著者
栗田 俊之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.43, pp.37-42, 1991-07-19

第10回ICCEが、6月5日〜7日の3日間、米国のWestin Hotel O'Hareで開催された。本報告は、その中で7日に行われたEDTV/IDTVおよびVIDEO CODINGの2つのセッションの報告である。EDTV/IDTVおよびVIDEO CODINGセッションでは、それぞれ6件、7件の発表が行われ、盛況であった。
著者
渡辺 綾乃 永江 孝規 春口 巌
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, pp.67-68, 2003-03-18

あたたかいかい気持ちで自然に楽しめるインタラクティブな作品を作ろうと考えた.良い天気の日に,はっと嬉しくなるような気持ちを持てる,夢のあるものにしたいとも思った.本作品はUSBカメラを用いて人及び背景を撮り,手などを動かすことによってこぼれ出る「光」と「雫」を,地面に芽を出している植物に落とす.そうすることによって育っていき,やがて花が咲くというものである.植物の成長にいくつかの段階と花に複数の色を設け,条件によって変わるようになっている.このような作品は,小さい子やパソコンの操作が苦手と言う人でも比較的容易に楽しめるのではないかと思う.
著者
吉川 重夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.415-424, 1970-06-01

光起電力効果を用いたエネルギー変換素子(太陽電池はその顕著な例)は, 人工衛星あるいは海上, 僻地での電源に重用されているばかりでなく, 光検知器としての用途も広がりつつある.ここではとくに, 宇宙用としての観点から, 従来のSi単結晶セルにはない特徴をもつ多結晶薄膜セルの製法, 構造, 特性について記述した.
著者
鴻野 英明 岩瀬 照雄 飯野 俊幸 宇野 武男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.19, pp.37-41, 2000-02-25

ハイビジョン放送ならではの迫力ある映像と音声で大自然の驚異や大景観を画面から体感してもらう生中継シリーズ。昨年5月22日、23日の2日間、世界最大の峡谷・グランドキャニオンから、5月30日は300mを越える巨岩が立ち並ぶモニュメントバレーから生中継を実施した。富士山が17個も入ってしまう広大なエリアのグランドキャニオンからの中継は峡谷の崖上にある展望地「デザートビュー」をメインポジションとし出先現場を3ヵ所設け生中継を実施した。
著者
金子 満 中嶋 正之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.41, pp.57-64, 1994-07-08

コンピュータによるセルアニメ表現の新しい手拡について述べる. セルアニメは, 映画の基本的な表現方法の一つとして, ほぼ100年間にわたって大きな技術的変雄を経ずに使われてきた. しかしセルアニメの基本は,手作業により一枚一枚絵を描き, 色を塗り, 組み合わせてカメラで撮影するという作業が必要であるため, 手工業の域を脱し得なかった. そのため, 1970年代にはまずアメリカにおいて制作産業そのものが空洞化し, 1980年代には日本でも同じ現象が始まった. これに対応するために, セルアニメ制作工程の内で, 色塗りと撮影の部分をコンピュータ化した, ディジタルインクアンドペイントシステムが実用化され, 産業界での利用が始まったが, コンピュータが代替できる工程が少なく, 日本では利用するメリットが少ないと考えられる. 本研究は, デザイン段階からコンピュータを利用し, 動画, 色塗り, 撮影, 編集迄を3DCG技術を利用し省力化, 自動化し, マルチメディア時代の到来と共に増大することが予測されるセルアニメタッチの映像制作をリストラクチャしようとするものである.
著者
板倉 幸次
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.56, pp.51-56, 1998-10-16

Until now high definition system was using in a part of program in movie, but now using many times high definition system for movie. There was consultation from one production in Italia, making cinema 「Un bel di vedremo」 by high definition system. We were research of convert to film from high definition system. Then decided the best adjusting data of high definition camera. This cinema won a prize "La Speranza" in VATICAN ACADEMY of science, Italia.
著者
末武 国弘 王 逸明 高橋 恭 山本 成良
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.13, no.14, pp.7-10, 1989-03-04

従来のCAI教材の中には、[学習者に興味を与えない]いわゆる[教科書型]が多い。その欠点から脱するために、ここでは特にシナリオ制作に重点を置いたCAIコースウェアの制作について述べている。すなわち、制作特徴として[カード方式]を取り入れて簡易化し、内容としては[起承転結の技法]などを取り入れ、[演出効果]を重視して[シナリオのドラマ化]を図ってCAI教材を制作した。
著者
南 内嗣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.38, pp.63-68, 1998-07-15

1998年5月19日から21日まで、米国アナハイム市で開催されたSociety for Information Display 1998(SID'98)国際シンポジウムについて報告する。ここでは、発光型ディスプレイ分野の発表の中で、特に有機および無機エレクトロルミネッセンス(EL)並びに蛍光体に関連するセッションで発表された論文の内容を要約して紹介する。発表件数は、有機ELが5件, 無機ELが7件そして蛍光体が3件であった。
著者
馬場 暁 山崎 亮輔 大平 泰生 新保 一成 加藤 景三 金子 双男 サマンタ サチャ ロックリン ジェイソン
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.7-11, 2009-03-06
参考文献数
8

グレーティングカップリング表面プラズモン共鳴法は、金属で覆われたグレーティング基板上に入射した光の波数にグレーティングベクトルが足し合わさることによりプラズモンの波数と一致してSPを共鳴励起する方法であり、プリズムを必要としないことなどから、実用的なセンサーへの応用が検討されてきている。本研究では、金属グレーティング上での白色光照射多重励起型表面プラズモン共鳴現象を利用したセンサーへの応用を行ったので報告する。また、可視域で大きなエレクトロクロミズムを持つPEDOT-PSS/テルピリジン鉄錯体ポリマーを用いて、センシング感度の向上を試みた。
著者
濱野 毅 久米 祐一郎 曽根 順治
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.23, pp.17-20, 2003-03-20
参考文献数
4
被引用文献数
10

今日,TVゲームは広く楽しまれる娯楽であるが,画像情報は視覚障害者には使えない.画像情報を他の感覚に提示できれば,視覚障害者も電子ゲームを楽しむことができる.そのため触覚のファントムセンセーションを利用して画像情報を提示する電子ゲームを構築することを目標とし,本研究では1次元ファントムセンセーションを生起させる刺激の与え方,空間定位能や動特性との関係を明らかにし,それを利用したシューティングゲームを試作し,ゲーム性やその特性を検討した.
著者
関口 大介 常岡 靖彦 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.27, pp.19-24, 2002-03-18

コンピュータグラフィックスで表現された3次元景観をより自然に見せるため、風に揺れる樹木をリアルタイムでシミュレーションする。従来の物理法則に基づいた運動モデルでは計算量が膨大になり、リアルタイム動作は困難である。そこで、本研究では、樹木の揺れを正弦波で近似することにより計算量を抑え、リアルタイム表現する手法を提案する。まず、樹木をいくつかの制御点で表す。そして、波形から得られる変化値を用い、制御点の場所データを算出することで揺れを実現する。さらに、3方向の波を合成することにより、複雑な軌跡を生成する。また、正弦波の振幅や周期を変えることで、枝や幹などのパーツごとに柔らかさ、揺れの方向、強さを変え、様々な揺れを表現するとともに、多くの樹木への適応が可能である
著者
坂田 晴夫 磯野 春雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.29-35, 1977-01-01
被引用文献数
11 5

色覚機能を明らかにするためにも, カラー画像伝送の基礎としても, 視覚の色度空間周波数特性を知る必要がある.ここでは無彩色を中心とする補色間の正弦波パターンの色差弁別により視覚の色度空間周波数特性を測定した.得られた周波数特性はバンドパスフィルター型であり, 明暗が最も広帯域であり, 色度では赤-緑が広帯域であり, 黄-青の組合せは最も狭帯域であった.画面輝度の影響や空間異方性についても測定した.
著者
太田 光雄 宮田 繁春
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.30, pp.1-8, 1991-05-24

超音波B-モード画像上には、複雑な斑紋状のパターン(スペックル・パターン)が現われる。このスペックル・パターンを統計信号処理の手法により解析しておくことは超音波画像診断の意味からしても重要なことである。本報告では、生体内の秩序・無秩序部分から発生したスペックル画像のメカニズムを、ShannonのN次元信号空間内に於ける酔歩モデルとして捉え、新たにHankel変換型特性関数を導入することにより、各要素酔歩ベクトルの合成に対する揺らぎ分布を理論的に導く。更に、これが公知のRay1eigh分布、Rician分布をスペシャル・ケースとして内包することを証明した後、実験的な確認をも行なった。
著者
雨宮 勝 岩下 志乃
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.47-50, 2010-03-01

本研究では視覚媒体から受ける感情に合った音楽を遺伝的アルゴリズムにより自動作曲することを目的とする.視覚媒体としては絵本を用いる.絵からは色相と明度によって感情値を推論する.文章からは,形態素解析した語と感情極性辞書とのマッチングにより感情値を計算する.これらの値を合わせて絵本の感情値を決定する.得られた感情値を元に設定した評価関数を用い,まずGAで1小節を作曲し,その1小節を再度遺伝子として8小節の音楽を作曲する.明るい曲,暗い曲を作成し,被験者に評価してもらった結果,感情に合った曲を作成することができたことから,設定した評価関数の妥当性が示された.
著者
川人 光男 銅谷 賢治 春野 雅彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.38, pp.57-64, 2000-06-22

言語などのヒトの高次認知機能を神経科学の研究対象とするためには、サルなどの動物実験で得られた神経科学のミクロなレベルの知識を、計算理論を媒介として、ヒトを対象にした脳活動の計測データや、言語学などの研究と統合する必要がある。このための新しい計算理論とそれを支持するデータを紹介する。我々の提唱するアプローチの対極となる、Chomskyが構築した生成文法研究で大前提とされる仮定に対する批判を行いながら、研究の全体像を俯瞰する。
著者
ニラウラ マダン 中村 篤志 青木 徹 畑中 義式
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.19, pp.25-30, 2001-02-23
被引用文献数
4

ガンマ線計測とその画像応用の目的でCdTe単結晶を用いた核放射線検出器を作製し、その動作特性を報告する。この検出器はp-i-nダイオード構造をもち、n型CdTeは単結晶CdTe上にプラズマを利用したMOCVD法によりエピタキシャル成長法によって、沃素を不純物として添加し作製した。p型は金を電極とすることによりショットキー接合とした。この検出器でコバルト57の122keVのガンバ線に対して半値幅1.7keV(1.3%)の値を得た。また、画像検出のために、p型領域をエキシマレーザーによりストライプ状にドーピングするレーザードーピング法を開発した。これらの結果は、画像検出器に応用するのに良い指針を示した。
著者
青木 徹 中村 篤志 浅野 浩司 ニラウラ マダン 中西 洋一郎 畑中 義式
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.40, pp.1-6, 2002-06-18

M-π-n type Multi-pixel CdTe high-energy radiation detectors were fabricated by excimer laser processing technique combined excimer laser pattern doping with laser ablation method. The strip detectors showed high-energy resolution and uniform peak levels. The color high-energy radiation images colored by peak energy were obtained with high-energy resolution by 128pixel CdTe detector with ASIC chips.