著者
今田 智大 橋本 剛
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.6, pp.151-154, 2012-11-09

オセロにおいて一般的に設けられているハンディキャップは隅に石を置くものであるが、そのハンディキャップは実力差を埋めるのにあまり妥当でないと言われている。本研究では実力差が大きい時に一般に設けられているオセロのハンディキャップが妥当でないことを示し、新しく大きな実力差を埋めるハンディキャップを提案する。
著者
櫻井 準也
出版者
尚美学園大学総合政策学部
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 = Bulletin of policy and management, Shobi University (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.99-113, 2017-09-30

現代のポピュラー・カルチャー(大衆文化)の一つであるわが国の漫画には、多くの作品に考古学者が登場する。その作品数は1990年代になるとさらに増加し、そのジャンルも多岐にわたる。また、数多くの遺跡や考古学者が登場する長期連載の青年漫画が出現すること、考古学者が登場する少女漫画が増加することも1990年代の特徴である。さらに、この時期の考古学者キャラクターには従来のようなサファリ・ルックの中年男性も存在するが、実際の考古学者イメージに近いキャラクターも多くみられる。この傾向は1980年代後半からの傾向を踏襲するものであるが、その背景として発掘現場などの詳細な調査に基づく作品制作、人物表現の精緻化、さらにはわが国において考古学者が認知されてきたことが考えられる。
著者
中島 慧
出版者
麗澤大学大学院言語教育研究科
雑誌
言語と文明 = Language & Civilization (ISSN:21859752)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.43-64, 2016-03-31

仙人とは捉えどころのない言葉である。神や仏と同様に超越的な存在を表す言葉ではあるが、神や仏に比べ、その範疇は曖昧で定義し難い言葉である。中国において仙人は道教と深く結びついた存在である。しかし、仙人は道教の定着していない日本においても身近な存在である。但し、中国と日本では同じ仙人という言葉を使ってはいても、その言葉が指し示す存在は同じであるとは限らない。中国と日本では異なった仙人像が形成されている。
著者
吉村 衛 木村 文則 前田 亮
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.261-268, 2011-12-03

現在,日本語の古文に対して汎用的に用いることができる形態素解析器は存在しない.それゆえ日本語の古文に対しては,文章を単語に分割することさえ困難である.単語分割が行えるようになると,古文テキストの解析に役立てることができる.本論文では,日本語の古文の文章を単語に分割する手法を手案する.本手法では,文字Nグラムの単語らしさを評価し,この単語らしさが高い文字Nグラムを単語として文の単語への分割を行う.今回は,「源氏物語」に対し本手法の評価実験を行い,評価・考察を行う.
著者
髙田 佳 北村 一紘 奥村 真佑 三宅 高文 三上 敦大
出版者
市立室蘭総合病院
雑誌
市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital = Journal of Muroran City General Hospital (ISSN:02892774)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.37-40, 2017-09-30

Social networking service(以下SNS)は他者とのコミュニケーション、日記を書くための媒体として広く利用されている。当科患者におけるインターネット利用状況、SNS利用状況を知り、それに関連する問題点、病状への関与について考察するため、質問紙により調査を行った。結果、ネット利用者は約7割で、うちSNSの利用者は約7割であった。利用頻度では、「毎日」が8割近くを占めており、1日あたりの利用時間は、1〜5時間が過半数であった。ストレスがあると答えた人が約4割であった。しかしストレスがある人にSNSをやめたいかと問うと、やめたいと答えた人は半数に満たなかった。Facebook の「いいね!」機能などは、他者からの承認により自己肯定感を高める作用があるが、それはさらなる承認欲求につながり、満たされないと逆に自己肯定感の低下などへと発展することもあることが示唆された。NSへの投稿は、自己効用、関係効用の増加から精神的健康が高まる可能性、ポジティブ・ネガティブフィードバックの多寡により、精神的健康に影響したり、承認欲求が満たされないことから精神的不調をきたす可能性も示唆されている。このようにSNSは使用法によっては利用者の精神的健康への影響にもつながる。治療者としては、患者のSNS利用については容認しながらも、病状の悪化につながっていないかに常に留意する必要があるだろう。