著者
石川 和雄
出版者
名古屋工業大学
雑誌
名古屋工業大學學報 (ISSN:03693171)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.380-384, 1965-12-25
著者
秀島 栄三 神田 幸治 渡辺 研司 渡辺 研司
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では,ターミナル周辺,再開発地区など施設群が都市的サービスを提供している場面に焦点を当てたアセットマネジメントの方法論の構築を試みた.このためには「サービス」の視点からの総合的な評価,可視化技術の向上などが不可欠である.そこで(1)名古屋駅地区の水防災サービスを対象としてBIM(あるいはCIM)を活用した施設群管理システムの構築を行った.(2)施設群管理の実施例に対し,業務プロセスマネジメント手法を応用した業務効率化の方法を提案した.(3)現在すべての自治体で進められている公共施設等総合管理計画の策定事例への関与を通じて施設群管理のあり方について知見を導いた.
著者
南 範彦
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

F_1-スキームの基礎的初等整数研究で、F_1(一元体)-的な見方が前面に出した論文が、Journal of Number Theoryに掲載された。A_1-ホモトピー論に関して基本的だが難解なMorel-Voevodskyの論文の理解が進み,そのサーベイ論文がRIMS Kokyuroku Bessatsuに掲載された.自由ループ空間の研究からBockstedt-Hsiang-MadsenのNovikov予想代数的K類似と,トポロジカル絶縁体のdisorderの有る場合に興味を持ったが,これら共通の先に非可換幾何のBaum-Connes予想が有ることを認識した.
著者
足立 俊明 大塚 富美子 前田 定廣 包 図雅
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

まず1つの軌道に対してその始点と軌道上の各点を測地線で結んで構成される軌道ハープについて、構成された測地線分の長さやそれらの初期ベクトルが作る天頂角を考え、ケーラー多様体の断面曲率が上から評価されているという条件の下で長さと天頂角の下からの評価を与えた。次に、磁力がアダマール・ケーラー多様体の曲率に比べて小さいとき、軌道の非有界性と、磁性指数写像の微分同相性を示した。更に、1つの測地線に対してその始点と各点とを結ぶ軌道で構成される軌道ホルンを考え、磁力と断面曲率との関係を満たせば多様体上の点と理想境界上の点とを結ぶ軌道がただ1本存在し、理想境界の異なる2点を結ぶ軌道が存在することを示した。
著者
河邊 伸二
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

現在、情報化社会に移行し、電磁環境は非常に多様化、複雑化している。電波を安全かつ有効に利用するために建築空間用の電波吸収体は必要不可欠であり、建築材料の電波特性の研究が非常に重要になっている。また、近年ペットボトルキャップは大量に生産されているがリサイクル率は10%足らずであり、P.P.廃材の大多数は焼却処分されている。本研究では繊維化したP.P.と廃木材を原料に用いてリサイクルボードを作製し、さらに電波吸収特性をもつ炭素繊維の混入方法を比較検討した。電磁波障害が最も深刻で、広い範囲に利用されている2.45GHz帯に焦点をあわせ、高付加価値を有する電波吸収リサイクルボードを開発した。
著者
松田 達也
出版者
名古屋工業大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012

(1)粒子法による津波-構造物-支持地盤連成解析手法の開発および拡張 : 粒子法のひとつであるSPH法を用いて、津波・海岸構造物・海底地盤の力学的相互作用に着目した、大変形問題に適用可能な解析手法の開発および拡張を行った。津波浸透による支持地盤の強度低下に加え、越流水塊により支持地盤の状態変化を考慮して安定性を検討した結果、越流および浸透により地盤内に過剰間隙水圧が発生し、支持地盤表層付近で液状化に似た状態となることがわかった。この現象により、支持地盤の強度低下に伴って支持力の不安定化が3割増加することを明らかとした。また、地盤の大変形と破壊後の剥離・接触問題へと適応可能な解析手法の開発を試み、防波堤構造が津波外力を受けて、防波堤が大きく滑動する様子や防波堤がマウンドにめり込む様子が再現可能となった。(2)海岸構造物における耐震・耐津波化に向けた抜本的対策工法の考察 : 本研究により明らかとなった混成堤の被害メカニズムより、抜本的な耐震・耐津波化対策として既存の液状化対策を施すことが有用であると考えた。そこで、液状化対策工法と期待できる効果に分類した。特に、構造条件は新設および既設に分け、地盤改良については改良効果ごとに分類した。また、ケーソンの滑動および転倒に対して対策効果が想定される抑え盛土およびアンカー、洗掘防止策として被覆工にっいても対策工法として示した。各工法にっいて破壊制御設計の概念を踏まえた上で、より有用な対策手法について検討した。(3)性能設計に向けた現行の設計を援用した設計チャート : 地震動レベル1や発生頻度の高い津波に対しては、これまでの設計手法により構造物の安定性を検討することが十分可能である。地震+津波については従来と同様に動的判定を行い、地震動・液状化による構造変形を考慮した形状に津波外力を作用させて安定性を検証するという従来の設計法を援用する方法と地震動・液状化によって損傷した地盤に津波の波力・越流・浸透の作用を連続的に検討する方法の二通りの検討チャートを設けた。
著者
加藤 昇平 本間 昭 遠藤 英俊
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究課題では、高齢者の発話音声に着目し、音声韻律特徴ならびに脳血流解析を用いた認知機能障害のスクリーニング技術を研究した。音声情報のみを用いた1次スクリーニングと、近赤外分光法により認知課題中の脳機能を計測する2次スクリーニングからなる、音声-脳血流ハイブリッド認知症スクリーニングを開発した。この技術に加えて、MCIをさらにサブタイプ分類(健忘を伴うMCI(A-MCI)および伴わないMCI(N-MCI))できる脳血流解析技術を開発した。健常群12名とMCI群19名の被験者を対象とした予備研究で、日常会話の認知活動において健常群とA-MCI群の脳血流賦活に有意な差を確認した。
著者
足立 俊明 前田 定廣 宇田川 誠一 山岸 正和 佐伯 明洋 江尻 典雄
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

リーマン多様体の構造を考察する場合、測地線の研究は非常に有益な手がかりを与える。本研究では、曲線族の種類を増やすことでより多くの情報を獲得し多様体の構造をより詳しく調べられるのではないかという視点に立ち、ケーラー多様体をケーラー形式の定数倍というケーラー磁場による軌道を中心にして考察を行った。1比較定理ケーラー磁場の軌道を基に線織面上に作ったクロワッサン形について、断面曲率の上からの評価の下に周の長さを複素空間形内の弓形の周の長さで評価することができた。逆に断面曲率の下からの評価の下に扇形の弧の長さを複素空間形内の扇形の弧の長さで評価することができた。2複素空間形内の測地球上の佐々木磁場による軌道の考察ケーラー磁場を磁性単体の立場から測地球上の軌道と半径方向とに分解して考察する基礎として、複素空間形内の測地球上で佐々木磁場を考え、その軌道を構造れい率により分類し軌道の周期などの性質を考察した。測地球は佐々木多様体としてのモデル空間であるが、複素空間形上のケーラー磁場の軌道と様子を異にし同じ周期を持つ互いに合同ではない軌道が存在することがわかった。3等長はめ込みによる特徴付けケーラー多様体を実空間形に等長的に埋め込むという構造剛性の下で曲線族としては2次的な点を持つという形に緩めて考察を行った。埋め込みの誘導写像が2次性と測地曲率の対数微分を保つという条件の下ではケーラー多様体は複素空間形の全臍的はめ込みか第1標準はめ込みになる。2次性を保つという条件を緩め外形が2次的であるとすると平行に埋め込まれる階数2のエルミート空間が追加される。
著者
齋木 悠
出版者
名古屋工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

オンサイト発電用マイクロガスタービンで使用される小型燃焼器では,低レイノルズ数と高い出力変動に伴い,良好な燃焼特性の維持が極めて難しい.そこで本研究では,ガスタービン燃焼の典型的な熱流動であるメタン・空気同軸噴流火炎を対象として,同軸ノズル内壁に配備した微小噴流アクチュエータ群を用いた新たなアクティブ燃焼制御手法を構築した.火炎上流における渦運動およびメタン・空気の混合過程をアクチュエータにより柔軟に制御した結果,異なる出力条件において,保炎特性および燃焼排出ガス特性を著しく改善できることを明らかにした.
著者
尾形 修司 大庭 伸子 田村 友幸 旭 良司 山川 俊輔 小林 亮
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

分割統治型のオーダーN実空間密度汎関数コード(DC-RGDFT)を開発した.DC-RGDFTコードを用いて,Liイオン電池内の固体電解質皮膜ー電解質液界面を通じたLiイオン透過に関する数千原子規模の第一原理分子動力学シミュレーションを行い添加塩がLiイオン通過率に及ぼす増大効果を発見した.DC-RGDFTをハイブリッド量子古典コードに組み込み,Liイオン電池のグファファイト負極内でのLiイオン熱拡散等に関する大規模シミュレーションを外部電場による効果を含めて行った.
著者
矢島 すみ江 中野 功 麻生 伸代 橘 真美 粥川 裕平
出版者
名古屋工業大学
雑誌
名古屋工業大学紀要 (ISSN:0918595X)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.151-157, 2004-03-31

Objectives: In order to examine the correlation between sleep habits and immunological strength, a question-naire survey was conducted at an annual physical health examination. The questionnaire consisted of fourteen questions regarding sleep habits, annual frequency of catching colds, dietary habits, etc. We considered the frequency of catching colds as one of markers reflecting the immunological strength to viral infection. Subjects and Methods: The 2003 enrollment at Nagoya Institute of Technology consisted of 6,478 students, aged 18 to 35. The questionnaire survey was conducted at the annual physical examination in May 2003. At that time, 4,397 students (67.8% of total enrollment) underwent an annual physical health examination, and the response rate for the questionnaire was 100%. Statistic analysis was performed using a Chi-square test, and p values less than 0.05 were considered significant. Results: Self-reported sleep time among these subjects was 6.62 hours for males and 6.61 hours for females, which means that on this count there was no gender difference. The annual frequency of catching colds was distributed as follows: none (378); once (807); two to four times (2,855); five or more times (352). The mean sleep time of the non-cold-catching group was 6.76 hours; for the group which caught colds five or more times, it was 6.54 hours. There was a significant decrease in the sleep time of the most-frequent cold-catching group. Students in this group slept for less than 6 hours or more than 10 hours nightly. These students also had more irregular dietary schedules, higher intakes of alcohol, and heavier smoking habits in comparison with those in healthier groups. Considerations: If the frequency of common colds represents immunological strength, our finding suggests that sleeping less or sleep loss should be avoided in order to maintain physical health. The reason why long sleepers (longer than 10 hours) easily catch colds is unknown. Morbidity to viral infection does not necessarily correlate to mortality, however, and our finding was consistent with a previous report from USA on longevity and sleep time. A regular life style, sufficient sleep, and a well-balanced diet are indispensable for student health. Further investigation and follow-up study are, of course, needed.
著者
神谷 庄司 林 高弘 徳田 豊
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

シリコンの長期疲労破壊確率の統計的評価・推測法を確立した。また、これを用いて上活性環境中の疲労寿命を予測し、それまでに提唱されていた表面の酸化反応とは異なる疲労機構の存在の可能性を明らかにした。さらにシリコン表面の機械的.傷の電子的検出に成功し、.傷の電子状態が環境中の水蒸気等のガス分子によって変化することを初めて明らかにするとともに、湿潤環境下における疲労寿命低下のメカニズムが表面現象以外にもあり得ることを指摘した。
著者
橋本 佳
出版者
名古屋工業大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

HMMに基づく音声合成において,パラメータ共有のための決定木構造の選択基準として様々な基準が提案されているが,これらの基準は一般に学習データに対する評価値が最も高くなる決定木構造を最適なパラメータ共有構造として選択する.このため,あらゆるテキストに対して平均的に高い品質の音声を合成することが可能となる.しかし,学習データに対する最適なパラメータ共有構造が合成するテキストにとって最適ではなく,生成するテキストごとに最適なパラメータ共有構造は異なると考えられる.そのため,合成テキストに対して最適なパラメータ共有構造をテキストごとに動的に選択し,高品質な音声合成手法を確立することを目指す.これまでの成果から,事前分布がパラメータ共有構造の選択に大きく影響を与えることが示されたため,適切な事前分布選択方法について検討を行った.複数の話者の学習データを用いることにより,他の話者の学習データを有効に利用することが可能になり,話者に非依存な音声の平均的な特徴を捉えた事前分布を推定することが可能になった.この事前分布を用いることによって,より適切なモデル構造を選択することが可能になり,合成音声の品質を大きく改善することを実験結果から示した.
著者
南後 守 大倉 一郎 住 斉 野澤 康則 垣谷 俊明 長村 利彦
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本計画の目標は、光合成での光エネルギー変換系でのタンパク質複合体の連動したシステムの構造とその機能について基礎的な研究を行うために広範囲の研究者と意見交換を行うことである。そして、社会的に要請の強いこの分野の研究に対して貴重な情報を提供することである。この分野の研究の進展が目覚ましく、したがって、基礎的な研究情報の交換を継続して行い、さらに、共同研究へと発展させることが必要である。本計画では、光合成での光エネルギー変換システムでの基礎的な研究に焦点を絞り、つぎの3点について研究情報の交換を行う。1)アンテナタンパク質複合体の動的構造と機能の関係、2)光エネルギー変換系での色素の構造と機能との関係 3)光エネルギー変換機能をもつデバイスの開発。講演会を年間5回開催して情報交換を行った。講演会では光合成、光エネルギー変換、タンパク質複合体および色素の構造と機能、核酸、分子モーターのキーワードで互いの最先端の仕事内容を発表していただいた。この研究会に参加していただた方はそれぞれの分野でのスペシアリストなので講演会で情報交換を行うことが本研究の企画を進めることになった。ここで、主な研究費として、会議費、国内旅費、それに伴う消耗費が必要となった。また、必要に応じて研究会のメンバー以外の方に講演、事務処理などの手伝いを依頼した。ここで、謝金が必要となった。さらに、外国人研究者(Prof, Scheer(独)およびProf, Cogdell(英))に来日していただいて臨時セミナーで講演してもらった。ここで、この分野の先導的な欧州の第一線の研究者と交流をもつために外国旅費が必要となった。