著者
隅山 淳一朗 橋山 智訓 田野 俊一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ゲーム分野における人工知能は、近年急速に進化しており、長年の目標であった「人間を超える」ことを達成しつつある。強さを追求したNPCの次の段階として、人間を楽しませるための人間らしいNPCの追及に焦点を当てる必要がある。本研究では、不完全情報ゲームの一つであるぷよぷよを用いて、人間のプレイを模倣するゲームAIの作成を目的とする。人間のプレイデータから定石形を抽出する手法について紹介する。
著者
酒井 研斗 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では、小型無人航空機(UAV)を用いて、マニュアル操作なしに未知環境の探索を行う『自律型SLAM』の実現を目指す。 特徴点マッチによるSLAMシステムにその制約に合わせた行動則を適用し、実機実験を行った。結果、広い屋内ではロバストな自律探索を実現したが、未踏領域をくまなく調べるような高度な探索には至らなかった。従って本研究は、小型UAVを用いた自律型SLAMが実現可能なことを明らかにした。
著者
布山 美慕 日高 昇平 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

読書に熱中し思わず我を忘れて読んでしまう,という読書体験は多くの人が有する. 本研究では,熱中状態は,主観に現れる心的状態であり,かつ動作や心拍数の変化に現れる身体的状態であると仮説をたて,読者の映像,心拍数,加速度,読後の主観データを取得した.分析の結果,主観的な熱中度合いの評価を含む複数のデータ間に相関が見られ、主観に沿いつつ,客観的データで熱中状態の一側面を説明できることがわかった.
著者
杉本 雄太郎 佐藤 有理
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

メンタルモデル理論はJohnson-Lairdらにより提案された、推論の非言語表現に基づく認知システムである。一方で、この理論は数理論理学的概念を用いた応用理論でもあるため、経験的な妥当性だけでなく形式理論的側面についても議論されてきた。本研究は、最近のメンタルモデル推論のプログラム実装や図的推論研究を基に、量化文から成る三段論法推論の範囲におけるメンタルモデル推論について形式化を行う。
著者
並木 尚也 大用 庫智 高橋 達二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

不確実な環境下における意思決定には,新たな知識の探索と既知の知識の利用という相反する2つの行動が要求され,ジレンマが起こる.先行研究では相対評価を行う緩対称性推論モデルがジレンマを緩和して優れた成績を有しており,人間の因果的直感との相関も高いことが明らかになっている.本研究では,人間の意思決定に対する詳細な形式化を行うため,人間の意思決定課題における実際の系列データと既存モデルとの比較を行った.
著者
仲田 圭佑 村田 剛志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

近年,爆発的に普及したソーシャルメディアや生体内の化学反応の連鎖などをグラフ理論に基づいて解析する手法が数多く提案されてきた.しかしその多くは教師なし学習であり,データの背後に存在する知識を活用していなかったため,半教師付き学習により背景知識を利用する方法が提案された.この発表では半教師付き学習を用いたネットワーク構造のコミュニティ抽出手法の高速化およびユーザとの対話的環境について考察する.
著者
田中 駿 矢野 裕一郎 二宮 崇 高村 大也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究はBBS(電子掲示板)要約の問題を整数線形計画問題として解く手法を提案する。BBS要約は文章要約の一種であり、BBSの記事から重要な投稿だけを抽出することにより要約が生成される。一般の文章要約では字数制限を整数線形計画問題の制約とすることができるが、BBS要約には字数制限がないため、一般の文章要約の手法はそのままでは適用できない。本研究では記事に応じて投稿数の制限を与える手法を提案する。
著者
木村 大翼 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

カーネル法は文字列、木構造、グラフ構造などの構造データに対する強力な学習手法であり、代表的な学習器としてSVMがある。しかし、一般にカーネル関数を用いたSVM学習の計算量は入力のデータ数nについてO(n^2)であり、大規模データに対する学習は困難である。本論文では木カーネルに着目し、切断法とXBWという簡潔データ構造を用いることでO(n)の計算量で非常に省メモリであるアルゴリズムを提案する。
著者
小林 潤平 関口 隆 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

読書中の眼球運動は停留とサッカードの繰り返しであり,読み効率の向上には,不要な停留とサッカードを抑制することが重要である。電子ディスプレイにおいては,ユーザ操作で文字側を移動させることによって,視点を移動しなくとも読み進めることが可能となる。そこで本研究では,視点移動を抑制する文書レイアウトと,タッチパネル操作によるサッカード代替機構を,組み合わせた読書インタフェースを開発し,その効果を検証した。
著者
松田 隆宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

個人情報からなるデータベースに基づく統計情報の公開では、何をもって個人のプライバシが守られるとするかの定義が非常に難しい。差分プライバシは、2006年にDworkが提唱したクエリ応答型の統計データベースでのプライバシの定義であり、近年、データベースや暗号理論を始め計算機科学の様々な分野で急速に普及している。本発表では、差分プライバシの簡単な紹介、及びそれについての暗号理論的な視点からの考察を行う。
著者
吉井 伸一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

多次元のデータを解析する手法として、グラフ理論を用いて情報の相関関係を解析するシステムを考案した。コミュニティ分割の手法により、各ノード間の情報類似性を分析する。これをレコメンデーションサービスと言う実業に適用した事例を紹介する。実サービスを通じて得られる、限定合理的なユーザのクリックを、当システムの教師信号として扱うことにより、自動学習型のCrowd Computingが実現できることを示す。
著者
藤田 尚樹 安田 宜仁 片渕 典史 片岡 良治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

ウェブページは広告などページの主題以外の情報を含み,それらは例えば検索エンジンの検索精度低下を引き起こす。そのため本文抽出技術は重要視されている.本稿ではHTML中で本文(主題が記述されている部分)は1つもしくは複数のノード配下の全てのノードとして抽出できるという仮説のもと,CRFを用いた本文判定結果を階層構造を考慮して上位ノードの結果と下位ノードの結果の多数決で再判定する手法を提案する.
著者
諏訪 博彦 梅原 英一 太田 敏澄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究の目的は、株式掲示板におけるアノマリーを発見すること、株式掲示板の投稿内容より株式リターンを説明するファクターを作成することである。形態素解析と主成分分析を用いて投稿内容を分析することで、新たなファクターの作成を行っている。結果、株式掲示板におけるアノマリーが存在している可能性があること、主成分得点を利用した新たなファクターが存在することを確認している。
著者
山本 千尋 安田 宜仁 別所 克人 内山 俊郎 内山 匡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

従来情報検索では、クエリを文字列として受け付けることが一般的である。しかし、検索要求があいまいである場合には、文字列として表現することが困難である。そこで、本稿では、近年文字の拡張として注目されている絵文字をクエリとして受け付けるような検索システムを提案する。
著者
笹原 和俊 田口 靖啓
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

多くの人に好かれる邦楽には日本人の道徳性が関わっていると考えられる. 本研究では, 道徳基盤辞書(MFD)の日本語翻訳版(J-MFD)を使用し, オリコンチャートにランクインした人気アーティストの歌詞を道徳基盤理論の観点から分析した. その結果, 歌詞に反映されている道徳性は, 人を守りたい・傷つけるなどの道徳性を表す「擁護」ときれい・汚いなどの道徳性を表す「純潔」の割合が多いことが分かった. また, アーティストごとにみると, 道徳性に関係する単語を使うアーティストほど非道徳性に関する単語も使うという正の相関関係が見られた.
著者
井川 一樹 福原 知宏 藤井 秀樹 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

電子番組表(EPG)の普及に伴い、テレビ番組のデータを計算機上で処理できるようになった。テレビ番組のEPGと視聴履歴のデータを組み合わせることで、利用者の嗜好に応じた番組推薦が可能となる。 テレビ視聴者の選局行動については以前より研究がなされているが、本研究ではテレビ番組のEPGと視聴履歴を用いた番組推薦システムを構築し、実際の視聴者に対して番組推薦実験を行ったので、その結果を報告する。