著者
桑木野 幸司
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、初期近代のイタリアにおける芸術文化を、領域横断的なアプローチによって、より深く理解することを目的とした。ルネサンス文化が発展し、芸術や文芸、科学、思想の面で人類史上稀に見る成果を生み出したこの時期、テクストとイメージと空間は密接な関連をもって、創造の場面において融合していたが、これまでそうした側面には光があたってこなかった。本研究では記憶術を理論的中心に据えたうえで、百科全書主義やコモンプレイスの伝統、エンブレムやインプレーザといった文字と図像を融合させた領野を分析し、さらにそれらと建築・庭園・都市空間との関わりを考察することで、新たな知見を多数明らかにすることが出来た。
著者
神崎 洋治
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.548, pp.161-164, 2008-02-25

まずは自動で補正をかける/取り直しできない失敗写真を救う/夜景をきらびやかに再現
著者
秋山 英治
出版者
日本語学会
雑誌
國語學 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.79-80, 2001-03-31

四国北部諸方言アクセントの成立については,金田一春彦氏に代表される従来の研究では,『類聚名義抄』の体系を祖体系とし,そこから諸方言が成立したと考えられてきた。この従来の説に対して,上野善道氏は,第1類が有核型の方言の変化をうまく説明することができないことなどの問題点を指摘し,従来高平調といわれてきた高起系列の〈式〉を〈下降式〉と置きかえるという祖体系案を立てた。これらの説とは別に,ダウンステップという現象を導入し,『類聚名義抄』より一段階前の祖体系を再構したのが松森晶子氏である。しかし,松森晶子氏の説には,祖体系として一つの型に山が二つある型を認めていること,接触によって変化が起きたと考えられる方言が取りあげられていることなどの問題点がある。そこで,これらの問題点を解決するために,四国北部において〈式〉を有する代表的な地点の調査を行った結果と従来の報告をあわせてみたところ,類別体系としては4タイプに分けられる四国北部諸方言が〈式〉としては五つのタイプに分けられること,従来観音寺型といわれていた地域に向かって丸亀型が西に広がってきていること,松森晶子氏が指摘しているように「讃岐式」諸方言で3拍名詞第5類が二つの型に分かれていることなどが明らかになった。そして,これらの特徴をふまえ,『類聚名義抄』で「平平」「平平平」と注記された音調型を〈下降式〉無核型とし,そこに〈平進式/下降式/上昇式〉の三つの〈式〉を想定するという祖体系私案を立て,諸方言の成立過程を述べた。三つの〈式〉を想定することによって種々のタイプの〈式〉の変化を,また「讃岐式」諸方言の3拍名詞第5類の二つの型について高松市方言の状況をふまえることによって,語音環境の違いによって分かれたと考えられる。さらに,従来「低平調」と推定されてきた音調型を〈下降式〉と想定することによって,中世京都方言で起きた変化を説明することができると考えられる。このことは,この祖体系私案が,四国北部諸方言のみならず近畿諸方言,そして日本語諸方言の祖体系となる可能性を秘めていることを示唆する。
著者
宇都木 昭 田 允實 金 熹成
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.30-42, 2008-08-30

日本語(東京方言)におけるダウンステップの存在が古くから指摘されている一方で,近年では韓国語(ソウル方言)にもそれに類する現象が存在するという指摘がある。これらの現象は,フォーカスによってリセットされるという点て共通する。本稿は,これらの現象とそれがリセットされた場合との間の離散性の有無について,それを解明することの理論的重要性を指摘するとともに,範躊知覚実験による解明の試みを報告するものである。実験の結果,どちらの言語に関しても典型的な範躊知覚の特徴は見出されなかった。これにはアクセントの影響や刺激音の自然度の影響という想定外の要因が混入したと考えられるため,離散性の有無に関して現時点で結論を下すのは困難であり,今後方法論の改善を要する。一方で,実験の主目的とは別の点て,いくつかの興味深い結果が得られた。これには,上述のアクセントや刺激音の自然度の実験結果への影響に加え,刺激音提示順の効果,および,F0ピークの役割に関する日本語と韓国語の差異が含まれる。
著者
秋葉 光俊
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.60-64, 1983-06-30

The purpose of our research was to assess the effectiveness of biofeedback circuit during meditation periods experimentary and theoretically, using EEG-EMG biofeedback instruments. We commanded 10 students-Dept. of Electronic Engng.- to meditate, self suggest to grow warmer or to feel heavy in arms, and to have pleasant orunpleasant image, etc. We measured the percentage time Alpha during their self-control peroids without the biofeedback instruments and then with it. Only when it was recognized that their EMG potentials were lower than 2Q μV threshold, their percentage time Alpha were measured. The results showed that the average EEG Alpha increesed more than 20 percent except a few when they had trained using EEG-EMG biofeedback instruments. In this biofeedback loop, controlled variable is the rhythmic potential from thalamus to neocortex in the nervous "Hierarchy Control System". This valiable is compared with the desired value through the feedback circuit consists of the instruments and the auditony nervous system. We consider that the feed forward circuit including the learning function is added to the feedback circuit by each EEG EMG biofeedback training, and the training is to be useful to modify some parameters in this nervous control system.

1 0 0 0 OA 重縮合

著者
東原 知哉 上田 充
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.261-272, 2009 (Released:2013-03-29)
参考文献数
28

重縮合は高分子生成反応の中で重要な反応のひとつである。ここでは重縮合の基礎を簡単に述べた後に,最近のこの分野の進展,すなわち,精密重縮合に関するi)分子量および分子量分布の精密制御 ii)ハイパーブランチポリマーの分岐度の制御 iii)位置選択的カップリング重縮合,更にはこれまでの理論と異なる iv)非等モルのモノマーからの高分子量ポリマーの合成について紹介する。

1 0 0 0 OA 古事類苑

著者
神宮司庁古事類苑出版事務所 編
出版者
神宮司庁
巻号頁・発行日
vol.礼式部1, 1914
著者
北山 孝二郎
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1419, pp.144-145, 1998-03-20