著者
瀬川 滋
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.905, pp.78-80, 2009-07-27

福岡市の住宅街の一角に、つる性の植物で覆われた2階建ての建物がある。建物は30〜40年前に建てられたファスナー工場。最近10年間ほど使われていなかったこの工場を、セレクトショップ「minorityrev(マイノリティレッブ)」のオーナーが2007年に借り受け、ブティックへと転用する計画が持ち上がった。 設計を手掛けたケース・リアルの二俣公一氏は振り返る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.905, pp.40-43, 2009-07-27

建築家・芦原義信の代表作の一つ、武蔵野美術大学4号館が、耐震改修を経て45年ぶりに本来の姿へとよみがえった。 1階はピロティ。2階には9600mmグリッド角の中にアトリエとテラスを配置した。この独創的なデザインを維持するために、設計者が選択したのは、地中梁の増設という解だった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1009, pp.36-43, 2009-07-27

「ネットブックは今でこそ,米Intel Corp.のAtomプロセサを搭載した,小型・低価格のノート・パソコンという定義がある。しかし今後,この製品ジャンルは発散し,ネットブックという言葉は単なるモバイル・ネット端末の代名詞になっていくだろう」。ある台湾大手パソコン・メーカーの製品担当者は,こう予測する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1009, pp.44-51, 2009-07-27

2009年末以降,ネットブックが開拓したスマートフォンとノート・パソコンの中間市場で,スマートブック,MIDなどと呼ばれる新しいカテゴリの製品が多数発売される。ネットブックも含めて用途の重なりはあるものの,これらの新規参入者たちはそれぞれ,ネットブックに対する優位性をうたい,市場の切り込みを図る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1009, pp.61-71, 2009-07-27

LSIの回路構成を動的に切り替えられるダイナミック・リコンフィギュラブル(動的再構成)技術。8年ほど前にアイデアが登場し,一時は世界中でさまざまなベンチャー企業が立ち上がるなどブームのような様相を呈した同技術が,ここにきて実際の機器への搭載例を増やし始めた。
著者
宮田 公佳 Andriyashin Alexey Jaaskelainen Timo Hauta-Kasari Markku Parkkinen Jussi
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.120-128, 2009

歴史資料・文化財の調査,分析あるいは研究では,分光反射率画像が有効な情報源として期待されている.しかし分光反射率画像は,その取得において従来のRGB画像の場合よりも被写体たる文化財に負担をかけること,取得後のデータ容量が膨大になることなどの問題もあり,現状では必ずしも文化財解析手段として積極的に活用されているという状況にはない.さらに,分光反射率画像が有する膨大な情報の中に,文化財の調査・解析に有効な情報が埋没してしまうことも解決が望まれている課題である.<br>本研究では,クラスタリングと主成分分析を組み合わせる事で分光反射率画像の各画素における特徴抽出を行う手法を応用し,測定によって得られたイコンの分光反射率画像を用いて文化財解析における有効性について検討した.検討手法では,分光反射率画像に対してクラスタリングを行った後,各クラスタにおいて主成分分析を実行する.それによって得られた各クラスタにおける第1主成分のみを用いて,分光反射率の低次元近似を行う.この際,クラスタ数の増加と色差現象の関係を用いてイコンの色彩に関する特徴を抽出し,文化財解析のための特徴抽出への応用について考察した.<br>
著者
白須 裕之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.49, pp.1-8, 2007-05-25
被引用文献数
4

本稿は歴史概念を理解するための概念モデルを提出するのではなく、歴史記述のための知識ベースを構築するということはどのようなことであるか、ということを理解するための概念モデルを提出する一つの試みである。まず、歴史記述のプロセスでは何が本質的であるか、ということを取り上げ、従来の知識ベースを作成する枠組みに存在した問題点を議論する。特に従来行われてきた電子テキストにマークアップを行い、それに対するメタ情報の付加によって知識ベースを作成するという手法の問題点を述べ、歴史記述に対してどのような知識表現の枠組みが必要であるかを検討する。We presented conceptual models of administrative geographies, government systems and offices in the Tang dynasty(618-907).There were a lot of disadvantages of our approach in the previous papers, in which we applied the method of "semantical markup and meta information" to build a knowledge base system for historical sources. Thus we try to suggest a conceptual model of constructing knowledge base for them. This paper discusses the historical discourse in the postmodern age at first, and presents a framework of knowledge representation for it. This framework is based on the OMG metamodel hierarchy and the reference model of Topic Maps.
著者
保野 孝弘
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.297-302, 1998

昼間睡眠から急激に覚醒させた直後と徐々に覚醒させた直後の心理・生理的変化を調べるために, 10名の大学生が, 昼間に実験室で眠った.脳波, 眼球運動, オトガイ下筋筋電図, 心電図, 呼吸を記録した.被験者は, イアフォンからの音バーストを使って, 入眼期の睡眠段階2で覚醒させられた.被験者は, 急激覚醒と緩徐覚醒を1つのセッションの中で行った.覚醒直後, 被験者は各質問紙に回答し, 覚醒直前の主観的体験について聞かれた.覚醒前後の心拍数と呼吸数, 覚醒直後の眠気, 気分, 主観的意識体験には, いずれも両条件間で有意な差は認められなかった.種々の覚醒法を用いて覚醒させた直後の心理・生理的指標の変動を明らかにするために, さらなる研究が望まれる.