著者
高橋 和子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本稿では, サポートベクターマシンの分類精度を高めるため, リサンプリングではなく素性を変化させて複数の分類器を構築し, 事例ごとに適切な分類器を選択する方法を提案する. 提案手法を自由回答と選択回答からなる調査データの分類タスクに適用した結果, 分類器選択の方法として、分類器が出力するスコア(分類スコア)に基づいて推定したクラス所属確率を用いた場合に, 単独の分類器で最も高い分類精度を上回った.
著者
塩田 剛 柏原 昭博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

学習者は概念マップを用いることで,視覚情報を用いた知識構築支援を行うことができる.本研究では概念マップを用いてさらに,記憶の定着を促す手法について検討している.具体的には,概念マップ作成過程において,視覚以外の感覚として力覚を提示し,複数の感覚の併用による記憶の定着を図る.本稿では,擬似力覚の考え方に依拠しながら,本手法の有効性と,作成した支援ツールについて論じる.
著者
塙 賢哉 福島 亜梨花 山本 詩子 廣安 知之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

fNIRS装置から得られる脳血流変化量が生体的な特徴と相関があるかどうかは議論の余地がある。本研究では、脳血流変化量を特徴量とし被験者の識別を行い、その結果の優位差を検討することで、着目する相関を議論する。本発表では、記憶タスク時に音環境を変化させた際に男女の成績の違いが見られた知的作業時の脳血流変化量をDeepLearningを用い,男女の識別を行う。結果から、着目する相関が見られることを示す。
著者
吉原 輝 藤川 和樹 関 和広 上原 邦昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

経済指標は現実世界の様々な事象によって変動する.これらの事象は,新聞記事やマイクロブログなどの言語情報に表出するため,これらの言語情報を分析すれば,経済指標を推定できる可能性がある.しかし,発信される全ての言語情報を人手で全て分析することは難しい.一方で,近年注目を集めている深層学習は,大規模なデータから有益な特徴の抽出が可能である.本研究では,この技術を応用することで,経済指標動向の推定を行う.
著者
馬場 彩子 Bertin Mathieu 谷田 泰郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

顧客の嗜好が多様化する中、企業は顧客のニーズを的確に理解することが求められている。本稿では消費行動の共通要因として顧客がもつ価値観に注目し、特定企業に依らない価値観構造モデルの構築 と社会的類型Societasの規定を試みた。価値観構造モデルでは、定性的知見を取り入れ定量データの解析を行えるグラフィカルモデルを採用した。またマーケティング施策に利用しやすい類型としてSocietasを提案する。
著者
吉田 宏司 榊 剛史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究では,ソーシャルメディアを用いた支持獲得に関して分析と提案を行う.Google+とAKB48を事例として取り上げ,ソーシャルメディアでの支持者の観測可能性に関する分析と,支持者の獲得状況を俯瞰する支持者の類似ネットワークと遷移ネットワークの構築を行う.また,支持者の遷移ネットワークを用いた支持者獲得先の競合ユーザの選択手法の提案を行う.提案手法をAKB48に適用し,その有用性を評価する.
著者
安藤 義記 中村 友昭 長井 隆行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

これまでLatent Dirichlet Allocationをベースに,物体のカテゴリを教師なしで形成する手法が提案されてきた.しかし,これら研究では物体カテゴリの形成を目的としており,色や硬さを表現するカテゴリなどは考慮されていない.本稿では,学習の際にパラメータの異なる複数のモデルを用いることで,多様な概念を形成する手法を提案する.これにより,色や硬さといった概念も獲得することが可能となる.
著者
栗原 理聡 佐々木 彬 松田 耕史 岡崎 直観 乾 健太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

地域のまちづくりには住民の声を反映したものが求められるが,意見交換会などの参加者の多くは高齢者であり,特に若い年齢層からの声を聞く機会は限られている.そこで本研究では若者の利用率が高く,匿名性により本音が多く書き込まれていると思われるTwitterを用いて,自治体による解決が可能と思われる地域毎の特徴的な要望を抽出する手法を提案する.
著者
高田 和磨 杉原 太郎 五福 明夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究では,人狼ゲームにおける人間らしいエージェントの実現のために,人間とエージェントによるゲームプレイを分析する.ゲームの要と予想される人狼の騙りと他者への同調に注目し,騙りの有無,同調の有無に基づいた2種類の人狼エージェントを用いて人間と人狼ゲームを行う.そして,自然なコミュニケーションの評価指標としてゲームの勝敗や人狼の看破情報等をもとに人間らしいエージェントの要素を分析する.
著者
平田 佑也 稲葉 通将 高橋 健一 鳥海 不二夫 大澤 博隆 片上 大輔 篠田 孝祐
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究ではコミュニケーションゲームとして知られる「人狼」をプレイできるエージェントの構築を目指している.人間同士での人狼プレイログから,プレイヤー自身がどのように振る舞うか,他プレイヤーに対してどのような判断を下すのかといった情報を取得し,任意のゲーム状況における行動の選択確率を求めた.これを用いて人狼エージェントを作成し,人間同士でのゲーム結果と似たものとなるか,シミュレーションを行った.
著者
並木 尚也 田中 洸樹 大用 庫智 高橋 達二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

新パラダイム推論心理学によれば、人間の論理が真偽のみを許す二値論理ではモデリングできず不確実性を許容する体系が必要である。特に「PならばQ」といった条件文は、「PでないかQ」という実質含意ではなく、条件付き確率に対応する(Pが偽なら真でも偽でもない)と考えられている。本研究では、三値論理の枠組みでさまざまな条件文の種類に対して3x3の真理値表を構築する実験を行い、新パラダイムの適用範囲を拡張する。
著者
脇山 宗也 櫻井 康平 山崎 吉倫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

結婚は数少ないライフイベントであるが,事前に十分な知識を有しているユーザは少ない.慣習や挙式をあげる際の式場・指輪・ドレスなど,ユーザに求められる知識は多岐にわたるため,ユーザが長期間かけて情報収集を行うことも少なくない.そこで筆者らは,ブライダル・ウェディングに関する情報を提供するメディアの中で嗜好・タイミングに応じた情報提供を行い,ユーザが効率的に欲しい情報を得られるシステムを構築した.
著者
関 喜史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

SNSの登場によってウェブ上のコンテンツはアクセスされるだけでなく共有される様になった.最近ではSNSに共有されることを狙ったバイラルメディアとよばれるウェブメディアも登場し,その重要性はさらに高まっている.本研究ではニュースアプリのユーザ行動を分析することにより,ユーザがどのようにコンテンツを消費し共有するに至っているのかを明らかにすることを目指す.
著者
大野 礼儀 福原 知宏 山田 剛一 増田 英孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

インターネットの普及などでウェブ上では多くのレシピや献立の情報が存在する.一食分の献立を考えるとき,一つの料理から献立を考えるのは手間になり,献立単位で纏まっている場合は,献立内の料理の入れ替えなどの融通が利かない場合がほとんどである. そこで本研究では献立全体の雰囲気や作りたい料理を起点とした献立作成支援システムを目指して,献立内のレシピ情報に着目し,共起関係を用いて料理間の相性の分析を行う.
著者
中谷 仁 岡 夏樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

コンピュータによるユーモア生成の研究は数多く行われているが、なぞなぞやなぞかけといった言葉遊びを対象としたものが多く、ロボットと人間の日常会話に応用できるものが少ない。 そこで、ロボットが出力するメッセージ中の一語を他の語と置換することで駄洒落を生成するアルゴリズムを提案する。 本論文では、語が持つ意味の観点から、ユーモアを生成するであろう置換に用いる語の候補を自動的に抽出することを試みる。