著者
石倉 健二 高島 恭子 高橋 信幸 井手 睦美 Kenji ISHIKURA Kyouko TAKASHIMA Nobuyuki TAKAHASHI Mutsumi IDE
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.159-165, 2008-03

自閉症の大きな特徴の一つである「反復的で常同的な様式」は「同一性保持現象」とも呼ばれ、問題行動とみなされることも多い。本研究はこの「同一性保持現象」について、自閉症児の母親15名に質問紙調査を実施し、以下の結論を得た。一つ目は、「単純反復運動」で特徴づけられる「常同行動」と、「固執」「配列」「質問嗜好」「空想」で特徴づけられる「こだわり行動」はその出現の様相が異なることが示された。このことから、「常同行動」と「こだわり行動」は別々の機能的側面を有することが示唆された。二つ目は、「一週間後の予定の理解」のある者の方がその他の者よりも、「こだわり行動」が多いことが示された。「時間的見通し」が「こだわり行動」に影響を与える独自の要因であるのか、言語能力や「時間的なこだわり」を反映するものなのかは定かではなく、今後の更なる検討が求められる。
著者
村本 卓 出口 博章
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.122(2001-CE-062), pp.25-32, 2001-12-14

本学は2003年度から新設予定の高校教科「情報」の教員免許の過程認定を受け、今年度から新カリキュラムで授業を行っている。「情報」教員を養成するという立場から、教員を支援する目的で教材コンテンツを利用するシステムに関する研究を行っている。このシステムの構築に関して、「XMLによるコンテンツの蓄積・管理」と、「高速ネットワークによるコンテンツ配信技術」を研究対象としている。特に、教材コンテンツに関してはストリーミングによる動画配信も計画しており、高速大容量のネットワークが必要である。本稿では,近年各地域で整備が進んでいる地域イントラネットについて、その概要を調査し、本システムが必要とするコンテンツ配信の「高速ネットワーク」として、これを利用する場合について考察した結果を報告する。
著者
西村 憲
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.67(1997-MUS-021), pp.59-66, 1997-07-20

本稿では、PMML (ractical Music Macro Languag)と呼ばれるMIDI楽器の自動演奏を目的とした新たな音楽記述言語について概説する。PMMLは、音符、休符、和音、並行する複数のパート等の基本的な音楽要素を簡便に記述する機能に加え、自由曲線に基づいたパラメータの連続変化、制御構造やマクロを使った音楽の構造記述、アルゴリズムによる楽曲合成、エフェクタと呼ばれるソフトウェアモジュールによるイベント処理、メッセージパッシングによるパート間での通信または同期といった、より高度な機能を備えている。PMMLのソースコードは開発したPMMLインタプリタによって標準MIDIファイルに変換される。この変換に要する時間は、ソースコードの編集、再変換、演奏を繰り返し実行する上で十分実用的な値である。
著者
小山 修 コヤマ オサム Osamu Koyama
雑誌
産研論集
巻号頁・発行日
vol.48/49, pp.33-40, 2015-03
著者
川井 雅典 向山 明夫 大渕竜太郎
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.16(2001-CG-106), pp.31-36, 2002-02-21

本研究は,ポリゴンメッシュ形状を「周波数」の概念を持った変換領域において,形状特徴の詳細度を考慮した補間変形を実現することを目的としている.しかし3次元メッシュには,古典的な意味での周波数領域は存在しない.そのため本手法ではメッシュのスペクトル分解という手法を用いてスペクトル係数を求め,これを用いて形状を補間した.しかし,スペクトル分解には大変時間が掛かった.さらにスペクトル分解処理時間の短縮のために我々が導入したメッシュの領域分割は補間形状の質を低下させる場合があった.本論文では,スペクトル分解の中心となる固有値検査アルゴリズムの高速化と領域分割手法の変更により,補間形状の質を改善する手法を提案する.
著者
UNICEF Innocenti Research Centre
巻号頁・発行日
2010-03

本報告書は、先進国における子どもの福祉状況を、教育及び複合的にまとめたものである。
著者
橋田 拓志 田原 司睦 中村 実 宇治橋 善史 河場 基行 原田 リリアン
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.493-494, 2015-03-17

近年、トランザクション処理と高速分析処理を兼ね備えたOLXPが提案されている。こうした背景を踏まえ、我々はOSSのRDBMSであるPosgreSQLベースのOLXPシステムの設計を行っている。このシステムは、トランザクション処理については従来のPostgreSQLのテーブルデータ、分析処理についてはカラムナ構造の複製テーブルを参照して高速化を図っている。OLXP実現に際して課題の一つにトランザクション実現がある。機能面では複製テーブルアクセス時のMVCCサポート、また性能面ではトランザクション処理に伴うデータ更新速度の低下の抑制が課題となっている。本発表ではPostgreSQLベースのOLXPシステムに向けたトランザクション実現方式に焦点を絞り、検討結果を報告する。
著者
サフキン パーベル 加藤 卓哉 福里 司 森島 繁生
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.1627-1637, 2016-07-15

人物の顔には老化にともない,しみやくすみ,皺やたるみが発生し,顔の印象が大きく変化する.このことから,経年変化顔生成技術は長期的な犯罪捜査や行方不明者の捜索に必要となる.既存研究の1つは,年代別顔画像データベースを用いて入力顔画像を小片画像単位で再構成することで,写実的な経年変化顔画像を合成する手法を提案している.しかし,この手法を含め,従来の経年変化顔画像生成手法には,老化時の人物の個人性を表す重要な要素である人物固有の皺の発生位置や形状を考慮できないという問題があった.そこで本稿では,この問題を解決する新たな経年変化顔画像合成手法を提案する.具体的には,若年での表情変化によってできる皺が老化時の皺発生の原因となるという医学的知見に基づき,表情変化時の顔画像で発生している皺を無表情顔画像へ転写することによって,老化時の皺の発生位置と形状を推定する.その後,年代別顔画像データベースを用いて皺の発生位置と形状が推定された結果を小片画像単位で再構成することで経年変化顔画像を合成する.提案手法は皺の位置や形状の個人性を反映し,また主観評価実験の結果から,その有用性を示した.
著者
藤岡 大拙 Daisetu FUJIOKA
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.25-35, 1986-03-30