1 0 0 0 1992 ICCE

著者
川本 博久
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.1045-1046, 1992-08-20

1992年ICCE(民生用電子機器国際会議)は6月2日〜4日, 米国シカゴのWestin O'Hare Hotelで開催された.毎年この会議は夏季CES(コンシューマエレクトロニクスショー)に引続き行われ, 世界各国から多数の参加者が集まる.会議は4会場, 24のセッションからなり, 189件の論文発表と2件のパネルディスカッションセッションが盛況のうちに開催された.表1に示すように, 発表は日, 米, 欧からのものが主で, 中でも日本からの発表が最も多かった.発表内容としては, ATVやビデオプロセスに関したディジタル信号処理が中心となってきており, それに伴い, Multimedia, Personal Communication等のディジタルを使った方式, 機器に主力が移りつつあることが伺えた.
著者
宮崎 誠也 申 金紅 青木 輝勝 安田 浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.966-973, 2004-07-01
被引用文献数
8 1

Many attempts have been made to reduce the burden and difficulty of CG (Computer Graphics) in movie production. One of the biggest evolutions is an automatic control approach driven by commands or language, instead of traditional CG production. In this paper, we propose methods and tools for automatic and directorial camera control that are invoked by a text script. This approach is based on the knowledge base of cinematographic rules and movie analysis imformation. We suggest considering directorial differences and optimal constraint satisfaction for adjusting CG camera work. An algorithm is implemented and checked in the DMP (Digital Movie Producer) system that aims at visualizing scripts written in simple natural language.

1 0 0 0 SID'98概要

著者
鈴木 忠二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.38, pp.1-6, 1998-07-15

本年5月17日〜22日米国Los Angeles郊外のAnaheim Convention Centerで1998SID International Symposiumが開催されたのでその概要を報告する。発表論文数は281と昨年より増加した。参加者は1680名、併設の展示会も盛況で来場者も6200名と増加した。本年のSimposiumではFED、反射型カラーLCD, CRT関連の論文が注目され、LCD関連の論文は相変わらず多く、高品位カラーPDP関連の論文も内容が充実していた。展示会ではカラーFEDの実用パネルの展示とカラーPDP, カラーLCD動画表示デバイスの展示が注目された。
著者
木内 雄二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.650-656, 1962-11-01

格子制御方式の信号変換形蓄積管を小形化し, 蓄積部の背後に二次電子増倍器を備えた蓄積管を試作した.読取り信号が二次電子増倍器で10^4倍くらい増倍できるので1mA程度の出力電流が得られる.同時に出力容量が小さく約3PFなので, 記録した画像を再生するのにはきわめて簡単な増幅器ですむ.また, 小さい読取りビーム電流でも動作するので, イオンスポットによる画像の劣化がきわめて少なく, 2時間以上読取り続るけことができ, 信号対ノイズ比も良好である.この蓄積管の応用としてはテレビ画像の記録や狭帯域伝送, あるいはオシロの波形の記録などが考えられるが, 管自身が小形で回路も簡単化できるので, 非常に小形の装置にまとめることができる.一つの応用例として, シンクロスコープのアダプタとして波形の記録装置を作った結果では, 最大書込み速度10km/秒で10時間以上再生し続けることができたが, この値はさらに向上できるものと思われる.
著者
原 光顕 匂坂 小夜 村山 登
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, 2003-03-18

油絵が動いたらおもしろいだろうと考えていたので制作しました。油絵ならではの魅力を出すことがねらいです。さて、ここで問題があります。映像化されると、絵の具の魅力はかなり失われてしまいます。ベンヤミンの「複製技術時代の美術」の言葉をかりれば「アウラの消滅」です。しかし、絵の具の魅力は100パーセント失われてしまった訳ではありません。実力と工夫次第では、油絵の魅力を40〜50%くらいまでは引き出せるはずです。この「横浜」では、どのくらい油絵の魅力が出ているかを見ていただきたいと思います。1分6秒の短い作品で音楽は匂坂が作曲しました。
著者
吉野 利夫 藤川 晃三 上瀬 千春 出来 裕三 大森 静雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.25-44, 1987-01-20

今日のテレビ報道情報番組の拡充は目覚ましいものがある.大型ネットワークニュース, ローカルニュース等の充実, そして生活情報のワイドショー化等と, 報道取材合戦は熾烈を極め, 活況を呈している, 朝から夜に至るまで多彩な情報と, 視聴者の関心領域の拡がりに対応して, 放送されている.ニュースの形成もキャスターニュースから記者が現場から伝える「記者レポート」形式となり, テレビ報道は, 新聞から自立して独自のテレビジャーナリズムを追究している.「百聞は一見に如かず」という諺があるが, テレビ映像による情報の伝達は, わかり易さの点で新聞報道をはるかに凌ぐ部分がある.しかしその半面, 絵になりにくい政治・経済の仕組みや話題を, どうわかり易く, 速く, 伝えていくか, 今後の大きな課題である.このような背景のもとに, 報道, 中継技術は生放送をより志向し, 報道速報から大型イベント中継まで, 技術革新とあいまって多様な制作技術をこなすようになった.
著者
佐藤 甲葵 道下 幸雄 小林 茂 樋口 和人 勝間 ひでとし
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.27, pp.229-230, 1991-07-28

本研究は将来のホログラフィ立体テレビをめざして, 現在入手できる液晶表示デバイスを用いてホログラフィテレビジョンシステムを構築し, その入力系, 伝送系, 出力系の特性について検討する.そのためにホログラフィ基礎実験システムを作成し, それを用いてリアルタイムホログタムを作成し, 更にテレビ信号の伝送系を用いて伝送し, コントローラを介して液晶パネルにホログラムとして表示したものに, 再生用のレーザを照射して実時間で像を再生した.in-lineホログラムとなっているために再生像は0次透過光に重なっており, そのために再生像のS/Nが非常に低下している.また再生像には高次の像が同時に現れているのがわかるが, 再生像の結像位置と回折光の結像位置がずれていることを利用して, 回折光の結像位置に空間的フィルタを設置して透過光および回折光を除去することができた.
著者
西原 功 吉田 俊之 酒井 善則
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.148-156, 1999-01-20
被引用文献数
32 1

The block matching technique, which is the most widely utilized technique for motion vectors(MVs), often estimates noisy MVs in matching blocks(MBs), which have less variation in brightness or contain a single edge. To improve accuracy and coherence of MVs, this paper proposes a new estimation technique. This technique comprises MB classification based on a reliability metric for MVs, MB integration, and recalculation of MVs for integrated MBs. Several examples have shown that it can accurately estimate MVs even for flat or edge MBs due to the integration. It was applied to an MPEG encoder and a retrieval system for motion pictures. An evaluation of the coding and retrieval efficiencies demonstrated the validity of the proposed approach.
著者
中田 和男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.781-789, 1982-09-20

音声情報入出力技術すなわち音声認識と音声合成について, その技術の現状レベルを紹介するとともに, 実用上の問題点について解説する.とくに放送技術との関連でその実用を考えたとき, ニーズと技術レベルがどれ位へだたっているかを明らかにし, 実用化のためにはシステム的な事前評価が非常に大切であることを述べる.また技術の現状レベルを理解するために, 現在の音声合成と音声認識の基本原理を述べ, その性能制約の原因となっている要因とくに連続化(調音結合)と不特定話者化(音声の個人性)について説明する.最後に装置のLSIの傾向をふくめて, 今後の発展の方向をさぐる.
著者
竹内 誠
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.846-852, 2001-06-20

海外文献集録・海外文献紹介欄では, これまで海外で発表された最新の情報を会員の皆様に提供するため, 発刊されて間もない海外文献誌や開催されて間もない国際学会のプロシーディング等から論文を選び, 前者では数行で, 後者ではそれよりも詳細な抄訳をして紹介してきた.しかし, これらの集録・紹介の記事の中には, 専門分野以外の方にとっては多少わかりにくかったり, 日本国内ではあまりなじみのないキーワード・用語が含まれていることがあった.海外文献の中には優れたチュートリアル論文が多数ある.そうした論文を抄訳し紹介することによって, 技術のアウトラインをつかむとともに, 原典に触れていただくきっかけになることを期待して, 発表の時期が多少古いものも含め, 海外文献紹介の1つとして年に何回か取上げて紹介していくことにした.初回は, 最近の海外文献集録に何回か登場し, 応用分野も広い技術である「遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)」を取上げた.なお, これまで海外文献集録・紹介欄で取上げた抄訳の中に出てきたキーワード・用語で, この欄で取上げたら良いと思われるものがあれば, 当学会のホームページにある「会誌アンケート(学会誌読者アンケート)」ページ(URLは以下)等を利用してご提案していただきたい.
著者
上野 弘 宣 麗 遠山 毅 宮下 哲哉 内田 龍男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.62, pp.29-34, 1997-10-24

ラビングした高分子配向膜上の液晶分子の配向機構に関して様々な研究報告がなされているが、いまだに十分に明らかになっていない。本研究ではFT-IR法を用いて赤外吸収異方性を測定することにより、配向膜表面の液晶のオーダーパラメータを決定し、ラビング強度と表面のオーダーパラメータの関係を求めた。その結果、筆者らはははじめて液晶のオーダーパラメータは表面に近づくにつれて減少し、表面ではラビング強度が十分大きくてもバルクに比べて著しく低いことを明らかにした。
著者
浦 正広 山田 雅之 遠藤 守 宮崎 慎也 安田 孝美
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.21, pp.7-12, 2009-06-08

サンドアニメーションは,砂によりアニメーション作品を制作するアート技法,または,その制作過程をパフォーマンスとするパフォーマンスアートの総称である.作品制作に砂とライトを用いることで,セピア調で温かみのある独特の表現が可能であるが,作品の制作や保存が困難であるため,未経験者がそれを体験することは容易ではない.そこで本研究では,サンドアニメーション風の画像生成のためのペイントツールを開発する.サンドアニメーションに見られる局所的な砂の変化の表現を実現し,インタフェースとしてマルチタッチスクリーンを採用することで,実際の作品制作に近い制作環境を提供する.