Satellites and its application to TV programs. This method consists of generation of 3 dimensional geographical model from contour map and correction of Satellite's Image distortion and synthesis of 3 dimensional geographical model with Satellites Image. This method was applied to NHK special program "The Virgin Peak Namchabarwa" and showed its effectiveness.
著者
小畠 武 松田 一朗 青森 久 伊東 晋
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.32, pp.25-28, 2010-07-26

近年,現実のシーンにCG映像などの視覚情報を重畳して呈示する拡張現実感(Augmented Reality:AR)に関する研究が盛んである.本稿では,ARのためのインタラクティブな映像呈示法として,頭部搭載型プロジェクタから直方体の手持ちスクリーンに映像を投影するシステムについて検討する.直方体スクリーンの頂点には赤外線LEDによる不可視マーカが取り付けられており,これを頭部のカメラで撮影し,パーティクルフィルタに基づいた追跡アルゴリズムを適用することで,その位置および姿勢情報を推定する.その結果に応じてユーザの視点に対応したCG映像を生成し,スクリーン上に投影することにより,直方体内部の仮想物体を覗き込むような感覚をユーザに与えることが可能となる.
著者
佐藤 甲癸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.1261-1266, 1994-10-20
被引用文献数
34 10

液晶表示デバイス(LCD)を用いた電気的に書き換えが可能な計算機合成ホログラム(CGH)が, 立体テレビの方式として注目されている.本論文では, まず比較的容易に入手可能なTN型LCDの位相変調特性を用いてキノフォームを作成し, その特性について検討を行った.さらに, 大容量のフレームメモリーおよび多チャンネルのLCDを用いて, カラー立体動画像表示を行うシステムの作成を行い, RGB3色のレーザを用いて再生像の再生位置および像サイズなどの再生波長依存性, および色の再現性, 動画像特性など本システムの特性の評価を行いその有効性を明らかにすることができた.
著者
香取 啓志
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.32, pp.585-588, 1996-07-17

During the APEC'95 OSAKA Meeting, held from November 16 to 19,a high-speed and wide-area ATM (156Mbps) backbone network was built for the Internet. Using this backbone network, we experimented with a News on Demand(NOD) service based on our local TV news programs. In this paper, we describe the WWW NOD production and the network schematics.
著者
小林 正幸 西川 俊 石原 保志 高橋 秀知
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.46, pp.1-6, 1996-09-13
被引用文献数
1

我々は、高速で文字入力が可能な日本語高速入力システム(ステノワードPCシステム)を2セット用意し、1セット目で発話内容のひらがな入力とかな・漢字変換を行い、他のセットで誤字、脱字等の修正を行う、より正確な字幕をリアルタイムで提示可能な新システムを開発したので、このシステム(連弾入力方式RSVシステム)の機能や特徴、講義場面での使用結果について報告する。