著者
新田 章
出版者
立正大学
巻号頁・発行日
2016
著者
田坂 さつき 島薗 進 一ノ瀬 正樹 石井 哲也 香川 知晶 土井 健司 安藤 泰至 松原 洋子 柳原 良江 鈴木 晶子 横山 広美
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、日本学術会議第24期連携会員哲学委員会「いのちと心を考える」分科会委員のうち9名が参画し、同分科会委員長田坂さつきを研究代表者とする。本研究には、政府が主催する会議などの委員を歴任した宗教学者島薗進、倫理学者香川知晶に加えて、医学・医療領域の提言のまとめ役でもあり、ゲノム編集による生物医学研究の黎明期から先導的に発言してきた石井哲也も参画している。医学・医療領域におけるゲノム編集に関する提言に対して、哲学・倫理の観点からゲノム編集の倫理規範の構築を目指す提言を作成し、ゲノム編集の法規制の根拠となる倫理的論拠を構築することを目指す。
著者
大川 富士夫
出版者
立正大学
雑誌
立正大学文学部論叢 (ISSN:0485215X)
巻号頁・発行日
vol.73, pp.3-7, 1982-07-10
著者
三友 健容
出版者
立正大学
雑誌
法華文化研究 (ISSN:02871513)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.1-68, 2005-03-20

The Abhidharmadipavibhasaprabhavrtti (ADV.) is quite a unique Sanskrit manuscript discovered from a Tibetan monastery. It has very important discussions between Mahayana and Sarvastivadin. Mahayana criticized the traditional school, Sarvastivadin as Hinayana (Inferior Vehicle). Traditional schools were, however, said to comment no word against Mahayana Nobody succeeded in translating ADV. into the modern language since Dr. Jaini published it in 1957, because this work requires us a sufficient knowledge on the Abhidharma theory using the commentaries kept in the Chinese Canon and the Tibetan Tripitaka. In this paper, the part (Verse No.298-382) of the chapter V of the ADV. is translated into Japanese with detailed footnotes.[Verse No.298-311] The fundamental principle of the Sarvastivada school, namely, the reality of the past and future elements, is discussed here examining four leaders opinion of the Sarvastivada school and the Parinamavada of Samkhya, the Guna of Vaiseshika. [Verse No.312-324] Dipakara criticizes the Darstantika who supports niratmaka (no intrinsic nature). The ADV. quotes Kumaralata's view supporting the Vaibha-shika viewpoint. It also examines the doctrine of Sunyatavada, and contains a valuable reference to the Tri-svabhavavada of the Kosakara, Vasubandhu who is described as a Mahayanist fallen from the Sarvastivada.[Verse No.325-359] The ADV. deals with different anusayas obtaining in different states of mind. The AKBh. is very brief and explains this point by way of an illustration of the sukhendriya. The ADV. devotes twenty-five verses to this topic.[Verse No.360-370] The ADV. devotes to the exposition of other klesas grouped as asrava, ogha, yoga, upadana, samyojana, bandhana and grantha.[Verse No.371-383] The upaklesas or minor klesas collected in the Kshdraka-vastu (corresponding to the Pali Khuddaka-vatthu-vibhanga) are dealt in the ADV-Vrtti. The AKBh. is very brief and mentions only three upaklesas. The last portions of this chapter containing details on the klesa-prahana and klesa-parijna are lost.
著者
Charoensriset Samawadee
出版者
立正大学
巻号頁・発行日
2011

博士論文
著者
三友 健容
出版者
立正大学
雑誌
大崎學報 (ISSN:02891174)
巻号頁・発行日
vol.160, pp.31-32, 2004-03-31
著者
小島 健
出版者
立正大学
雑誌
経済学季報 (ISSN:02883457)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-33, 2004-09-30

本稿は、戦後ヨーロッパ統合の先駆となったベネルクス関税同盟について、おもにベルギーの側から研究したものである。第二次大戦期にロンドンにあった亡命政府によって締結されたベネルクス関税協定は、戦後構想と密接な関係を持っていた。英米とくにアメリカを中心とした戦後世界においてヨーロッパ小国が経済的に自立し政治的発言権を確保する意図がベネルクス同盟にはあった。だが、大戦が終結し亡命政府が帰国しても関税協定の発効は遅れた。その要因はオランダの経済困難、ベルギーのオランダ農業に対する恐怖感、税制の不一致など国益にかかわる重大な問題があったからである。ベネルクス諸国はこれらの問題を解決するか、先送りすることによって1948年から関税同盟を発足させた。ベネルクス同盟は、EECのモデルとなり欧州統合の実験室となった。また、小国が大国に対して結束することで人口や経済規模に比較して大きな発言力を確保できた点は今日のEUにあっても注目される。
著者
小島 健
出版者
立正大学
雑誌
経済学季報 (ISSN:02883457)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.105-129, 2005-03-20

1993年の憲法改正によってベルギーは連邦国家に移行した。ベルギーの連邦化は第二次大戦後の国内における地域対立の激化と地方自治要求の高まり、ヨーロッパ統合の進展など国内外の環境変化に対応したものであった。本稿はベルギー建国以来、劣位におかれてきた北部フランデレンの発言力向上、2度の世界大戦による影響に留意しながら、1970年の戦後最初の憲法改正以来、4度の憲法改正によって徐々に形成されたベルギー連邦制の歴史的意味を考察することを目的とする。また、本稿では、ベルギー連邦制がヨーロッパ統合の進展と同時進行的であったことに注目して、ヨーロッパ統合の議論における連邦制につながる地方自治の要求の高まりについても考察する。この点については、まずヨーロッパ審議会で採用され、ついでまーすとりひとじょうやくにもとりいれられた「補完性原理」受容の過程に即して検討する。
著者
池田 宗彰
出版者
立正大学
雑誌
経済学季報 (ISSN:02883457)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.51-99, 2005-01

力学的物理現象を統一的に説明するものがシュレーディンガー方程式である。物理現象(連続的時間に関する変化曲線で表される:因果性)が粗視化されて跳び跳びに観測されて一時点に重ね合わされると確率分布に変換される。これはシュレーディンガー方程式の波動関数の確率性である。しかしこの確率化は不完全である。この確率分布には系列相関(因果性)が残るからである。これが繰返されるプロセスで確立は純化されてゆく。これは、一定の視野への粒子の時空値の参入と粗視化の繰返しを伴いながら、階層を上ってゆくプロセスであり、シュレーディンガー方程式の階層上げである。それが、物理現象→生命現象→心理現象、と派生・移行してゆくプロセスを誘導構成する。何となれば、粒子の因果性が確率に変換されることで、粒子に自発性・任意性が出てくる。分子が"自発的"だということは、分子が"確率的"だということと等価である。因果性が不完全に確率化されるある段階で分子に目的概念が出て来、ここが生命の発生点となる。ここはRNAレプリカーゼ分子が発生した時点に対応する。それがさらに確率化されると任意性が出てくる。ここが心理の発生点である。これはヒトの大脳新皮質の発生時点に対応する。以上の一連を統一的に説明するものがシュレーディンガー方程式を構成する波動関数の確率性の"純化"のプロセスである。(加えて、生命現象を表現する連立差分方程式系が、粒子の確率性を表現するシュレーディンガー方程式と等価となることが証明される。又、シュレーディンガー方程式は階層上げに従い、マクロの"粒子"を説明するニュートン力学とも整合的である。)