出版者
作品社
雑誌
日文研叢書 (ISSN:13466585)
巻号頁・発行日
vol.46, 2010-11-30

目次序 明治期「新式貸本屋」目録の研究 : その経緯、目的、意義 / 鈴木 貞美一 明治期「新式貸本屋」と読者たち : 共益貸本社を中心に / 浅岡 邦雄二 共益貸本社目録(1888年版)をめぐって<一> 和文書門共益貸本社目録と『史籍集覧』 / 安野 一之<二>漢文書門明治の受験生と漢文 : 貸本目録・漢文書門をめぐって / 佐藤 一樹<三>近世著訳書門・絵入通俗本とキユイゾー氏 : 歴史・伝記・演説及討論書 / 福井 純子・明治初期の博物学 / 新井 菜穂子・医学・衛生書部門について / 目野 由希・小説之部(前半)をめぐって / 磯部 敦・小説之部(後半)をめぐって / 目野 由希<四>英書目録・英書「文学及小説」について / 井上 健・明治20年代の英語教育の実態 / 堀 まどか三 明治期における功利主義および進化論受容をめぐる考察と新式貸本屋目録 / 鈴木 貞美[付] 東京貸本社目録四 共益貸本社目録(1888年版)再整備版 / 安野 一之 編執筆者一覧
著者
石倉 健二 高島 恭子 原田 奈津子 山岸 利次 Kenji ISHIKURA Kyouko TAKASHIMA Natsuko HARADA Toshitsugu YAMAGISHI
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.167-177, 2008-03

本論は、近年、高等教育学界において注目を集めている「初年次教育」がいかなるものであるかを、国内外の動向をレビューしつつ検討したものである。M・トロウが明らかにしたように、大学入学者数・率の上昇は、大学教育の変質を必然的に伴うものであり、日本やアメリカ等、トロウの言うマス段階からユニバーサル段階に達した高等教育においては、その質的変化に伴う新たな教育が要請されることになる。「初年次教育」とは、そのような新たな教育形態の一つであり、特に、新入生の大学への適応を支援していくためのプログラムである。その背景には、大学教育のユニバーサル化により、必ずしも大学が期待する学習文化を持たない学生が多数入学し、結果として大学にスムースに適応できない学生が多数存在するということがある。高等教育のユニバーサル化を早期に経験したアメリカにおいて、初年次教育の理論・実践には一定の蓄積があるが、日本においては、アメリカの事例を参照しつつ、各大学が試行錯誤を行っている段階であり、初年次教育が十分に深化されているとは言えない状況である。大学全入時代を迎える日本の高等教育において、初年次教育の必要性はますます高まるであろう。このような視角のもと、今後、具体的な初年次教育のあり方を構想することが求められるであろう。
著者
水野 誠
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.1222-1228, 2006-11-15

最近,Web2.0と並んで,ロングテールという考え方が議論を呼んでいる.これは消費者の製品・サービスへの需要がベキ則にしたがうことを前提に,従来のように売上が集中した市場(分布の頭の部分)ではなく,個々の売上は小さいが広範囲に分散する市場(分布の裾の部分)をターゲットとした,新たなビジネスモデルの提案である.本稿では,消費者の需要がベキ分布にしたがうかどうかから始め,ロングテールのビジネスモデルがマーケティングおよびマーケティング・リサーチ,ひいてはその科学的・工学的研究を目指すマーケティング・サイエンスにどんな影響を与えるのかについて,先行研究を踏まえながら議論する.
著者
董 然 蔡 東生 浅井 信吉
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2018-CH-117, no.4, pp.1-4, 2018-05-05

ヒルベルトーファン変換(Hilbert-Huang Transform: HHT)は信号処理および解析分野において,高精度の解析性能を見せている.周波数領域における舞踊動作手法として,ヒルベルトーファン変換を用いたスペクトラム解析手法が提案され,その優れる解析精度により,周波数領域における舞踊動作の解析ができるようになった.一方,アジアの日本舞踊はスローテンポであり,規則正しい振り付けされているのが一般的である.それに対して,欧米の舞踊動作はアップテンポであり,リズム中心という特徴がある.本研究では,ヒルベルトーファン変換を用い,手の舞踊動作が特徴で,踊りが難しいと言われている「AyaBambi」の舞踊動作をスローテンポの日本伝統舞踊(能楽),およびアップテンポの日本舞踊(Perfume),欧米舞踊(Madonna)と比べ,その独特な舞踊特徴の解析を行う.
著者
石田 譲 イシダ ユズル
雑誌
流通經濟大學論集
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.24-56, 1993-03
著者
五十嵐 淳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.610-617, 2004-06-15

Java 1.5ではJava言語の導入以来初めての大きな言語仕様の変更が行われる。そのうちの主要なものとして総称クラス(generic class)・ワイルドカード型の導入が挙げられる。総称クラスとは、C++言語のテンプレートのような、型パラメータにより抽象化されたクラス定義のことであり、ベクトル・木・リストなどの汎用データ構造のプログラミングにおいて有用である。総称クラスはML、Haskellなどの型付き関数型言語でみられる多相的型付けを応用した機構であるが、最近の筆者らによる研究において、(型付き)オブジェクト指向言語において伝統的である、部分型多相との新しい融合手法が考案されている。ワイルドカード型は、この手法に基づき導入された機構である。本稿では、型システムの改良が、いかに言語の柔軟性を損なうことなく、プログラムの安全性の向上に貢献できるかという例として、これらの機構を概観する。"
著者
星野 文子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:24326925)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.15-25, 2017-03-31

This paper aims to introduce articles written by Yone Noguchi in the Japan Weekly Mail between January 1913 and June 1914. These articles, which were recently identified by researchers, will be used to analyze his sense of himself as a poet, or his poet-self. Yone Noguchi was the first Japanese poet who published English poetry books in United States of America at the end of the19th century, and in England at the beginning of the 20th century. After spending nearly 11 years abroad, he came back to Japan in 1904 as a well-known poet, and continued writing actively for various magazines and newspapers, as well as publishing books in both English and Japanese languages. At the time, he was one of the only Japanese capable of doing so. It recently came to light that the Japan Weekly Mail carried many of Noguchi’s articles before, during, and after his second visit to England, on the invitation of the Poet Laureate Robert Bridges. The topics Noguchi covers in these articles range from English and American literature, to Ukiyoe, Kabuki, Noh-play, Japanese art, his poetry, and his impressions and experiences in England. Drawing on these articles, this paper will shed light on how his visit to England reassured his poet-self.
著者
遠藤 織枝
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145977)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.12-23, 2006-10-01

戦時中の雑誌の用語研究の一環として、天皇関連の敬語使用の実態を報告する。戦時中の皇室に関する敬語には特殊なものが多くあり、また、その使用については厳しい強制があった。戦後まもなくの敬語の見直しで、それらの特殊性が浮き彫りにされた。しかし、その使用された当時の実態に関する報告は少ない。今回の戦時中15年間の雑誌のグラビアの文章を通して明らかになったのは、尊敬にも謙譲にも二重三重の敬語が使われ、過剰・誇張と思われるほどの敬語使用が日常であったという事実である。
著者
井口 誠 植松 太郎 藤井 達朗
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:21888655)
巻号頁・発行日
vol.2018-CSEC-81, no.10, pp.1-8, 2018-05-10

昨今,ビッグデータ利活用促進のための取組みとして,個人データの流通が重要な役割を果たすようになっている.この流れを受け,日本でも 2017 年 5 月に改正個人情報保護法が全面施行された.結果,匿名加工情報制度の創設など,プライバシー保護を図りつつ個人データを第三者に提供可能とする環境整備が整いつつある.しかし,環境整備は整ったものの,具体的な個人データの第三者提供ルールはまだ策定されていない状態にある.一例として匿名加工情報を見た場合,一律の基準は存在せず具体的な加工方法は明確にはなっていない.本稿では,リスクベースアプローチを用いて実用的な個人データの第三者提供ルールを策定する手法を検討する.特に米国の HIPAA (Health Insurance Portability and Accountability Act of 1996) 法を例に分析を行い,リスクベースアプローチが直感的な個人データの第三者提供ルールの策定に活用されていることを示す.また分析結果を踏まえ,他分野における第三者提供ルール策定へ向けた方法論を考察する.
著者
Hiroki Kashiwazaki
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-41, no.25, pp.1-4, 2018-05-10

In December 2017, a Japanese university announced large-scale personal information leak. According to open information, the leak was caused on several systems by several unauthorized accesses. Also in February 2018, a Japanese research institute announced a large-scale security incident. Even only in Japan, many reports of cyber security incidents are announced for a year. After security incidents occur, a supervisory agency (in these cases, Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology a.k.a MEXT) and security advisory consulting companies order the institutes to “strengthen governance in their own institutes”. This paper shows an example of personal information leak incident in an university and a beast that asked what is the governance in the university at the heart of the university.

1 0 0 0 OA 節会相撲考

著者
山田 知子
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.p26-39, 1984-09
著者
板倉 文忠 東倉 洋一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.19, no.7, 1978-07-15