1 0 0 0 粘性現像法

著者
高木 卓四郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.265-269, 1965-04-01

これは処理液に適度な粘度をもたせてフィルム乳剤面にぬり, 高温で短い時間のうちに現像処理をすますことができる新しい方式である.現像機の機構とあいまって, 処理液は乳剤にぬられるまで空気にはまったくふれず, また, 疲労した液は温湯で洗い流され, いつも新しい同じ品質の液が作用するので, 処理管理が非常に容易である.今回のオリンピック放送においては, 現像技術者なしに録画フィルムは全部この方式で処理された.テレビフィルムの現像処理の合理化, あるいは, たまにしか処理を行なわないような現像場, その他いろいろの方面で今後有望な方式である.
著者
松永 孝治 飯田 正博 西田 孝史 大久保 英彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.57, pp.9-12, 2002-09-06

「FIFA2002ワールドカップ」(日本,韓国共催)のスタジオパート,およびハイライト番組をバーチャルセットシステムを使って生放送した.3次元リアルタイムCGソフト「vizrt」(vizrt社製)とハイビジョン描画システム「AV-VS3000」(松下社製)を組み合わせたバーチャルシステムの構築は今回初めてである.ペデスタルカメラ用とクレーンカメラ用の2式のバーチャルシステムを1台の制御PCで制御する構成とし,カメラデータのフォーマット変換およびvizrtのシーンの外部制御のためのプログラムを開発した.
著者
鈴木 華代 小宮 一三 池田 弘明
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.1017-1020, 2007-07-01

We present improved practical color filter array interpolation methods that use color correlation for use in digital cameras.Cost-effective digital cameras use a single-chip image sensor and subsequent interpolation processing to produce full-color images.Therefore,many type of sophisticated algorithms have been proposed to create high quality images.Their complicated algorithms make it difficult,however,for them to be implemented in digital cameras due to limited computing capacity or available processing time.Although existing interpolation methods that use a directional color correlation are very cost-effective,they result in color artifact on the edge of color boundaries.We propose two algorithms to resolve this problem.One is a constrained color correlation method that is achieved by adding constrained conditions.The other is the precious color correlation methods that uses a nonlinear filter.The proposed methods can eliminate the artifact regardless of any color correlation of the images.Experimental results confirm the effectiveness of these methods.
著者
角 文雄 中嶋 正之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.181-186, 2003-02-04

セルアニメーション制作における時間と労力の効率化のために,再利用可能なアニメーションクリップをデータベースとして提供するシステムを構築した.本論文では,セルアニメーションの中でもリミテッド・アニメーションに焦点をあて,アニメータが効率よく動画を生成できるデータベース環境及び支援ツールをについて提案する.標準モデルを特定するモデルデータ,人間や動物の体全体の動き(歩く,走るなど)や,顔の表情のアニメーション(笑う,泣くなど),自然現象(火,水,雨,雪,風など)といった再利用し易いあるいは,動きの標準として参考になる素材アニメーションをデータベースとして提供している.アニメータが既存素材を再利用して,望む動画を効率よく生成するための汎用的な基礎技術及び応用技術,アニメータが使い易いユーザインターフェイスを検討し,その成果を反映したシステムとした.
著者
坂本 信樹 パク ミンチョル 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.1998, pp.281-282, 1998-10-29

In this paper, we examine a method for representing facial expressions, in which any facial expression can be represented by linear combinations of orthogonal bases. We show the applicability of the AU(Action Unit) parameters for synthesizing the orthogonal bases.
著者
谷中 一寿
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, 1986-09-20

ICCは, IEEEのコミュニケーションズソサエティの後援で毎年6月ごろ開催され, 毎年冬に開催されるGLOBECOMと並んで, 電気通信全般に関する世界で最大規模の会議の一つである.今回は1986年6月22日〜25日, カナダのトロントで開催された.今回の主テーマは, "通信を通じた世界の統合"で, 60セッションが設定され, 24ヵ国から384件の論文が発表された.このうち16セッションがミニテーマ"世界中に広がる通信網"に割当てられ, ISDN関連の発表が行われたことが今回の特徴である.国別論文数を表1に示す.日本の55件の内訳は, NTT24件, 日電12件, 大学・官公庁(郵政省, NHK各1件を含む)7件, 三菱4件, 富士通3件, 日立, 東芝各2件, 古河1件であった.
著者
小野 洋三
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.378-383, 1980-05-01

NHKの国際放送「ラジオ日本」は, ヨーロッパ, 中東, アフリカ, 北米東部および中南米では, 受信状況が劣化し, 改善が強く要請されてきた.受信改善のための抜本的解決策である海外中継放送が, ポルトガル・シネスから, ヨーロッパ, 中東地域向けに開始されたので, その概要について紹介する.
著者
野寺 義彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, 1995-08-20

ICC'95(1995IEEE International Conference on Communications)は, 1995年6月18日〜22日に, 米国シアトルで開催され, 40を越える国から約1,500名の参加者があり, 論文総数377件の発表が行われた.開催地米国を除くと参加者数の多い国は, カナダ(115), 日本(66), 韓国(52)となっている.会合冒頭のベル研副社長による基調演説では, 情報テクノロジーの進展により, 品質の時代(Quality Era)から個人の結びつきを大切にする調和の時代(Harmony era)が到来するとの展望が示され, これを支えるComputing Communicationの具体的な役割を紹介した内容は, 聴講者の関心を引いた.論文の分野別の傾向を見ると, 移動通信, ATM, マルチメディア関連が中心であり, 全論文数の約8割を占めた.
著者
溝端 竜也 森岡 康史 東野 武史 塚本 勝俊 小牧 省三
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.37, pp.39-44, 2008-09-25

複数のアクセスポイント(AP:Access Point)に接続可能な無線LAN環境においては,負荷が特定のAPに集中し,そのAPに接続する端末の通信品質が劣化するという問題が発生する.これに対し,様々なロードバランシング手法が提案されてきた.ところが,既存の手法では全てのAPが異なる周波数の無線チャネルを使用することを前提とし,各AP間のロードバランシングを行うため,複数のAPが同一チャネルを共有する環境には対応していない.この問題を解決するには,無線チャネルのトラヒックロードに基づくAP選択手法が必要となる.本稿ではチャネル間のロードバランシングを実現するためのAP選択手法を提案し,その効果をシミュレーションにより評価する.
著者
小清水 郁 上岡 英史
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.36, pp.27-32, 2009-09-24

本研究では,モバイル端末が無線LANに接続する前にそのネットワーク利用状況を把握し,どの程度のスループットが得られるかを推定する方式について検討する.もし,十分なスループットが得られないと判断した場合は,端末自らネットワークへの接続を辞退し,ネットワーク状況が改善された場合に接続するという,端末の自律的アドミッション制御方式を提案する.本方式によって,ネットワーク全体の利用効率を高めることが可能となり,最終的には各ユーザの満足度を上げることにつながる.本稿では,無線LANパケットの再送率を利用した本方式の実現方法について述べ,フィールド実験によって得られた結果をもとに提案の有効性について報告する.
著者
鈴木 忠二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.42, pp.1-5, 1994-07-21

SID'94国際会議は6月12日(日)〜6月17日(金)の6日間,米国 カリフォーニア州サンノゼ市で開催された.参加者数(1450名),発表論文数(238)とも前回のSID'93を上回り,盛況であった.論文発表における日本の貢献度は引続き高レベルであった.会議はMcEner Convention Centerで行われ,5会議室で45セションが円滑に運営された.なお,セミナーおよび展 示会も開催され,4000名の参加者で賜わった.

1 0 0 0 SID2001概要

著者
苗村 省平
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.46, pp.1-3, 2001-07-19

SID(Society for Information Display)の2001年のInternational Symposium, Seminar & Exhibitionは、6月3日から8日にかけて、米国California州San JoseのSan Jose Convention Centerで開催された。全参加者は7, 800名で、そのうちの1, 800名がシンポジウムの参加者といわれている。本報では2件のKeynote Addressesを中心に、会議の全貌を概観する。