著者
福岡 博史 上田 恵里子 小山 悠子 福岡 明 野呂 明夫 高橋 一祐
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.417-421, 2002-09

「波動」という新しい概念が提唱され、波動測定器というものが健康度や病気の進行度、物品の品質などを計測できる機器であるとされている。しかし、この種の機器での分析にあたり、計測担当者の操作技術、心理状態が計測結果に影響する要因として考えられており、研究者によっても得られた計測値の評価についての解釈は様々である。本実験では、熟練度の異なるオペレーターが、11種類の歯に装着する各種歯科材料を対象として、磁気波動共鳴分析器「MIRS」を用いて計測を行い、その計測値の差について評価した。またこれらの歯科材料の材料相互間の評価でなく、各被験者との相性を評価することができるかどうかを、同様に「MIRS」を用いて、十分な経験のあるオペレーターにより計測し、評価・検討を行った。
著者
清水 武 石川 幹人
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.5-16, 2012-03-01

本研究では、乱数生成器(REG/RNG)によるフィールドRNG実験を実施し、フィールド意識と非意図的PKが、事前に記録された物理乱数をターゲットにした場合に、過去遡及的な影響を及ぼし、偏りを与える可能性を検討した。実験者は、日本のプロ野球の試合が開催された時間に8回、野球場にエントリーした。事前記録された複数の乱数ターゲットがノートブックPCに提示され、同様に物理乱数もリアルタイムに生成された。実験の結果、残念ながら事前記録のターゲットに対して、過去遡及的な効果はみられず、リアルタイムに生成した物理乱数においても偏りが得られなかった。最後に、フィールド意識に関連した今後の課題が議論された。
著者
樋口 雄三 林 義貢 張 永祥 樋口 博信
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.166-169, 2003-03-01

中国の高名な気功師,張永祥老師の協力を得て遠隔送気時における送信者と受信者との対応関係について同時ビデオ撮影により検討した。送信者は中国沈陽市郊外の公園から30分間遠隔送気し、受信者が約35km離れた沈陽市内のホテルで受信した。最初、気功師が送気を始めても受信者は何ら応答せず、送気7分20秒後に右手の指が動き、10分後に右手を回す動作がみられ、その後右脚が動き出し、左脚も同時に激しく振動し始めた。気功師の遠隔送気停止後もこの振動は継続したが、徐々に弱まり10分30秒後に停止した。遠隔送気により受信者は何らかの情報を受け取っており、それが受信者にしばらく残存する現象が認められた。
著者
樋口 雄三 林 義貢 山本 竜隆
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.91-95, 2007-03-01

前立腺癌の患者に内分泌療法とともに霊的施療を行い、著しい改善が認められた症例について報告する。患者は67歳で、2003年12月から夜間頻尿、尿勢低下を訴え、2004年5月に受診し、前立腺癌(stage D_2)と診断された。前立腺特異抗原(PSA)は39.01ng/ml、直腸内触診(DRE)において硬く、針生検では中分化-低分化腺癌(Gleason grade 4+5, score 9)であった。さらにCT、MRIにおいても確認され、また骨シンチグラフィーにより左坐骨に異常集積が認められた。6月より内分泌療法を行うとともに7月から5回の霊的施療を行った結果、2005年2月に前立腺癌の縮小と左坐骨を含め骨には異常なしと診断された。
著者
いとう たけひこ 三浦 楓子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.120-125, 2016

【目的】臨死体験とは、心停止から蘇生した人が体感する体外離脱(幽体離脱)などの科学では解明しきれていない体験である。その報告は多い。臨死体験には人類共通の普遍性と文化の違いによる特殊性があると考えられる。本研究ではこの共通性と文化差とを検討したい。臨死体験中に体験したことの表現から臨死体験の世界を考察する。【方法】立花 隆(2001)『証言・臨死体験』(文春文庫)に掲載されている有名人の臨死体験の事例とウェブサイト「臨死体験/臨死共有体験の掲示板」の臨死体験記録をテキスト化しText Mining Studioを用いてテキストマイニングの手法により単語や係り受け表現などの分析を行い、他の文化圏との特徴の比較をおこなった。【結果と考察】日本人の臨死体験における特徴的な単語として「川」と「花」の両方とも、22名中、各12名が証言している。過半数の体験者にみられた特徴と言えよう。日本人に多く表現される「川」が、西洋にみる光とトンネルとの関連で考察された。しかし、他の文化圏にみられる表現との共通性も同時に指摘された。
著者
小久保 秀之 山本 幹男 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.40-62, 2007-03-01

手かざし治療の実践者10名(初心者5名と中堅・ベテラン5名)について、その非接触ヒーリング作用の効果を、植物切片(白いぼきゅうり)の極微弱生物光で測定した。ヒーリング作用の量的指標は、実験試料と対照試料の発光強度比の対数(J値)を用いた。また、186項目の質問紙法によって実践者の当日の実践内容、過去の経験やその自己評価を調べた。結果、J値は、初心者群は0.072であったのに対し、中堅・ベテラン群は0.166となり、中堅・ベテラン群が初心者群よりも大きなヒーリング効果を示した(p=0.025、片側)。肩・背中・腰痛に対する施術効果の評価点がJ値と相関したことから(r=0.57、p=0.043、片側)、測定されたヒーリング能力は、痛み抑制効果の能力に深く関係すると考えられた。また、J値は実践者の年齢と正相関し(r=0.63、p=0.049、両側)、特に初心者群ではr=0.92(p=0.025、両側)と非常に強く正相関した。J値は年齢関数と初心者・ベテラン関数の1次結合式でよく近似できた。また、性格特性項日「そそっかしい-慎重」が能力発揮に重要であると考えられた。得られた知見から、著者らは次のようなヒーリング能力の生物学的仮説を提唱する。仮説:(1)加齢によって生ずる痛みを抑制するために、痛み抑制の自己ヒーリング能力が向上する。(2)痛みを抑制する非接触ヒーリングは、自己ヒーリング能力を他者に向けて転用したものである。
著者
森谷 峰雄
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.176-179, 2006-03-01

この世には、2種類の霊性が支配している:善い霊性と悪い霊性である。その起源・第一原因は超越水準に求められるべきである。善い霊性は真の救済を生み、悪い霊性は人間を狂気にする。善い霊性とは真の実在を含むものであり、悪い霊性はそれを持たないものである。
著者
藤野 武彦 藤井 丕夫 張 興 丸山 徹 加治 良一 高柳 茂美 金谷 庄藏 大楠 丹
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.163-169, 1999-03-01

「気」情報系の実験モデルとして大村のBi-Digital O-Ring Test(ORT)を用い、「意識」が「気」情報系に及ぼす影響を検討した。若年女性3名において、3種の物質(テトロドトキシン、煙草、健康食品)を入れた紙容器を触れているときにORTを行った。また各物質のORTは二重盲検テスト、単盲検テスト、オープンテストの三つの方式で実施した。致死的毒物であるテトロドトキシンの場合のみ、二重盲検テスト、単盲検テスト、オープンテストによるそれぞれのORTは一致したが、他の二つの物質では二重盲検テスト結果と他の二つのテスト結果との間に乖離が見られた。これらの結果は「気」情報系に及ぼす「意識」の重要性と、ORTの「気」情報系実験モデルとしての有用性を示唆する。
著者
栗田 昌裕
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.242-247, 2002-03-01

われわれは裸眼立体視を伴う訓練を通じて速読法を指導している過程で、視力が即時的に改善する現象を見出した。その現象の定量的評価を行うこととした。対象は、19歳から40歳までの集団(平均28.5歳)。「マジック・アイ」(ワニブックス刊)をテキストとして用い、各真の図で裸眼立体視を成立させた状況で、画像を(1)前後、(2)左右、(3)上下、(4)円周状に動かす訓練を約60分行った。その前後で視力を測定したところ、両裸眼視力は、平均0.32増加(全員の平均) 。両矯正視力は,平均0.40増加した(14名の平均) 。運動を伴う画像を用いた裸眼立体視の訓練は視力に即時的な効果を及ぼす。
著者
いとう たけひこ
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.237-245, 2014-09-01

2011年の3月11日の東日本大震災では、地震、津波、という天災に加え、福島第一原子力発電所事故という人災も加わった。しかしその後の日本の首相は各国に原発をセールスして回っている。戦争や原発は人間の幸福を著しく損なうにもかかわらず、メディアが権力者に不都合な事実を隠したり加担したりしている。このような問題点に気づき、我々人間の課題をはっきりとさせるため、とくにマクロレベルでのメディアリテラシーが必要である。
著者
小久保 秀之 高木 治 小山 悟史 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.236-249, 2010-09-01

白いぼキュウリ(Cucumis sativus'white spin type')を生体センサとして使うガス測定法にて、ヒーリング中のヒーラーの周囲に広がるヒーリングパワーのポテンシャルの空間分布(X-Y平面)の測定を試みた。ヒーラーは特異能力者として知られるW003(女,41歳)。ヒーラーは座位にて、高さ67cmの机上に設置されたキュウリ切片(実験試料2皿)に対し、30分間、キュウリの香が強くなるよう非接触で手かざしヒーリングした。さらにヒーラーの周囲のポテンシャル分布を測定するために、ヒーラーの前後左右に50cm間隔で4点ずつ、斜め方向約2.5mの4か所にキュウリ切片を設置した(計20点。いずれも床面から70cm)。ヒーリング試行は15分の休憩をはさんで2回実施した。ヒーリング中、対照試料となるキュウリ切片は別室に保管した(ヒーラーから対照試料までの直線距離は12m)。24時間後、各試料のガス濃度を酢酸エチル検知管141L(ガステック社)で測定し、各点のJ値(実験試料と対照試料のガス濃度の比の自然対数)を求めた。結果、ヒーリング中のヒーラーの周囲にはクーロンポテンシャルとは異なる特異な形のポテンシャルが形成されていること、ヒーラーの体の前後方向と左右方向とで異方性があることが示唆された。
著者
パルホムチュク デミトリV. 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.413-417, 2000-09-01

In this paper we review the experimental results of biophoton delayed luminescence(DL)research and propose a model based on properties of multiphonon energy transfer that explains nearly all known features of DL. Typically, DL is a long(from seconds to hours contrary to the well know luminescence from simple compounds which takes only nanoseconds)decay of intensity after initial light irradiation, and in most cases has very close to hyperbolical law dependence. We proposed the scheme for DL imaging and state that DL has a high diagnostic value, since it differs significantly for damaged tissues.
著者
青木 孝志
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.416-427, 2003-09-01

伝統的東洋医学のなかに手技による外気功がある。これを機械化する挑戦-手技以上の能力をもち信頼性のある科学的・機械化装置を開発するという挑戦-が望ましい。この挑戦は、一方で、気とは何か、発気のメカニズムは何かという伝統的東洋医学の気の思想における命題を解く試みにも通ずるところがある。筆者は、気が発生するメカニズムとして生体の電磁気学的現象に基づいた仮説をたて、仮説に基づいた数種類の装置を製作し、装置から発生する干渉波を含む複合電磁波が惹起する治療効果等々の生理的作用効果を計測し検討した。これらの装置は、各装置の電磁波成分の種類・強度・成分比・周波数などの違いにより、それぞれ作用効果に特微か現れるが、総じて、これらの装置は、すべて治療効果を含む生理的変化を惹起した。また、一部の装置では、照射により非生命体のNMR、水の粘性係数、光学吸収に変化が起こることを確認した。非生命体に対するこのような効果と生体に対する治療効果を含む生理的作用効果は、気功外気によるものと類似性が認められた。従って、このような複合電磁波が気功外気に類似のものであることを示唆した。
著者
豊田 茂芳
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.455-460, 2006-09-01

手術に対する不安や緊張は、手術を予定された患者にとって精神的ストレスとなる。自然療法の1つであるバッチフラワーレメディの中の1つであるレスキューレメディが、各種のストレスに対して緩和作用があると言われている。そこで今回、レスキューレメディが麻酔前投薬に有用かどうかを検討した。ランダム化比較試験を二重盲検法にて行い、レスキューレメディ使用群と対照群に分けた。測定は服用回数及び手術室入室時の血圧及び心拍数、VAS (視覚的評価スケール)を用いた不安・緊張度(A-VAS)を手術前日と手術室入室時に行った。心拍数に関して、レスキューレメディ使用群は対照群と比較して減少傾向を認めた。服用回数については、レスキューレメディ使用群は対照群に比較して有意に低下した。レスキューレメディには手術時の不安や緊張を和らげ、麻酔前投薬になり得る可能性が示唆された。
著者
小久保 秀之 山本 幹男 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.30-39, 2007-03-01

手かざしや祈りになどの非接触ヒーリングの作用を、極微弱生物光で評価する方法を研究した。超高感度カメラにて植物切片(白いぼきゅうり)の試料対(実験試料と対照試料)を18時間測定し、実験試料から生じる生物光の発光強度を対照試料の発光強度と比較した。測定は、実験試料に全く処理を行わない無処理群、手かざし等を行うヒーリング群、40℃の熱源にさらす熱処理群について行った。結果、無処理群と熱処理群では実験試料と対照試料の発光強度に差は無く、ヒーリング群でのみ実験試料と対照試料の発光強度に有意差が見られた(p=0.002,両側,paired t-test)。また、実験試料と対照試料の発光強度の比の対数を効果量の指標とすることで、非接触ヒーリング作用の定量的評価が可能となった。
著者
藤原 知
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, 2005-03-01

1960年代になって、キムボンハン教授らによって提唱されたいわゆる「ボンハン学説」は、第1に血管リンパ管系とは明確に区別される「経絡系統」という第3の循環系が解剖学的実体として存在し、それはデオキシリボ核酸(DNA)を多量に含む"ボンハン液"を循行せしめていること、第2に「経絡系統」において細胞の新生と死滅のプロセスが"ボンハンサンアルー細胞環"の形式で営まれ、在来の細胞分裂による細胞の新生というプロセスも"ボンハンサンアルー細胞環"の一部としてそれに含まれていると示説した。 こうして、この学説は鍼灸領野での「経穴」「経絡」の解剖学的実体の解明に成功したと云うに留まらず、生物学、医学における原則的な諸命題の再検討を迫る画期的なものであった。しかし内外のアカデミズムはこの学説を黙殺し続けて時は流れ、1967年になってはじめて部分的ではあるがこの学説を支持する追試的報告が私自身によってなされることになった。 皮膚上の「経穴」に対応する"表層ボンハン小体"の解剖学的実体の検出を含む私の追試的報告が、40年に近い眠りの時を経てようやく、韓国の研究者の手によって覚醒させられたのは2000年代初めのことである。 韓国の地に"ルネッサンス"された「ボンハン学説」は今新生の時を迎えつつあり、すでにして"内外内外ボンハン管系統"については一定の成果を挙げるに到っている。 しかしながら、追試的研究の進展の"端緒"となり得る「経穴」の実体である"表層ボンハン小体"の追試的確認、それも普遍性における確認には成功していない。 それゆえに、普遍性において誰でもが何処でも検出しうる最良の方法の早急なる確立が求められていると私は認識する。最良の方法を手にして、やがて始まるのであろう「ボンハン学説」の全面的な追試的展開を私は夢見る。「ボンハン学説」研究には未来があると述べて、追試者への私のメッセージとしたいのである。
著者
前田 豊
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.71-81, 2008-03-01

人間の特異潜在能力によって、不思議現象が発現することは、科学的にもその存在が証明されてきている。その原理やメカニズムとして幾通りかの説が提案されているが、必ずしも全ての現象を説明できるものではない。本発表では、時空間と意識を含む新しい多次元空間を仮説化し、各種の不思議現象をほぼ矛盾なく説明しうる「意識科学的宇宙論」の提言を行う。特に予言を含む超時間的な現象の説明を試みる。つまり、不思議現象は気によって起こされるが、気は意念であり、超極微的存在のために量子論の不確定性原理によって、時空間宇宙内で普遍的存在となり、太古から未来まで、また宇宙全体に希薄な分布状態で存在する情報と考えられる。人間の想念は、気となって意識空間(潜在意識層)に導通され、対象物と共鳴が生じたとき不思議現象を起こす。ユング説の集合無意識層は、意識空間に保存された情報であり、時空間と意識を加えた多次元空間の現象と考えるとよく説明できる。
著者
小久保 秀之 世一 秀雄 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.294-301, 2004

いわゆる遠当てと呼ばれる武道の技を研究した。遠当ては、離れた相手に対する非接触の攻撃技と言われている。1回の実験で、武道熟練者6ペア(日本の武道3ペア、中国の武術系気功3ペア)、対照として非訓練者6ペアを用いた。各ペアの被験者は別室に入り、通常の情報伝達経路を遮断した。そして、送信者が受信者に向かって信号伝達動作を行ったときの受信者の応答を測定した。受信者は静電遮蔽室に座り、2重盲験・無作為の条件下で、送信者は1試行80秒間に1回だけ送信動作を行った。送信者・受信者はそれぞれスイッチボタンを持ち、そのボタン動作の記録が生理データとともに記録された。実験の結果、送信時刻前後における受信者の左手労宮の皮膚表面温度の異常な変化は見られなかった。受信動作・送信動作の時間一致性について、有効データ797を解析した結果、全体としては顕著な時間一致性は見られなかった。中国の武術系気功ペア2組において、+11秒の時点に統計的有意なピークが見られた(p<0.05, one-tail)が、この遅延ピークが遠当てによるものであるなら、その理由は送信動作が比較的長めだったためと考えられた。
著者
山本 幹男 町 好雄 伊藤 正敏 河野 貴美子 木戸 眞美 菅野 久信 小久保 秀之 世一 秀雄 劉 超
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.60-69, 2002-03-01

近年、米国では補完代替医療の予算が急増し、研究の活発化が著しい。筆者らは2001年11月末から約1週間ハワイを訪問し、ハワイ大学の視察、スピリチュアルヒーリングの科学国際会議への参加・発表、ハワイ遠隔視能力者組合の視察を行い、東洋と西洋との研究交流の促進を図った。ハワイ大学では、2005年までに代替医療学部を設立する計画が進行していた。また、ハワイ遠隔視能力者組合では、インターネットによる実験・教育訓練が行われていた。スピリチュアルヒーリングの科学国際会議では、微細エネルギー研究、特殊生体機能、伝統中国医学と西洋医学、瞑想と精神的体験の誘導と神経生理学的測定、意識の生物学、非局所的連結の神経生理学的測定、自由応答型サイ実験、直観診断などをテーマとする約40件の発表・講演があった。研究テーマには各国とも共通するものが多かったが、その一方で、欧米の研究と比較して日本・中国・台湾の研究は、研究対象の個別性を重視する傾向がみられた。
著者
中村 広隆 原口 鈴恵 陳 偉中 田中 昌孝 小久保 秀之 張 トウ 古角 智子 河野 貴美子 相馬 隆朗 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.159-163, 2001-03-01

著者らは生物フォトンと温度変化の測定から意識集中時に指先の温度低下の場合を以前報告している。本研究では、この意識集中による皮膚表面温度変化に着目し、意識と生体機能の特性を解明するため、ヒトの手から発する放射赤外線による皮膚表面温度の測定を行った。その結果、今回の実験の例でも、手の意識集中時において皮膚表面温度の低下、リラックス時には上昇が観察された。