著者
牧田 泰一 藤原 匡晃
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.798-808, 2018-02-01 (Released:2018-02-01)

福井県は,誰もが自由に使えるオープンデータの活用推進を県内全域で行っている。県内全市町の内容・様式を統一したデータを都道府県として初めて公開し,機械判別に適した様式でデータを公開することで,二次利用を推進している。そして,データを公開するだけでなく,アプリコンテストや普及活動等を行っており,オープンデータを活用したアプリケーション開発数は全国トップクラスである。また,福井県鯖江市は日本で初めてオープンデータに取り組んだ先進自治体であり,オープンデータによる行政の透明化,市民参加,そして官民の連携を進めている。こうした福井県の取り組みと,鯖江市の注目すべき先進事例を紹介する。
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.1-40, 2015-10-01 (Released:2018-08-17)

サイエンスウィンドウ2015秋号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/81 目次 【特集】 ものへの思いがつなぐ技と未来 p.06 直らないものはない“元気なAIBO”を再び持ち主へ(ア・ファン 匠工房) p.08 あなたは自転車を点検できますか(三浦登 全日本中学校技術・家庭科研究会) p.10 廃校から新たな価値を生む(栃木県塩谷町・星ふる学校「くまの木」/富山県氷見市・市庁舎) p.12 家を住みつなぐ 技を伝えつなぐ(大沢匠 NPO法人日本民家再生協会) p.14 地域と大学が協働し 道路や橋をメンテナンス 鉄筋コンクリートの劣化はなぜ起きる?(岩城一郎 日本大学工学部) p.18 時間とともに価値が高まるインフラ(藤野陽三 横浜国立大学) p.20 人と写真の物語(富士フイルム) p.22 残すから未来につながる 未来技術遺産 p.24 文明のバトンの渡しかた 「サイエンス チャンネル」番組の新作品 【連載】 p.02 共に生きる:コアオハナムグリとノアザミ p.26 空からジオ:白山手取川ジオパーク/石川県 p.28 タイムワープ夢飛翔:国際光年(下)/波だったり粒子だったり p.29 違いのわかるカタカナ語:メンテナンスとリペア p.30 動物たちのないしょの話:フクロウ(松江フォーゲルパーク) p.32 自然観察法のイロハのイ:ドングリギャザリング p.34 文学と味わう科学写真:銀河をたどる旅 p.36 発見!くらしの中の科学:器やお盆に漆を塗るのはどうして? p.38 読者の広場:サイエンスウィンドウカフェ p.40 空からジオ:解説
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.1-32, 2013-10-10 (Released:2019-02-20)

目次 【特集】 宙(そら)と粒(つぶ)との出会いの物語 p.02 数限りないなぞ Why? p.04 古代からの問い p.06 インタビュー 謎に包まれた暗黒物質に迫る(村山斉 東京大学国際高等研究所カブリIPMU機構) p.10 宇宙と物質の謎に挑んできた歴史 宙を見つめて/粒を見つめて p.14 タイムマシンで宇宙の起源に迫る p.16 素粒子ってなに? 物質を構成する素粒子/力を伝える素粒子/謎だらけのヒッグス粒子/素粒子を見つける方法/加速器の原理/話題のキーワード(標準理論、反物質、暗黒物質、ダークエネルギー) p.22 いま、世界で期待を集める実験・観測装置 究極の物質探しに成果をあげる:LHC/地下深くで暗黒物質を狙う:XMASS/ビッグバンから100億分の1秒以内に迫る:ILC/すばると連携する超大型望遠鏡:TMT p.27 世界から集まる日本での国際研究 高エネルギー加速器研究機構(KEK)/東大カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU) p.30 インタビュー わたしたちは大型科学研究をどう理解し、判断したらよいか(横山広美 東京大学大学院理学系研究科)
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.9, no.C2, pp.1-81, 2015 (Released:2019-04-12)

子ども向けの本「もっと知りたい!感染症」の冊子体一式(PDF版)およびE-BOOK版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/kids/03.html 目次 登場する生き物 第1章 インフルエンザってなあに? p.04 インフルエンザとかぜは違うの? p.06 インフルエンザの原因は何だろう? p.08 原因となるものはどれくらい小さいの? p.12 コラム この病気にかかったら学校を休んで! 第2章 〈マンガ〉見えない病原体を探して 〜北里柴三郎が切り開いた科学の道〜 p.26 コラム だれを知っているかな? ─感染症の研究者たち─ 第3章 微生物ってなあに? 〜ミクロワールドの住人たち〜 p.30 微生物って悪者なの? p.32 微生物はいつからいるの? p.34 病原微生物ってどんな生き物なの? p.36 病原微生物はどこにいるの? p.38 コラム エボラ出血熱とデング熱 第4章 体の中で何が起きているの? ~免疫細胞と病原微生物の戦い~ p.40 病原微生物はどうやって病気を作り出すの? p.42 病原微生物が増えるのを止められないの? p.44 どうやって細菌やウイルスをやっつけるの? p.50 アレルギーは免疫が原因なの? p.52 コラム インフルエンザの治療薬 ─ウイルスを細胞に封じ込める─ 第5章 病原微生物はどうやって体の中に? ~ノロウイルス・О157 の正体~ p.54 おなかが痛くなるのはどうして? p.56 どんな病原微生物が食中毒を起こすの? p.58 どうやって人の体に入って来るの? p.60 どうやって体に入れないようにするの? p.62 もしおなかの中に入ったらどうなるの? p.64 コラム キッチンにも病原微生物がたくさん! 第6章 自分を守ることはみんなを守ること p.66 感染症にかかるのはだれ? p.68 どうすれば感染症を防げるの? p.70 コラム わたしたちの暮らしを感染症から守る社会の仕組み p.72 コラム わたしたちを感染症から守る人々 p.74 自分も大切 みんなも大切 p.76 やってみよう! 手洗い実験 p.77 正しい手の洗い方 p.78 感染症をもっと知りたい p.80 あとがき
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-40, 2015-04-01 (Released:2018-08-24)

サイエンスウィンドウ2015春号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/73 目次 【特集】 感染症を防ぐために p.06 日本人は感染症とどう闘ってきたか(酒井シヅ 順天堂大学) p.10 感染症発生の世界地図 p.12 動物がもたらす病の感染経路を突き止める(喜田宏 北海道大学) p.14 アジアやアフリカの拠点で活躍(長崎大学熱帯医学研究所) p.18 国内への侵入を防ぐ ―検疫所と医療機関とが連携― 現場に聞く1 水際で防ぐ p.20 地域の健康を守る ―保健所と学校の取り組み― 現場に聞く2 地域で防ぐ p.22 リスクに備えるためのゲームもできた 現場に聞く3 子どもたちに伝える p.24 生きとし生けるものの健康はすべてつながっている(賀来満夫 東北大学大学院) 【連載】 p.02 共に生きる:キンリョウヘンとニホンミツバチ p.26 タイムワープ夢飛翔:感染症/克服につながった「ひらめき」 p.27 カタカナ語でサイエンス!:異文化がひしめく「区画」 p.28 空からジオ:阿蘇ジオパーク/熊本県 p.30 動物たちのないしょの話:プレーリードッグ(江戸川区自然動物園) p.32 自然観察法のイロハのイ:春の身近な草リサーチング p.34 文学と味わう科学写真:変幻の光の奇術 p.36 発見!くらしの中の科学:おいしく、きれいに。食品を守る塩の力 p.38 読者の広場:サイエンスウィンドウ カフェ p.40 空からジオ:解説
著者
駒田 致和 高雄 啓三 中西 和男 宮川 剛
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.69-76, 2009 (Released:2009-05-01)
参考文献数
6
被引用文献数
1 4

近年の分子生物学などの飛躍的な発展の一因として,複雑な実験手技についての明確なプロトコルが確立されていることが挙げられる。しかし,テキスト形式のプロトコルでは伝達できる情報量が限られており,実験系の確立に手間や時間がかかることが多い。そこで注目を集めているのがオンラインビデオジャーナルのJoVE(Journal of Visualized Experiments)である。実験プロトコルや実験の結果についてのより多くの情報を,動画を用いて科学コミュニティー全体で共有するというJoVEの取り組みや今後の展開を紹介する。
著者
山口 栄一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.462-470, 2015-09-01 (Released:2015-09-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1
著者
妹尾 堅一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.389-397, 2008 (Released:2008-09-01)
参考文献数
3

「研究ノート」は,本来,研究における実験等に関わる“知的情報”の記録・管理媒体である。これは「リサーチツール」あるいは「ラボマネジメントツール」といった知的財産の「創出」に資するものとして意味づけられる。しかし,その一方で近年,“知的財産”の記録・管理媒体としても位置づけられるようになった。すなわち,「リーガルリスク対応ツール」としての意味が急速に高まっているのである。研究ノートの意味が異なれば,使用目的や使用法も異なってくるばかりでなく,普及啓発のやり方もこれまた異なってくるだろう。本論では,大学における研究ノートの意識実態と,研究ノートの意味の多様化について紹介する。
著者
田嶋 一夫
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.554-567, 1983 (Released:2012-09-28)
参考文献数
20

日本語によるデータの世界が, ほぼ無限の文字から形成されることから, 可動性のある文字セット (オープンキャラクタセット) が必要になることを論証した。またこの問題点として, 漢字における異体字の問題があることを明らかにし, これがコード化法では解決不可能であることを分析した。その上で国家的規模における文字セットコントロールシステムの必要性を提案した。また異体字取り扱い法の一つとして“漢字シソーラス”の必要性を述べた。さらに, 文字セットコントロールシステムの実現方法について考察した。
著者
田中 浩也 齋藤 和行 守矢 拓海
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.403-411, 2017-09-01 (Released:2017-09-01)
参考文献数
2

3Dプリンターは「(モノづくりのための)製造技術」として,材料工学,機械工学,制御工学などの分野で研究が盛んであるが,デジタルデータからものをつくる技術であるから,当然,情報学とも不可分である。筆者らは,文部科学省COI (Center of Innovation)「感性とデジタル製造を直結し,生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点(中核拠点:慶應義塾大学)」を通して,3Dプリンターの先進的な技術開発を進めている。今回は,その中でも情報学的な研究課題といえるトピックを3点に整理し,それぞれについてどのような技術を開発しているかを報告する。また,近年話題のAI(人工知能)技術との連携の可能性についても議論する。
著者
松澤 孝明
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.481-492, 2017-10-01 (Released:2017-10-01)
参考文献数
12

研究倫理教育には,研究者の職制を考慮した研究倫理教育だけでなく,「場」の教育や再教育が必要である。まず,研究実施者に対する研究倫理教育(第1段階)に加え,研究指導者・管理者に対する研究倫理教育(第2段階)や,研究機関の研究倫理教育の責任を担う「研究倫理教育責任者」を継続的・組織的に育成するための教育(第3段階)が必要である。研究者のライフサイクルにはいくつかの転換点があり,各段階で必要となる教育は前もって行われる必要がある。他方,研究を実施する側だけでなく研究を取り巻く「場」の教育(第4段階)も,研究倫理教育の重要な使命である。研究倫理は公正な研究活動の奨励・推進の役割があり,公正な研究活動の保障や研究者の人権への配慮が必要である。「証拠の優越」原則や,不正行為としての「研究妨害」,「研究不正事案の取り扱い」に関するガイドライン等について正しく理解し,研究不正の申し立て等の乱用を防止し,安心して研究活動に取り組める環境を整備することも重要である。また,研究不正の程度を考慮し,研究者に再教育による復帰の機会を与えることも研究倫理教育の重要な役割である(第5段階)。研究倫理教育の機能や教育対象を整理(研究倫理教育の類型学)し,系統的・体系的な教育システムを整備することが求められている。