著者
咸 周完
出版者
杏林大学
雑誌
杏林大学研究報告 教養部門 (ISSN:09166254)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.157-169, 2005-02
著者
齋藤 壮馬 志賀 充
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.227_2, 2018

<p> 本研究の目的は、女子小学生を対象に4か月間に渡り、"弾む遊びをテーマにしたトレーニングの実施したときの疾走能力と跳躍能力の変化を検討することであった。対象者は小学生女子9名とし、測定項目は、50m走、立5段跳、ドロップジャンプ、反復横跳びを実施した。50m走及び立5段跳は各運動の側方からハイスピードカメラ(CASIO EX-F1)を使用し、毎秒300コマで撮影を行った。被験者にはトレーニング期間に月2回、1回の講座を90分実施した。また、月2回の指導の間になわとびによる運動課題を与えた。</p><p> 本研究の結果、疾走タイムは9.85±0.30secから9.68±0.35と有意に向上した。また立5段跳は6.73±0.47mから7.14±0.47mと有意に向上した。立5段跳びにおける跳び始めの接地時間と、2歩目から3歩目の滞空時間が有意に増加した。このことから、立5段跳の記録が向上した要因として、地面に対し適切に力を加えることが可能になり、滞空時間が増加し、1歩の歩幅が増加することによって、記録が向上したと考えられる。ポスター発表では動作分析のデータを加え、より詳細に要因について明らかにしていく。</p>
著者
佐藤 賢一 下瀬川 徹
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.1, pp.7-16, 2012 (Released:2013-04-11)
参考文献数
29
被引用文献数
3 3

膵癌はK-ras遺伝子の変異にp16やp53などの癌抑制遺伝子の欠失や変異が加わり,前癌病変のPanINを経て多段階的に発生する.膵癌の浸潤・転移機構には癌と間質の相互作用や上皮-間葉形質転換(EMT)といった現象が重要な役割を演じている.また,他の癌で示されているように,膵癌においてもEMTが誘導されている細胞が癌幹細胞の性質を獲得し,悪性形質をさらに増している可能性がある.
著者
日高 優
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.43-51, 2015-02-25 (Released:2017-03-03)
参考文献数
24

背景 : 本研究では, 新人看護師が先輩看護師に求める関わりを測定する尺度を作成し, その実際と影響要因を検討することを目的とした.方法 : 先行研究を参考に尺度を作成し, 先輩看護師844名を対象に調査を行った.結果 : 作成された尺度は「新人理解行動」「関わり促進・雰囲気作り」「自身の感情コントロール」「ねぎらい」の4因子で構成されていた. 本調査では関わりを実施している先輩看護師が多かった. プリセプター経験とプリセプター研修受講経験は各因子への影響は異なり, 年齢と看護師経験年数は全ての因子でほぼ関連を認めなかった. 新人看護師が求める関わりは, 先輩看護師の基本属性に関係なく実施可能であると示唆された.
著者
渡邊 里香 荒木田 美香子 鈴木 純恵
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1_52-1_61, 2010-03-23 (Released:2011-08-15)
被引用文献数
5 3

【目的】経験1年目と5年目の看護師の離職意向に影響する要因を検討し,若手看護師の職業継続のための職場環境づくりについて示唆を得ることを目的とした.【方法】2007年9~10月に近畿・東海・関東圏の13病院に勤務する経験5年未満の若手看護師2,443名を対象に質問紙調査を実施した.今回の分析対象は,1年目347名と5年目240名,合計587名とした.【結果】1年目,5年目に共通して離職意向と関連があった組織要因は,話しやすい雰囲気,学習意欲,休憩空間,夜勤回数,給料であり,個人要因は研修活用度であった.1年目のみ関連があった要因は助け合いと自尊感情であり,5年目のみは,話し合う場,役割達成意識,ケア物品,ケア設備,勤務の融通のよさ,年休取得率であった.【結論】職業継続のための職場環境づくりのためには,話しやすい環境づくり,業務に見合った報酬の提供,休息の確保,個人的要因に配慮した学習環境の整備が重要である.さらに1年目では,教育体制の整備,5年目では話し合える場,ライフスタイルに合わせられる勤務体制の整備が重要であると考えられた.