著者
跡見 順子 清水 美穂 跡見 友章 廣瀬 昇 田中 和哉 長谷川 克也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

筆者は、一昨年「細胞・身体の不安定性の二階層と制御要求性から探る「知の身体性」基盤」として発表し、昨年は諏訪正樹とともに「モノゴトの四階層で生の営みをみる」なかで、とくに「「身体」と「細胞」を“自分の生”に照らしてみて、モノゴトの四階層を考える」ことを行った。その際に、諏訪が提起した物理的構成軸としての社会、個体、身体、器官、細胞、分子の等値関係に抱いた異質性について「知の身体性」から再検討を加える。
著者
守谷 一朗 今田 貴和 宇津呂 武仁 河田 容英 神門 典子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では,検索対象に対して,検索エンジン・サジェストを通して収集され るウェブページの内容を集約・俯瞰するタスクにおいて,収集されるウェブペー ジ集合に対してトピックモデルを適用することにより話題の集約を行った結果 と,従来型の検索結果上位のスニペットとの比較を行い,トピックモデルを用 いた話題集約・俯瞰方式の有効性を評価する.
著者
岡部 正幸 山田 誠二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では,ファイアウォールログ分析タスクにおいて人とコンピュータが協調して問題解決を行うために役立つ相互フィードバック設計について検討する. 分析手法として用いるk-近傍法に基づく外れ値検出において,外れ値スコアを計算するための部分特徴空間の探索を対話的に効率よく行うための提案を行う.
著者
平嶋 宗
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

「問題を作ること」の学習上の意義は様々に論じられている.本稿では,作問学習を知的に支援するシステムの設計・開発・評価の基盤として,問題を作る過程およびその意義を議論するための参照モデルを提案する.
著者
王 駿キ 佐藤 栄一 延原 肇
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本稿では、データ圧縮技術をテキスト分類に使用することによりテキストの言語に依存しない話題分類を実現し、短文投稿サイトTwitterに投稿されている複数の言語のTweetの分類を行う。また、圧縮の代わりにTweet文字列のエントロピーを用いた場合についても評価し、それぞれの手法の分類精度の比較を行った。
著者
宮内 誠 カルロス 杉浦 元亮 蓬田 幸人 秋元 頼孝 月浦 崇 川島 隆太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

他者の身体に危害を加えるという過去の出来事に関して加害行為を実行することと被害者を目撃することが脳内で別々に表象されている可能性がある。本実験では参加者に顔写真を提示し、仮想の加害行為として顔写真の目に画鋲を刺す行為を含む課題を行わせた。その行為の想起時の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて測定した。本研究では加害行為の有無を識別することが可能かどうかを機械学習的手法を用いて検討した。
著者
横野 光 稲邑 哲也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

大学入学試験の物理の問題には与えられた状況において特定の物理現象が発生したときの物理量の値を求める形式のものがある.本研究はこのような問題を対象として,物理シミュレータによってその状況を再現し,得られた結果から問われている物理現象を示す箇所を抽出することで解答するシステムの構築を目指す.本論文ではそのシステムに必要となる要素技術について議論する.
著者
川添 愛 宮尾 祐介 松崎 拓也 横野 光 新井 紀子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

コンピュータによる世界史問題への解答、特に自然言語文の選択肢の真偽を判断する問題への解答を支援する世界史オントロジーを紹介する。このオントロジーでは、イベントの成立に関わる諸条件を記述することにより、、高校レベルの世界史の知識と常識的な判断能力を持つ人間ならば必ず「ありえない」と判断するようなイベントを記述した偽文を、コンピュータが「偽」と判定できるようにすることを目指す。
著者
一杉 裕志 高橋 直人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

ベイジアンネットは深い生成モデルを素直に表現できる上、 文脈情報も自然に扱えるという特徴がある。 我々は条件付確率表に制限を加えることでベイジアンネットの認識時の計算量を大幅に抑え、 それを用いた深層学習アルゴリズムを実装した。 このアルゴリズムは大脳皮質の解剖学的構造と多くの共通点を持ち、 脳と同じ機能を持つ強い人工知能の実現に向けた重要な進展であると考えている。
著者
石下 裕里 戸次 大介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究の目的は、「前提」を形式的に記述することである。Heim(1983)以来、動的論理を用いた前提の分析が主流であり、戸次(2010)では複数オブジェクトや量化を扱えるように拡張されている。しかし、戸次(2010)の証明システムは動的論理に対して間接的である。そこで本研究では、Harel(2000)等に見られる、動的命題を様相演算子とみなす考え方に基づき、直接的な証明システムの構築を試みる。
著者
山岡 久俊 今井 岳 渡辺 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,高齢者がロボットと触れ合うことで自発性,社会性回復などの効果をもたらそうとするロボット・セラピーが広まりつつある.人とロボットとのインタラクション,それによって生じる愛着や感情移入によるセラピー効果を検証するため,筆者らが開発を行っているテディベア型ロボットを用いて,認知症高齢者を対象としたロボット・セラピー実験を介護施設にて実施した.実験結果とセラピーの実施を通じて得られた知見を報告する.
著者
一杉 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

ヒトの脳は大脳皮質、大脳基底核、海馬などの器官から構成される汎用の機械学習装置である。この脳全体のアーキテクチャの詳細が解明できれば、人間のような知能を持ったロボットが実現可能になり、人類に莫大な富と利益をもたらすだろう。脳の各器官の計算論的モデルは不完全ながらすでに出そろっており、それらがどう連携して脳全体の機能を実現しているのか解明することが、汎用人工知能への有望なアプローチであると考える。
著者
水本 智也 小町 守 永田 昌明 松本 裕治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

我々は統計的機械翻訳の手法を使い,学習者の作文誤り訂正を行ってきた.これまでの研究では,単語から単語への訂正ではなく,文字から文字への訂正を行なう文字単位の手法を用いて性能を向上させた.一方で,文字単位を用いることで単語の情報は失われ,訂正できなくなる場合もあった.そこで本研究では,これまで行ってきた研究の文字単位の手法を発展させ,文字単位と単語単位を組み合せることで性能が向上することを確かめた.
著者
保住 純 飯塚 修平 大澤 昇平 中山 浩太朗 高須 正和 嶋田 絵理子 須賀 千鶴 西山 圭太 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

世界各国のコンテンツ消費トレンドを統一的に把握するプラットフォームを構築するための、Web上のデータマイニングで得られる情報から消費トレンド指数を算出するシステムの設計手法を提案し、その精度を検証する。具体的には検索エンジンやTwitter、Wikipediaのページ情報を素性に用いた、日本のマンガ消費のトレンド指数を6ヶ月先まで予測するシステムを設計し、その精度の検証を行う。
著者
林 良彦 山内 健二 永田 昌明 田中 貴秋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

文章中の語句に関連するWikipedia記事を対応付けるタスクはWikificationと呼ばれる.本発表は,日本語・英語の対訳文書に含まれる固有表現に対して並行的に対応付けを行う方式を提案する.提案方式は,他方の言語の情報を利用することにより,双方の言語における固有表現抽出処理の結果を補完し,言語横断的なWikificationを達成する.
著者
福島 宙輝 速見 友里 見上 拓也 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

感性をことばにし、伝えることは難しい。自分の感じた味わいを、他者に伝えるにはどうすればいいのか。他者のあじわいを、自分も追体験するにはどうすればいいのか。我々は、あじわいを語ることばの研究を通してこれらの問題にアプローチする。本研究では日本酒のあじわいを例題とし、あじわいを語ることばの事典を作成する。事典の作成にあたっては、香味成分の測定ではなく、身体メタ認知によってことばを紡ぎだすことを試みる。
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

2011年春にリメイク映画が公開された,藤子・F・不二雄の『大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団』は,「ひとりの人間がロボットのユートピア社会を設計することは可能なのか」というハードな主題を持つ傑作漫画であった.この漫画には人工知能を搭載する多彩なロボットが登場するが,なかでも興味深いのはスネ夫が持つヒト型ホビーロボット〈ミクロス〉の設定である.原作漫画と1986年版のアニメ映画を比べてみてほしい.ドラえもんから人工知能を授かったミクロスは,原作では「人間並みの知能」と説明されるが,映画版では主人である「スネ夫並みの知能」と表現されている.このわずかな違いは,しかし現代において先端の人工知能SFを描く際に,重要なポイントのひとつとなり得る. 「人間並みの知能」を考えることの可能性と限界はどこにあるか.この講演では,演者が2011年2月に発表したノベライズ長編『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』(小学館刊)のエピソードを皮切りに,古今の人工知能SFを参照しながら,人工知能研究の未来ヴィジョンと物語が持つ想像力の交差点を探ってゆく.知能と身体性,社会,未来,創造性などがキーワードとなるだろう.わかりやすく肩の凝らない講演にしますので,くつろいでお聴きいただければ幸いです. 招待講演
著者
則 のぞみ ボレガラ ダヌシカ 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では,関係データ予測におけるデータ過疎の問題を解決するために,複数の情報源からの関係データを統合する予測手法を提案する.提案手法では複数種類の関係データをそれぞれハイパーグラフにおける接続行列に変換し,非線形写像を適用する.現実のデータセットを用いた実験により,提案手法が一種類の関係データに基づく既存手法や複数種類のテンソル同時分解などを上回る予測精度を持つことを示す.
著者
山岸 祐己 斉藤 和巳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

オンラインレビューサイトにおけるレビューの時系列的な変化の検出を試みる.我々は,ユーザーの基本行動として,レビューの評点を多項分布モデル,レビュー投稿間隔を指数分布モデル,レビューのファイルサイズをガウス分布モデルと仮定し,それぞれ別の手法としてレビュー時系列データからの変化点検出問題を定式化する.実験では現実の大規模データを用い,各手法の結果を比較する.
著者
宮崎 邦洋 大知 正直 米良 はるか 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年、ウェブ上で不特定多数の人に資金提供を呼びかけるクラウドファンディングというサービスが普及しつつある。しかし、資金獲得の要因分析はあまり行われていない。本研究では資金獲得に寄与しているプロジェクトの要因を明らかにすることで、プロジェクト達成率向上を目指す。クラウドファンディングが普及することは、人々が自らの善意に従って行動できるようになることにつながる。