著者
青木 孝志 足達 義則
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.121-125, 2006-03-01
被引用文献数
2

アロマセラピーの研究においては、匂いが自律神経に与える影響を調査することが重要である。本研究ではジャスミンの匂いが自律神経に与える影響を心拍変動のパワースペクトルのHF(high frequency)成分とLF(low frequency)成分の変化から調べた。本実験における被験者は、ジャスミンの匂い刺激によりパワースペクトルのHF成分は有意変化を示さなかったが、LF成分が有意に増大した(p<0.01)。このことは副交感神経の活動増大(または精神性負荷減少)が起こることを示唆した。
著者
山本 伊佐夫 中川 貴美子 大平 寛 鎌倉 尚史 藤田 紗英子 山田 良広 長谷川 巖
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, 2019

歯科と全身は密接な関係にあることが明らかになってきた。パソコンや携帯電話の普及により電磁波の身体への影響が社会問題となりつつある。【症例】40代女性。主訴:電磁波過敏で日常、PC、スマホ、家庭電化製品を使用すると倦怠感、腹部痛を生じる。診断:Bi-Digital O-Ring Test(BDORT)を用いて電磁波集積原因歯と材料を特定した。治療および経過:携帯電話の電磁波に対してBDORT(-)であったが、インレー(金属)を除去後(+)になった。除去後、電子機器、家電製品使用時の違和感が大幅に軽減された。歯科金属が電磁波を集積している可能性が示唆された。電磁波過敏症治療に有効であると考えられた。
著者
河野 貴美子 坂本 政道 世一 秀雄 高木 治 小久保 秀之 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.34-39, 2013-03-01

意識探究プログラムとして知られるヘミシンクは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせることにより、深くリラックスした状態を作り出し、通常と異なる意識状態に導くことが容易な方法とされている。著者らは、今まで様々な変性意識状態下の脳波を検討してきた。今回、5名のヘミシンクトレーナーの脳波計測からヘミシンク聴取による脳の変化を検討することを試みた。後頭部のα波平均振幅値は、セッション中に減少し、軽眠を思わせたが、各帯域含有率で、α帯域における比率が大きく減少していたわけではなく、通常の入眠時とは異なると思われた。β帯域含有率はフォーカスレベルF10とFl2で、交互に変化する様子が見られ、刺激音のうなり周波数との関係を示唆させた。左右脳波のコヒーレンス値が聴取時に大きくなる傾向が見られたが、セッション中に後頭から前頭にかけて位相同期的な瞑想様脳波が見られた被験者も複数おり、瞑想に近い状態を容易に実現することで、コヒーレンスが高くなっていることも考えられた。
著者
橋本 和哉
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, 2015

古来から人が死ぬと肉体から霊が離れ霊界に行くと言われます。何らかの事情で霊界に行けない霊がいます。そうした霊が霊に敏感な人に憑依して、不眠、悪夢、イライラなどの障害が起こった場合、霊障と呼ばれます。それを改善するには浄霊が必要です。一般に浄霊には高次元存在に頼む方法がありますが、気のエネルギーで浄霊する方法を検討しました。種々の試みの結果、憑依した霊と高次元の神的存在をエネルギー的につなぎ、憑依霊を癒やす気エネルギーで上手く浄霊できました。浄霊できた症例と、浄霊が気のエネルギーワークで効率良く対処できうることをお伝えします。
著者
Miwa
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, 2019

ベリーダンスの起源は古代エジプトで、「豊穣祈願」「女神信仰」などのために踊られていたと言われています。紀元前シュメール人が築いた都市文明や、古代エジプト文明の壁画や工芸品にこの踊りの原型のようなものが描かれている事から、最も歴史ある舞踊だと考えられています。また、「子宮の踊り」、「出産の踊り」とされ、今でも中東地域では 子孫繁栄のため結婚式などで踊られています。19世紀になるとイギリスによるエジプトの植民地化によって、中東文化と西洋文化の融合が起きました。カイロの富裕層向けのナイトクラブで、パリのキャバレーやニューヨークのブロードウェイなどを模したエンターテイメント性が強くショー的に洗練されたベリーダンスが踊られるようになり、現在のベリーダンスの原型が確立されました。20世紀になるとアメリカでベリーダンスブームが起こり、大きな舞台でショー的に踊られるようになりました。本来の優しい動きではなく、見た目が派手な激しい動きに変化したことにより、身体を痛めるダンサーが増えました。遅れること、日本でも2005年頃ベリーダンスブームが起こり、このような理由により身体を痛めるダンサーが後を絶ちませんでした。私自身もブームにのり同じように腰と股関節を痛めてしまいました。その時女性性を高めるためのダンスなのに体を痛めるのはおかしいと思いました。そして、その矛盾を追求し、辿り着いたのがボディーロジックだったのです。これこそが本来のベリーダンスの動きだったのです。エジプトをはじめとする中東の人々は生活の中に踊る習慣があるので誰でもすぐ踊ることができるのですが、西洋人はその習慣がないため動かし方が分からずに表面的に動いている部分を意識して動かしていたのが、体を痛める原因だというが分かりました。このワークショップでは人間の自然な動きのボディーロジックを意識して踊ってゆきます。それではワークショップを始めましょう。このワークショップでは最初に身体をさすり身体をゆるめていきます。するとロックが解かれたように筋肉の緊張がほぐれてゆきます。体が十分ほぐれたら次に歩きましょう。人間にとって一番自然な動きは二足歩行で歩くことです。そのことを基本とし、延長線上に身体に無理のない動きがあります。この自然な動きこそが癒しのベリーダンスの基本となる動きです。(お腹の伸びとゆるみを感じながら歩きましょう)このようにボディーロジックを意識することにより身体が素直に動くようになり、体を痛めることなく踊り続けることができるようになります。
著者
古賀 義久 栗田 昌裕
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.468-471, 2003

過去のわれわれの研究により裸眼立体視訓練による視力改善効果が示された。その訓練を5週間行った効果を検討した。【方法】対象は栗田式視力回復法講習の成人受講者9名。1週間に一度ずつ5回集まって訓練を行った。「裸眼3D視」(以下、3D訓練)を行い、訓練前後で視力を測定し、5週の平均値をデータとして使用した。【結果】以下平均値で示す。左右裸眼視力は、3D訓練では0.14→0.19で0.04増加(30%増加)。左右矯正視力は、3D訓練では0.79→0.94で0.15増加(19%増加)。5週間の長期効果は以下の通り。両裸眼視力は0.12→0.27と改善(0.14増加)。倍率の平均値は2.2倍。平均値相互の倍率は2.2倍。両矯正視力は0.71→0.94と改善(0.24増加)。倍率の平均値は1.34倍。平均値相互の倍率は1.43倍だった。【考察】3D訓練には即時視力改善効果があることが再確認できた。5週間訓練すると、視力が長期的に改善することが示された。
著者
奥 健夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.144-154, 2005-03-01

本研究では、量子論及びホログラフィック原理に基づく現代宇宙論の観点から、意識生命エネルギーのメカニズムに関する考察を行うことを目的とした。人間の意識生命エネルギー(ECL)を、ある波動関数で表わされるフォトン的な波動と考え、巨視的量子凝縮体への光の凍結物質化のメカニズムを提案した。意識場光がダークエネルギーダークマターに光凍結し、負のエントロピー形成から物質生命体における原子自己組織配列が生じると考えられる。ECLは、ボースアインシュタイン凝縮、フェルミ凝縮、量子エンタングルメント、トンネルフォトンなどの量子コヒーレント的性質をもたらしていると考えられる。またホログラフィック原理及び超弦理論から、宇宙の4次元時空の全情報が3次元境界面に記録され、そのコード情報もしくは余剰7次元がECLに対応する、意識⇒生命エネルギー⇒物質情報変換モデルを提案した。物質情報から見ると宇宙情報は、時間凍結した状態であろうと考えられる。
著者
橋爪 秀一 河野 貴美子 小久保 秀之 山本 幹男 桂川 秀嗣 鎌田 明彦 渡辺 恒夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.48-52, 2015-03-01 (Released:2018-10-03)
参考文献数
12

嗜好品であるノンアルコールビールのリラックス効果を、心理生理学指標である皮膚伝導水準(SCL)と心拍(HR)とを用いて評価することを試みた。10名の大学生が被験者として参加し、安静の後、7分間の内田クレペリン検査及び3分間の暗算により、ストレスを負荷した。その後、2種類のノンアルコールビール、キリンフリー及びアサヒドライゼロ、或いはコントロールとして水を1分間で摂取した後、椅子に静かに座る閉眼安静を10分間行った。RussellとLaniusの気分特性モデル(Russell and Lanius model of affective quality)により解析した結果、両ノンアルコールビールは強いストレス改善効果を有することが明らかになった。また、嗜好調査の結果、全被験者がビール好きではあったが、ノンアルコールビールは好きではなかった。これらの結果から、ノンアルコールビールは、嗜好に関係なく、ストレス改善効果があると考えられる。そのメカニズムは明らかではないが、両ノンアルコールビールに含まれるホップは、ハーブの一種でストレス改善効果があることが知られており、ノンアルコールビール中の素材がストレス改善効果に効いている可能性がある。
著者
木戸 眞美
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.254-268, 2000-03-01

赤、黄、緑、青、紫、ピンクの色彩について単一矩形パルス法で皮膚インピーダンスを測定し、自律神経関連のAPと固有電気伝導度と血流に関するBPに色彩効果が現れる事を見い出した。APは赤と緑で低く、青で高かった。青はBPが高く、交感神経緊張で血流の大きいリラックス状態になったと思われる。これは生理的な効果の他にも鮮やかな青のイメージが心理的に影響していると考えられる。被験者の色実験の印象と実験結果はよい対応を見せた。また、癒しの色といわれる紫ではBPが低くて落ち着く人が多かった。
著者
大島 章嘉
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.287-301, 2001-09-01

標記研究その2では、より大きな計画(場外ホームラン計画と称している)の充実が大きな成果につながることが判明している。本研究ではこの意識の有無の差が成果にどの程度つながるかを実験的に測定し、把握した。更に成果を上げるために何が必要かも明らかにした。また、併せてα波測定時の(1)足もみ効果(2)念仏を唱える成果についても検証した。
著者
乾 泰宏 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.183-187, 2010-03-01

体外離脱体験とは、あたかも意識が肉体から抜け出したかのように感じる意識経験である。「タオ内丹法」(仙道)修練の中に体外離脱体験を誘導する方法がある。この方法で導かれた瞑想的な体外離脱体験状態の脳波を、最新の脳波計を用いて測定した。同方法に熟達した熟練者1名(男,71歳)による測定の結果、体外離脱時にθ波が顕著に出現することが観察された。
著者
樋口 雄三
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.295-298, 2006-09-01

現代医療は最高の水準にあり、検査機器も高度に発達しているにもかかわらず、病気が治らないのは現代医学が病気の本質を捉えていないからである。精神的ストレスや生活習慣の誤りなどによるものは現代医療で治療できるが、残りは気の不足と滞り、霊障によるものである。近年ようやく代替医療が取り入れられ、統合医療が行われるようになってきたが、それでも不十分でさらに霊的施療を加えた高次元医療でなければならない。高いレベルの氣功師や霊的施療によって著しい効果が認められた症例を紹介する。
著者
神庭 重信
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.141-145, 2001

免疫学では今世紀初頭に数々の重要な発見が行われ、まさにゴールドラッシュのようであったといわれる。その後分子生物学、分子遺伝学、細胞生物学が目覚ましい発展をとげ、免疫学の研究に導入された。その結果、免疫が自己と非自己を識別し、個および種の生存にとっての基本的防御機構であり、その機構が複雑かつ精緻に調節されていることが徐々に明らかにされてきた。やがて免疫学に遅れて、しかし急速に展開した脳の神経科学は、思いがけない生体維持機構を突き止めた。それが脳と免疫系との相互調節機構(脳と免疫系のクロストーク)である。この研究領域は広く精神神経免(Psychoneuroimmunology)と呼ばれる。
著者
境田 英昭 小久保 秀之 山本 幹男 平澤 雅彦 河野 貴美子 町 好雄
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.276-282, 2000-03-01

気功は、中国の心身鍛練方法の一種と言われている。その気功練習者の身体からある周期に変調された放射赤外線が検出されたという報告がある。さらに、その周期は呼吸周期と一致するという報告もある。著者らは、放射赤外線を検出する装置を自作し実験を行った。この放射赤外線検出装置においても放射赤外線に呼吸周期と一致する周期が測定された。また、放射赤外線は皮膚表面温度と深く関係しているので、皮膚に直接温度センサを付けた実験も行われた。このセンサにおいても呼吸周期と一致する周期が測定された。また、他の分野で、皮膚表面温度から呼吸数を推定する研究報告がある。本研究によって、気功時における放射赤外線の変調は、呼吸の変化が皮膚表面温度の変化として表れたことに起因すると示唆された。
著者
上田 至宏 黒岩 共一 善住 秀幸 片野 泰代 亀 節子 樫葉 均 武田 大輔 柳田 利雄 喜多村 祐里 大城 宣哲 時本 康紘 野村 保
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.407-412, 2000-09-01

イメージによる脳の機能を検討するため刺激強度を変えて合谷を圧迫した場合と、それらと同じ状態をイメージした場合とをfunctional MRI(f-MRI)で測定した。強い痛みをともなう圧迫刺激では両側の2次知覚野と頭頂葉、視床、島などが賦活され、人によっては視覚野も賦活された。その状態をイメージした場合には2次知覚野の信号強度は低くなり、視覚野や側頭葉の強度が増加した。合谷皮膚表面の強いピンチ刺激(激痛)では、圧迫刺激の場合に見られたほどの広範囲な賦活はなかった。左指先から右掌の労宮に気を送る実験では、右感覚野と右基底核の限定された部分が賦活した。瞑想、小周点法も行ったが賦活部位は検出できなかった。
著者
渡辺 恒夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.159-165, 2003-03-01 (Released:2019-05-01)
参考文献数
6

明晰夢(夢の中で夢であることを気付く夢)が実際に生じることが、実験的に検証された。4名の被験者が、夢見ていると気付いた時に夢の中で特定の行動をとることにより、ポリグラフ上に観察しうる合図を送り出すことに成功したのだった。うち2名はレム睡眠中に、他の2名は段階1中に合図を送信した。次に、明晰夢の起こる心理的条件を発見するために、明晰夢に関する質問紙を作成し、「アイゼンク人格目録」および「菅原の自意識尺度」と共に大学生を対象として調査を実施した。その結果、明晰夢経験頻度と人格特徴の間にはいかなる有意な関係も見出されなかったが、自意識尺度中の「私的自意識」の得点との間には、有意な正の相関が見出された。この結果は、多くの人々が、その人格特徴のちがいにかかわらず、私的自意識を日常生活の中で強化するような訓練を積むことによって明晰夢を見る能力を高めうるということを、示唆するものと思われる。
著者
アン サンヒョン ソン ミンギュ キム ソンウン アン スンチャン リュウ チャンス イー ウルスン イー スンホン
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.169-173, 2005-03-01

本研究院で開発した気修練法である脳呼吸の修練過程で通常、知覚しにくい対象についての情報を得る現象が認められた。これをHSP(Heightened Sensory Perception)と名づけた。HSPは、体感覚訓練に基づきその能力が開発されるという点から、これまでのESP(Extrasensory Perception)とはまったく異なる概念である。本稿は、第一に、1998年以降、HSP能力を証明するために行われたデモンストレーションの状況と結果をまとめたものだ。第二に、HSPの科学の最前線に向けて試みた脳波の測定とfMRI実験について盛り込んでいる。実験では被験者は目を隠したままモニターにランダムに現れる刺激(色、形)を透視し、統制実験では目を開いたまま同じ条件の実験を行った。HSP状態で脳の特定の部分が活性することが認められ、アルファ波とガンマ波の時間、空間的な変化を観察した。最後に、実験の分析にあたって提起された課題について簡単な議論を行った。
著者
河野 貴美子 櫛田 浩平
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.91-96, 1996-03-01

強制的な瞑想誘導による脳への影響を調べるべく、通常は半眼・腹式長呼吸にて行う坐禅瞑想を、あえてアイマスク着用、強圧的呼吸負荷のもとに行った。目隠しにより、α波は増大し(脳活動抑制)、後頭から前頭にかけ、全汎性に出現した。後頭-前頭間のα波lag time (τm)は、目隠しと共に強圧的な呼吸負荷により、長くなる傾向が見られ、一見深い瞑想を思わせた。α波の周波数は、強圧短息呼吸を続ける内、徐々に低くなった。これも曹洞禅などの、深い禅定に見られる傾向である。しかし、このとき眼球の激しい動きに伴うδからθ帯域に属する3〜5Hzの波が頻発し、極度な大脳抑制状態を強引に生み出す危険性を暗示していた。
著者
上田 至宏
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, 2005-09-01

東洋医学では、自然治癒力という言葉がよく使われますが、その目指す健康体とはどのように決定されているのでしょうか。また疲れたときある"つぼ"とよばれるところを押しますと飛び上がるほど痛いことがあります。"つぼ・ひびき""気がながれる"という言葉もよく耳にします。このような現象を、現在の医学でどこまで説明できるかを演者らが行った実験例を示しながら解説ます。そしてこれからの医療に必要なものを考えていただきたいと思います。
著者
渡部 俊彦
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.81-90, 2007-03-01

1848年にアメリカで発生した叩音事件から科学者らによる心霊現象の研究、近代心霊研究が始まった。欧米を中心として、心霊現象や死後の霊魂存在を実験によって探求する研究が行われ、イギリスでは心霊研究協会(SPR)が生まれた。さらに、霊魂存在や霊魂との交信の可能性を認めるスピリチュアリストが生まれた。ここから、新しい人生指導原理であるスピリチュアリズムが誕生した。欧米の心霊研究は浅野和三郎によって日本に紹介され、彼は心霊科学研究会を設立し日本スピリチュアリズム(日本神霊主義)を生んだ。脇長生が日本神霊主義を発展させた。さらに桑原啓善がイギリスの霊界通信の内容を加味させて、ネオ・スピリチュアリズムを作り出した。