著者
橘 勝士
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.95, no.9, pp.651-657, 2000-09-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
3

グルジアはワイン発祥地の一つと考えられているが, 冷戦終結前は旧ソ連に属していたために, 我々日本人には, その内情を知ることは困難であった。しかし, ソ連の崩壊で独立したため, 以前は困難であった入国が可能になった。1998年にグルジアを旅行した著者に気候, 風土およびワイン製造の実情について解説していただいた。
著者
笠原 秀夫
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.9, pp.659-661, 1973-09-15 (Released:2011-11-04)

きょうかい清酒酵母の生立ち, 特長, 使い方について簡明にまとめている。また種菌の保存, 種菌からスタートしてアンプル詰めにするまで, その後の検査を含めて酵母製造の道程は長く純粋培養の責務の重いことが窺われる。開発の問題では酒質に個性のある優良酵母の探究がとりあげられている。
著者
小野 玄記
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.94, no.10, pp.797-803, 1999-10-15 (Released:2011-09-20)

平成7酒造年度から全国発売されている14号酵母 (金沢酵母) は, 全国各地の蔵元で幅広く愛用され, 上々の評判を得ている。最近, 省力化などの労働問題から, 泡なしタイプの金沢酵母を要望する声が上がってきた。既に, 金沢局の鑑定官室と北陸酒造技術研究会酵母部会が中心となり, 泡なし酵母の分離が行なわれ, 管内製造場で, 3酒造年度に渡り試験醸造が行なわれた。従来の金沢酵母と遜色がない良好な結果を得たので, 本年度より全国に配布されるはこびとなった。本稿は新しく本酵母を使用されるメーカーのため, その特徴と仕込み上の留意点, 製成酒の酒質などについて解説していただいた。
著者
稲橋 正明
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.96, no.10, pp.679-687, 2001-10-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
16
被引用文献数
1 2

最近, 吟醸酒用の酵母として, カプロン酸エチルあるいは酢酸イソアミルといった香気成分を高生産する清酒酵母が多数育種され実用化されているが, 筆者らがここ数年かけて育種した「きょうかい1701号」は, 副題に掲げるような吟醸香にとって理想的な実用株である。ここでは, 育種の経緯から実際に使用する場合の要点などについて解説していただいた。
著者
原 昌道
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.601-602, 1985-09-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
3
被引用文献数
1 2
著者
斎藤 久一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.91, no.9, pp.616-618, 1996-09-15 (Released:2011-09-20)
被引用文献数
2

以前から開発され, 実用化されていたいわゆる「秋田流・花酵母」を全国各地の製造場から, ぜひ使用したいという希望が高まってきた。そこで, 秋田県のご好意により平成8年度から《きょうかい酵母》として全国配布することとなった。本稿では, 吟醸酒製造の基本的考え方から各工程での要点等を中心に解説いただいた。
著者
協同組合福岡銘酒会
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.845-848, 1996-12-15 (Released:2011-09-20)
被引用文献数
1

県内の有志で構成する「福岡銘酒会」は約20年の歴史を持ち, その中で培われた信頼関係をもとに, 地酒でなくてはできない熟成酒プロジェクトを平成になって発足し, 現在順調に進展している。その発端から今後の課題までを, 当初から計画を推進してこられた筆者に紹介していただいた。

1 0 0 0 OA 静岡

著者
稲森 道三郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.665-668, 1974-10-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
8
著者
小崎 道雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.12, pp.824-829, 1986-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
11

東南アジアは発酵食品の宝庫といわれるが, 中でもインドネシアはその最たる国といってよいであろう。それは, この国が地域的に広さと環境の変化に富んでいるために, 自ら沢山のバラエティーを生みだしたものと見られる。代表的なのがテンペで, この国が世界の文化に貢献しうる最高の財といわれ, 今や世界中から注目されている。その他にも数多くの地域発酵食品があるが, それらについては, 未だ余り紹介されてないものが多く, それらの中から, 特に興味ある二, 三の食品についての紹介である。
著者
小崎 道雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.730-733, 1974-11-15 (Released:2011-11-04)

東南アジアは日本に近い国々であるのに, その酒についてはほとんど知られていない。たまたま東京農業大学の小崎教授が7イリピン大学客員教授として, かの地域の発酵食品の学術調査をされて帰国なさったので, その興味深い御研究の-端を御被露いただいた。
著者
村 清司 谷村 和八郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.186-192, 1994-03-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
18

バシはフィリピンで造られている伝統的な甘蔗酒で, 製造の際に樹皮類を添加している。筆者等はこの添加原因を研究し, 樹皮中のフェノール類が乳酸菌や酢酸菌の増殖を阻止し, かつ低濃度では酵母の増殖を促進するという興味ある事実を突き止めた。熱帯における巧妙な開放発酵の神秘に接した感がする。

1 0 0 0 OA 魚醤

著者
佐藤 正美
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.135-139, 1993-02-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
12

ここ数年, 魚醤の需給及び製造に関する問い合わせが急増している。これは, 東南アジア方面からの移住者の増加による, いわゆるエスニック料理のブームが大きく影響しているものと思われる。幻の魚醤となってしまった「いかなご醤油」の復元に成功された著者に魚醤について解説していただいた。
著者
二木 宏二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.30-34, 1970-01-15 (Released:2011-11-04)

清酒業界は5年後の自由化をひかえこれからますます販売力に差が生じて来るものと思われる。販売促進には各人それぞれに秘策をめぐらし活躍されているであろうが, その場合消費者の動向, PRの効果などの実態を正しくつかむ事が大事である。一生懸命販売作戦を展開しても, 的はずれであったリ, 無駄が多いようでは困りものである。ここにマーケッティング・りサーチの必要性が生ずるわけであるが, 私達は別にその道の専門家になろうというわけではないし, また個人として全国的なリサーチを繰リひろげようというわけでもない。手軽に自製品の市場における反応, 特定地域における拡売の可能性, 拡売法=などを検討するにはどうしたら良いかとか, こういう目的にはどういう方法を用いれば良いかかなどを理解しているだけでも非常に大きな武器となる。マーケティング・リサーチの実際をシリーズとして掲載する目的もそこにある。高度な調査はもちろん専門家に頼まなければならないであろう。その場合でもマーケティング・リサーチの仕組みを知っておく事は必要である。マーケティング・リサーチは決して大企業が莫大な資力をもってしてのみなし得るものではないし, 宣伝広告自体もテレビだけではなひ。身近かにいくらでもやる方法のある事を本講座を通じて理解していただければ幸いである。

1 0 0 0 OA 徳島

著者
福永 芳秋
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.91-93, 1974-02-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1
著者
中川 七三郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.821-824, 1973-11-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
4

「うきこうじ味噌」が今味噌業者の大きな話題になっているのは, 近年この種のタイプの味噌が非常によく売れるようになったからである。それはこの味噌の品質がうまいという消費者を捉えているからであろう。そこで, この味噌の実際に通じた著者を煩わし, うきこうじ味噌の由来とその造り方について解説していただいた。

1 0 0 0 OA 赤色辛口味噌

著者
松本 伊左尾 熊井 啓治
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.93, no.12, pp.932-941, 1998-12-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
9
被引用文献数
1

味噌は種類が多く, 種類によって基本技術もかなり異なるので, 原料・タイプ別に独自の原料処理, 製麹, 発酵・熟成などの基本技術について述べていただくことにした。まず, 味噌出荷総量の約80%を占める米味噌を取りあげるが, 今回は各地で多くつくられる赤色辛口米味噌の代表的銘柄, 越後味噌・仙台味噌について, 長年, 研究・現場両面に携わって来られたそれぞれの筆者に詳しく述べていただいた。