著者
小川 剛史 亀井 勇統
出版者
佐賀大学
雑誌
Coastal bioenvironment (ISSN:13487175)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.21-29, 2005

本研究では、一度形成されたシミ・ソバカスを消し去る新規美白化粧品の開発を目的に、2004年4月から2005年1月にかけて採取した海水、河川水、海底泥、および海洋生物から分離した微生物を対象にメラニン分解活性のスクリーニングを行った。その結果、屋久島沖にて採水した表層水並びに三重県沖にて採水した水深4,000mの深層水からメラニン分解菌と思われる菌を2株見出した。次に、これらの微生物が有するメラニン分解活性を、液体培地を用いて評価したところ、TM11-4000-1株がメラニン分解活性を有することが示唆された。また、顕微鏡下における形態観察によりTM11-4000-1株をPenicillium sp. として同定した。さらに、TM11-4000-1株より調製した組酵素を用いてメラニン分解活性を評価したところ、わずかな活性を示した。
著者
國次 太郎
出版者
佐賀大学
雑誌
研究論文集 (ISSN:05581273)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.265-274, 1983-07
被引用文献数
1
著者
松添 博
出版者
佐賀大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
2000

本研究の目的は情報幾何学に現れる幾何構造を再検討し,その基礎理論を構築することであった.従来の情報幾何学と微分幾何学の一般論を統合することにより,複素統計多様体上にコントラスト関数を構成し,複素多様体上の様々な共形構造の解明を目標とした.特に今年度はHermit計量を持つ統計多様体上にコントラスト関数を構成し,その幾何学的性質を解明し,さらにその結果を応用することであった.Hermit計量を持つ複素多様体上にコントラスト関数を構成することは今一歩で結果が出ていないが,今年度はコントラスト関数の応用については数多くの結果が得られた.まず第1の結果として,コントラスト関数から決まる距離型の関数を用いて,(-1)-共形平坦な統計多様体上にVoronoi図を構成した.これは,コントラスト関数から自然に決まる曲率型のテンソルと,統計多様体の共形平坦性、具体的なVoronoi図構成のアルゴリズムの性質など,様々な要因が非常に上手く合さった結果であり,大変に有意義なものと思われる.また,ガンマ分布族のなす統計多様体について,その幾何学を解明した.特に幾何学的なダイバージェンスと統計学的なダイバージェエンスの関係,エントロピーの幾何学的意味など,多くの結果が得られた.今回得られた結果は,統計的推論や検定理論,情報理論などへのさらなる応用が期待されている.今後の研究が待たれるところである.Hermite計量を持つ統計多様体上のコントラスト関数も,近日中に結果が得られるものと期待している.
著者
中尾 友香梨 日高 愛子 白石 良夫 大久保 順子 土屋 育子 沼尻 利通 亀井 森 三ツ松 誠 谷口 高志 田中 圭子 中尾 健一郎 村上 義明 二宮 愛理 脇山 真衣 河野 未弥 明石 麻里
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、肥前小城藩の藩主家と藩校に伝わっていた蔵書群である小城鍋島文庫の典籍を調査し、具体例として当文庫所蔵の『十帖源氏』を輪読・翻字し、分析を加えた。主要なる成果物として、2017年5月に『小城鍋島文庫蔵書解題集(試行版)』を刊行し、また2018年3月に笠間書院より『佐賀大学附属図書館小城鍋島文庫蔵「十帖源氏」立圃自筆書入本 翻刻と解説』を出版した。