著者
鹿島 勇 熊坂 さつき 川股 亮太 香西 雄介
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.403-413, 2005 (Released:2005-10-01)
参考文献数
26

医用画像のデジタル化が進行し,コンピュータによる画像解析や診断支援(CADM)の手法の開発が盛んに行われている。我々は,デジタル画像の特性を生かした骨構造解析の手法を開発してきた。しかし,近年の画像の高精細化と多次元化の結果として,発生する情報量と処理,保管および伝送にかかる負担の急激な増加が見込まれ,情報の圧縮は必須(す)である。ところが,視覚的な画像診断に供する場合と比べ,コンピュータによる解析や診断支援の手法の開発をする場合,圧縮による画像の情報量低下の影響は大きい。本稿では,我々の行っている骨粗鬆(しょう)症のための骨構造解析,およびこれに適した圧縮法と考え研究を進めているウェーブレット変換による画像圧縮について報告した。
著者
電気化学協会編
出版者
丸善
巻号頁・発行日
1964
著者
福沢諭吉 輯
出版者
林芳兵衛等
巻号頁・発行日
vol.巻之2, 1868
著者
興亜会支那語学校 編
出版者
飯田平作
巻号頁・発行日
vol.散語ノ部, 1880
著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2004

2004年度に工学部情報工学科3年生を対象にして開講された講義「グラフ理論」の講義ノートです。前提とする数学的な知識を必要とぜずに理解できるように作成しました。多くの例題、練習問題を含み、それらの解答を出来る限り平易に説明してあります。なお、当講義は新カリキュラムに移行する2007年度以降は開講されませんが、アルゴリズムの計算量評価や最適化問題と絡んだ場合の数の数え上げ等の問題にグラフ理論を用いたい場合、グラフ理論の基本的な部分を手早く学びたい際には有用なのではないかと期待しています。
著者
尾身 朝子 時実 象一 山崎 匠
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.133-143, 2005 (Released:2005-06-01)
参考文献数
34
被引用文献数
7 3

電子ジャーナルのオープンアクセスの動きは米国の国立衛生研究所(NIH)の助成研究成果論文公開の方針で新しい段階を迎えた。NIHは2004年9月に助成研究の成果については,論文刊行後6か月以内にNIHの電子ジャーナルサービスPubMed Centralにその最終原稿の電子版を提供し,無料公開するように求める提案を行い,同時に公開意見募集を行った。その結果を受け,2005年2月に最終方針を発表したが,そこでは出版社の意向を汲(く)んで論文刊行後12か月以内に変更された。この方針は2005年5月2日から実施される。この方針が生まれるに至った経緯や影響を与えた各種運動,またこの提案・方針に関して関係団体や学会・出版社の意見などを解説した。さらにわが国の学会出版への影響についても論じた。

3 0 0 0 OA 世界国尽

著者
福沢諭吉 編訳
出版者
慶応義塾
巻号頁・発行日
vol.巻1 亜細亜洲, 1869
著者
藤田 秋一 置塩 豊 竹内 正吉 畑 文明
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.123, no.3, pp.170-178, 2004 (Released:2004-02-29)
参考文献数
25
被引用文献数
4 3

消化管には外来性に刺激がなくとも自発運動がみられる.近年,この自発運動のペースメーカー細胞としてカハールの介在細胞(interstitial cells of Cajal: ICC)が注目されてきた.ペースメーカー細胞としてmyenteric plexus層およびsubmuscular plexus層に分布するICCが考えられており,ICCで発生した活動電位は隣接する平滑筋細胞へと伝えられ,消化管の自発運動が引き起こされると考えられている.またコリン作動性神経あるいはnitrergic神経を介する平滑筋の収縮あるいは弛緩反応は,神経から一旦ICCにそのシグナルが伝わり,その後ICCからgap junctionを介して平滑筋細胞へとシグナル伝達が起こると考えられている.これらの知見はICCを欠如したミュータントマウス(W/WVおよびSl/Sld)を用いた検討により,主に食道,胃および小腸において明らかにされてきた.W/WVマウスでさらに詳細に検討することにより,小腸ではペースメーカー細胞としての働きを担うと考えられてきたmyenteric plexus層のICC-MYが,神経を介する収縮·弛緩反応に深く関わっていることが判明した.さらに伸展反射によって引き起こされる上行性収縮および下行性弛緩はW/WVマウスの小腸ではみられないことから,ICC-MYが蠕動反射に関与する神経経路のシグナル伝達に関わることが示唆された.一方,ICC-MYおよび輪走筋層内に分布するICC-IMが完全に消失しているW/WVマウスの遠位結腸においては,伸展刺激などによる神経を介する収縮·弛緩反応はwild typeマウスと同様にみられた.従って遠位結腸においては,神経から平滑筋細胞への神経伝達にICC-MYおよびICC-IMが関与することはなさそうである.消化管運動調節へのICCの関与の度合い,あるいは関与の様式は消化管の部位により異なると考えられる.

12 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
時事新報社
巻号頁・発行日
vol.巻1, 1898
著者
加藤 みわ子 伊藤 康宏 永 忍夫 清水 遵
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.44-48, 2006 (Released:2006-07-28)
参考文献数
21
被引用文献数
3 2

本研究では, 不安の特性が味覚に影響を与えるかを, 官能試験を行って検討したところ,   (1) 高不安の人は甘味の感受性が高かった。  (2) 高不安の人はストレス感が高く, 覚醒度も高かった。の結果を得た。味覚に影響を与える大きな要因のひとつが不安の特性であり, 不安状態やストレスを緩和することが, 若者の偏った食行動の改善に繋がることが示唆された。
著者
小林 憲正
出版者
日本宇宙生物科学会
雑誌
Biological Sciences in Space (ISSN:09149201)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.3-9, 2006 (Released:2006-09-06)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

A wide variety of experiments have been conducted to synthesize bioorganic compounds such as amino acids since Miller's historical discharge experiments in 1953. Amino acids were easily obtained from strongly reducing gas mixtures. Even if the primitive Earth atmosphere was less reducing, amino acid precursors could be formed by using high-energy radiations. Extraterrestrial organics were another plausible sources of amino acids, and were contained possible seeds of homochirality of bioorganic molecules. There have been controversies concerning the first catalytic molecules in primordial soup. Some of the hypotheses are reviewed, including the RNA world, the Fe-S world and the garbage-bag world.
著者
工藤 恵理子
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.1-21, 2003 (Released:2004-02-17)
参考文献数
20

血液型性格関連説を信じている程度が,対人認知過程において選択的確証情報の使用と確証的判断に異なった影響を及ぼす事を検討した。2つの実験において実験参加者は,刺激人物の記述を与えられ,その人物が仮定された血液型かどうか判断を求められた。両実験において,血液型性格関連説を信じる程度に関わらず,実験参加者は確証的情報をその他の情報に比べてより重要であると評定していた。一方,刺激人物の血液型の判断においては,血液型性格関連説を信じる程度により違いが見られた。血液型性格関連説を強く信じる者はそうでない者に比べ,より確証的な判断をする傾向が見られた。これらの結果は,血液型性格関連説を信じる程度が対人認知の過程の中の異なった段階で異なった形で働くという予測を支持するものであった。実験2では,血液型性格関連説についての知識が選択的確証情報の使用にどう影響するかをも検討した。