著者
富永 五郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.10, pp.479-485, 1968-10-01

現在すでに超高真空は実用の域に達しているが,<10-10Torr以下の極高真空技術は開発の緒についたところである.10-11~10-12Torrの真空をつくることはそれほど困難ではないが,しかし,なにぶんにもこのような真空を測定する確実な方法が確立していない.この分野にどのような問題があり,どのように解決されようとしているかを概観する.
著者
棚沢 一郎 永田 真一 木村 直宏
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.475-478, 1992-10-01

小特集 バイオテクノロジー
著者
川崎 昭如 目黒 公郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.409-416, 2010-07-01 (Released:2010-11-25)
参考文献数
32

ウェブマッピング技術の急速な発展により,災害対応支援のあり方が変わりつつある.従来の地理空間情報を使った災害対応は,政府・自治体や災害救援機関の専門家集団による中央集権的な対応が主流であった.しかし,2010年1月のハイチ地震では,従来型の災害対応に加えて,ネットワーク型の災害対応コミュニティによる,より動的でオープンな災害対応支援が展開された.本稿では,ハイチ地震の対応活動を分析することで,近年の地理空間情報技術の発展が,災害対応活動支援にどのような影響を与えているかを概括する.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
大原 美保 目黒 公郎 田中 淳
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.811-816, 2011 (Released:2011-12-27)
参考文献数
4

2011年3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震後, 相次ぐ余震活動により緊急地震速報が多数発表され, 住民が速報を見聞きする機会が増えた.本研究では本地震前後での緊急地震速報に対する住民意識の変化について, (1)緊急地震速報の認知度, (2)空振りに対する意識, (3)速報の聞き取り状況, (4)速報を見聞きした場合の対応行動, (5)速報への評価という5つの観点から分析した.この結果, 東日本大震災後, 緊急地震速報の認知度や速報を瞬時に理解する認識力は飛躍的に向上したことがわかった.また, 地震前から緊急地震速報の技術的課題を認識していた場合には空振りへの許容度が高くなった.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
山内 恭彦
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.59-59, 1963-03-01
著者
小林 昌敏
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.126-133, 1962-04-01

従来も種々の加速器を用いた核反応を利用して放射化分析法の研究が行なわれてきたが,原子炉の完成により,熱中性子による核反応を利用してきわめて感度の高い分析が行なえるようになった.筆者は,放射化法を応用した金属および合金の研究を行なっているので,これについて解説する.
著者
滝口 清昭 河野 賢司 前田 一龍 比嘉 良人 神谷 稔
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.299-304, 2011-03-01 (Released:2011-05-28)
参考文献数
6

二輪車において,準静電界における静電結合を利用し,人体を通信経路としたバックモニタシステムを実現した.人体と静電結合を行う送信端末の電極をサドル部,受信端末をハンドル部に設け,電極と人体,人体と車体との静電容量の関係,すなわち,人体と車体との静電結合に対し,人体と端末の電極との静電結合がより大きくなるような電極の形状および配置を考慮した構成とした.本システムは人体通信によって煩雑な配線を排除することが可能となることと,準静電界を利用したことにより,人体表皮と電極への非接触通信が可能という特徴がある.
著者
沼田 宗純 秦 康範 大原 美保 目黒 公郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.643-652, 2010-11-01 (Released:2011-05-12)
参考文献数
10
被引用文献数
2

本研究では,災害医療情報をリアルタイムに収集し,医療機関・行政・住民等,地域全体で災害医療情報を共有するためのITトリアージシステムを開発した.本システムを山梨大学医学部附属病院で行われた450名規模のトリアージ訓練において適用した結果,リアルタイムにトリアージレベル別の患者数の把握,各診療科の受診患者数の把握,容易なトリアージレベルの変更対応等,トリアージの高度化だけでなく,他病院,行政,住民を含めた地域全体で情報共有が可能となり,迅速な転院対応や住民からの問い合わせ対応が可能であることが確認できた.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
小笠原 武夫
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.183-186, 1962-06-01

Vベルト自動変速機の変速特性は,負荷トルクに関係するが,この現象を適切に説明することが従来なされていなかったので,その変速機の設計に支障をきたしていた.この報告では,Vベルトの弾性を考慮に入れたVベルトの力学的考察をもとにして,いわゆる変速特性式を誘導し,この式でその現象を無理なく説明できることについて述べる.
著者
村井 俊治 青島 正和
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.p326-333, 1993-05

小特集 光デバイス・光工学近年景観評価の重要性が認識され始めている.しかしながらその評価に用いる景観モデルとしてのパースや模型,コンピューターグラフィックス等は,モデルの色や明るさを人間の感性により決めているのが現状である.これに対し本文は,各種の大気現象の客観的なモデル化をめざして,光学理論による空の青や夕焼けの赤,雨によるボケの状況等の算定方法の紹介と,その新しい利用方法について示した.
著者
橘 藤雄
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.8, pp.201-204, 1966-08-01

古くから広く利用されていたにもかかわらず,近年になってようやく研究の進んできた沸騰熱伝達について解説し,われわれの研究室で手がけている二,三の問題について説明した.
著者
河添 邦太朗 竹内 雍
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.9, pp.246-251, 1967-09-01

原子力平和利用の進展につれて,核分裂生成物あるいはそれらを含む放射性廃棄物の捕集,除去がーそう重要な問題となる.以下は特に放射性ガスの発生および処理状況の概要を示し,85Kr,131Iおよびその他の放射性ヨウ素の吸着除去を行なう際の問題点と最近の進歩を述べたものである.