著者
田中 聡子
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学社会学部紀要 (ISSN:0919116X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.15-27, 2007

ホームレスや母子世帯,単身高齢者の貧困に加え,近年の雇用形態の変化,ワーキング・プアーの増加などは現代社会の構造的な中からの貧困である。本稿では日本社会の中で起こっている現代的な貧困を考察するために,イギリスの貧困概念の動向を絶対的貧困概念と相対的貧困概念の視点から整理する。また,近年の貧困アプローチの基準は所得だけではないことからより広い概念としての社会的排除概念の整理を行う。現代の深刻な問題は就労しても十分な生活費を得られない働く貧困層や高齢者の年金水準の低さである。こうした現代日本の貧困の再発見について,貧困概念を用いて考察する。
著者
岡田 典之
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.67-85, 2016-03-16
著者
岩田 貢
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.155-170, 2015-03-16
著者
Furmanovsky Michael
出版者
龍谷大学
雑誌
国際文化研究 (ISSN:13431404)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.51-64, 2010-03-10

ビートルズは日本の大衆文化において、唯一無二の地位を確立している。彼らの音楽や映像は、今もなおほぼ全ての商業界、娯楽産業界で見聞きすることができる。この現状からポピュラー音楽評論家や歴史研究者たちは、ビートルズは1960年台中期から後期において日本のポピュラー音楽文化の変革において、重責を担ったと認識している。1960年代後期の日本でグループサウンズ(GS)と呼ばれたバンドの外見上の服装やイメージなどは、この認識と合致するものである。しかし、実際は今もなお日本ツアーを行うアメリカのエレキギターを中心としたインストゥルメンタルグループ、ザ・ベンチャーズがビートルズよりも日本のポップス、ロック音楽の方向性を形成する上で多大な影響を及ぼしたと考察できるかなりの証拠が存在する。本稿では、1965年〜67年に興ったエレキブームの引き金となり1960年代、日本を代表するポップスミュージシャンたちの音楽スタイルや噂好の形成に直接的につながったザ・ベンチャーズの影響力について取り上げる。ザ・ベンチャーズは、日本のポピュラー音楽史においてビートルズと同等の重要な存在であり、グループサウンズの形成において基礎的な音楽的影響を与えたのは実はこのベンチャーズなのである。
著者
高橋 進
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷法学 (ISSN:02864258)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.1767-1792, 2010-03-10
著者
金 泰憲 李 允碩
出版者
龍谷大学
雑誌
国際文化研究 (ISSN:13431404)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.119-128, 2007

韓国人の家族に対する価値観は伝統的に儒教思想に基づいている。儒教思想は、人間は子孫を通して永生を得ることができ、子孫は親を通して命を得ることができると考える。従って、子孫は家系を継承し、父母の老後面倒を見てあげなければならず、祖先を祭る責任を果たさなければならない。このような思想からは拡大家族制が理想とされ、長男を中心に家系と家産が相続される直系家族形態が普遍化してきた。韓国の伝統家族観は、日本の植民地と韓国戦争を経験しながらも相変わらず韓国の中枢的価値観としての位置を占めてきた。しかし、最近社会変化とともに韓国の伝統的な家族観は大きく、早く変わっている。多くの韓国人は老後子どもに頼るより独立して生きていくことを望んでいる。夫婦が葛藤を解決できなければ離婚も可能であり、自分のためなら子どもを生まないか、一人で満足するという考え方が広がっている。一人の子どもが男ではなく娘であってもかまわないし、必ず結婚する必要もないと考えるようになってきている。このような価値観の変化は、1960年代から進められた経済発展とともに起こっているが、最近そのスピードが大変早くなりつつある。