1 0 0 0 OA 津軽味噌

著者
櫛引 元三
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.908-911, 1973-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
9
著者
関 孝弘 森村 茂 重松 亨 前田 浩 木田 建次
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.869-874, 2003-12-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

S-180をddYマウスの背部に皮下移植し固形腫瘍を形成したマウスに, 0.1%, 0。3%, 0.5%, 1.0%, 1.5%焼酎粕を添加した実験食, および0.3%, 0.5%, 1.0%, 1。5%醸造酢を添加した実験食を投与し, 抗腫瘍活性評価を行った。その結果, 焼酎粕に関しては0.3%以上, 醸造酢に関しては0.5%以上飼料に添加することにより, 1%有意で腫瘍体積の増加を抑制した。また, 腫瘍の増殖を抑制した結果, それらの群では明らかな延命効果を確認することができた。さらに, 0.5%, 1.5%焼酎粕および0.5%, 1.0%, 1.5%醸造酢添加の実験食群では腫瘍が完全に退縮したマウスを確認した。以上の結果から, 焼酎粕および焼酎粕から製造した醸造酢は, 食事投与により少なくとも腫瘍増殖抑制作用としての抗腫瘍活性を有することが明らかとなった。したがって, 我々が製造した醸造酢は, 抗腫瘍効果を有する機能性食品の1つであると言える。
著者
井上 陽一郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.100, no.2, pp.102-108, 2005-02-15 (Released:2011-09-20)

日本農林規格 (JAS規格) は醸造食品では醤油・食酢に制定, 実施されてきた。JAS法は制定の日から5年以内に, 時代に適応しているかどうか見直しを行うことになっている。食酢JASの一部改正と同時に, 業界から要望のあった黒酢の定義・規格化に取組まれた全国食酢協会中央会の役目を紹介して貰った。
著者
小玉 健太郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.94, no.11, pp.879-883, 1999-11-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

筆者は, 生命の源である海洋からのSaccromyces cerevs cerevisiaeの分離を試み, 陸上由来のS. cerevisiaeと性質の異なる株を得た。それらをパンや清酒の製造へ利用した結果を紹介していただいた。
著者
田中 利雄 岡崎 直人 五味 勝也 今野 宏 井出 光彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.274-278, 1984-04-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

清酒中のアミノ酸量を減少させる目的で, 低ACPase生産性麹菌の造成を紫外線照射により試みた。ACPase力価の低い菌が蒸米上での発芽が遅れることに着目し, スクリーニングした結果, 2株の低ACPase生産性変異株を分離した。このうち333-A株は蒸米上での生育も胞子着生能も悪く実用的でなかったが, 333-B株は生育も胞子着生能も良好であった。333-B株を使用した製麹では状貌が遅れ気味であったが, 製麹時間を48時間とし, 対照の市販種麹を使用した麹に比べ, ACPaseは著しく低いが, GAaseは高いという目的にかなう麹が得られた。また変異株の麹によるもろみは, 順調に発酵し, もろみ中のアミノ酸は, 対照もろみの1/2の量で推移した。生成酒はアミノ酸が少なくきれいな軽いタイプの酒質であり, 変異株の特徴が生かされたものと考えられた。
著者
飯村 穣 原 昌道
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.12, pp.849-854, 1982-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
11

Sacoharomycesに属する産膜酵母によるワイン産膜の現象には功罪の両面がある。一つは産膜病で, ワインの品質が劣化すること, 他の一つはシェリー酵母の産膜で, 良質なシェリー酒が造られることである。今回はこの酵母産膜の機作について, 最近解明された知見を中心に, わかり易く解説していただいた。ワイン関係者はもとより, 酵母細胞表面の構造に興味のある読者に, 大いに参考となろう。
著者
佐藤 信 蓼沼 誠 大場 俊輝 高橋 康次郎 小池 勝徳
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.387-390, 1976-05-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
10

FPD付ガスクロマトグラフを用いて, 白米および醸造工程中の揮発性硫黄化合物の変化について検討し, 次の結果を得た。1.精米歩合75%白米から揮発性硫黄化合物としてメチルメルカプタン, ジメチルスルフィド, ジメチルジスルフィドが検出された。2.古米からはジメチルスルフィドはほとんど検出されなかった。3.白米蒸きょう時留液から硫化水素, メチルメルカプタン, ジメチルスルフィド, ジメチルジスルフィドが検出され, その最大量に達する時間に各白米間で差異がみられた。4.製麹工程における揮発性硫黄化合物の変化はごく微量であった。5.醪からは硫化水素が検出された。
著者
富永 敬俊 デュブルデュー ドゥニ
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.98, no.9, pp.628-637, 2003-09-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
26
被引用文献数
1

ブドウの個性をワインに付与する香気はワインの品質上極めて重要な意味をもつ。しかしながら, 主な原料ブドウ品種に限っても, 未だそれらは十分に解明されていない。筆者らは, フランス, ボルドー大学においてソービニヨン・プラン種を特徴づける香気成分とその生成機構を見事に解き明かし, 世界的に注目されている。今回, ブドウ由来のワインの香気の研究モデルとなる成果を丁寧に解脱していただいた。ワイン関係者のみならず広く食晶の香気に関係する者にとって大変興味深い内容となっている。
著者
進士 慶幹
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.399-403, 1973-06-15 (Released:2011-11-04)

当時の国家公務員であった南畝の日記を通して江戸の正月・花見が酒に結びついていかに優雅に過されていたか, 今からみると別世界の出来事のような思いである。進士先生の筆をとおして江戸時代人に飲まれた酒の種々相をたどってみよう。