著者
仲野 正博 松嵜 理登 成田 伸太郎 渡辺 淳一 森川 弘史 村田 浩克 小田 裕之 小松 秀樹
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.96, no.1, pp.11-16, 2005-01-20
被引用文献数
1 3

(目的)恥骨後式前立腺全摘除術における硬膜外麻酔併用腰椎麻酔(硬麻併用腰椎麻酔)の有用性を検討した.(対象と方法)2003年7月より2004年2月までの間に硬麻併用腰椎麻酔下恥骨後式前立腺全摘除術を施行した連続した20例を対象とした. 2002年4月より同年12月までの間に硬膜外麻酔併用全身麻酔(硬麻併用全身麻酔)下恥骨後式前立腺全摘除術を施行した連続した20例と比較した.純粋な麻酔による影響のみを検討するために,術中合併症のあった症例が含まれない様に期間を設定した.手術は全例,同一術者が行った.(結果)出血量は,硬麻併用腰椎麻酔下群の方が有意に少なかった(p=0.024).術後平均飲水開始日は,硬麻併用腰椎麻酔下群は0.4日,硬麻併用全身麻酔下群は1.1日であった(p<0.0001).術後平均食事開始日は,硬麻併用腰椎麻酔下群はO.7日,硬麻併用全身麻酔下群は1.5日であった(p<0.0001).術中平均血圧の最高値は硬麻併用腰椎麻酔下群の方が有意に低かった(p=0.002).(結論)硬麻併用腰椎麻酔下前立腺全摘除術は,硬麻併用全身麻酔下前立腺全摘除術と比較して術中の出血量が少なく,血圧変動が小さかった.また,術後腸蠕動の回復が早かった.硬麻併用腰椎麻酔下前立腺全摘除術は,術中出血量の減少と術後早期回復が期待でき,全身麻酔関連の合併症が予防できることなどから硬麻併用全身麻酔下前立腺全摘徐術より利点が多いと考える.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.666, pp.64-70, 2000-05-15

横浜市の港北ニュータウンの中心,横浜市営地下鉄センター北駅を出ると,観覧車を頂に冠した建物が目に入る。阪急百貨店が100パーセント出資したデベロッパーのモザイク開発が運営するSC,モザイクモール港北だ。都筑阪急はその核テナントとなる百貨店。専門店街を挟んで駅ビルと対置する形に都筑阪急を配し,専門店街を貫く横方向の人の流れを引き起こそうとしている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.890, pp.60-63, 2008-12-22

どっしりとした柱と梁。構造材がそのまま露出した見上げるような小屋裏。その大空間に守られるように、居間、食堂、台所がひと続きにある。新しい床、壁、新しい家具。けれどもそこは、家族の誰にとっても懐かしい場所だ。 福岡市城南区に建つこの住宅は、建て主の祖父の代に建てた築約100年の民家を改修したものだ。
著者
塩崎 亮 菊地 祐子 安藤 大輝
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.651-663, 2014

各国の国立図書館を中心に,複数データベースから集約したメタデータを第三者が利活用可能な形式で公開する「プラットフォーム」化の動きがある。本稿では,先行例である欧州のEuropeanaと,日本の「プラットフォーム」の1つといえる国立国会図書館サーチのメタデータ収録状況について比較考察を行った。結果,国立国会図書館サーチは,国際的にみても大規模なデジタル文化資源へのアクセス機会を提供しているが,メタデータ形式や連携方式の標準化は進んでいないことが明らかとなった。今後は,データのライセンスを整備のうえ,参加機関との持続的な関係を構築していくことが課題となる。